【土肥金山(といきんざん)】 最盛期の土肥金山は新潟県佐渡金山に次ぐ、第二位の金生産高をあげていた! 砂金とりや、純金アイスも楽しめる♪

前回からの続きで、静岡県伊豆半島旅行の紹介です。

【伊豆 修善寺観光】【修善寺 虹の郷】【大瀬崎】とまわり、今日は土肥金山(といきんざん)を紹介します。

日本のあちこちに鉱山がありますが、最盛期の土肥金山は新潟県佐渡金山(80トン)に次ぐ、第二位(40トン)の金生産高をあげていました。

旅行記

土肥金山(といきんざん)に公共交通機関で行く場合、修善寺駅からバスに乗り土肥温泉(といおんせん)バス停で下車。徒歩6分で、土肥金山に到着です。静岡市方面から行く方は駿河湾フェリーに乗り、土肥港で下船。

車で行く場合、無料駐車場があります。

 

 

入場料金は中学生以上の大人1,000円、小学生500円。営業時間は9:00~16:30。

砂金とり体験料は中学生以上の大人750円、小学生650円で、受付時間は9:00~16:20。砂金とり体験のみでも可能です。

土肥金山公式HPに割引券があるので、チェックしましょう。

 

では入場!

 

ちょっと江戸時代に戻ったような気分を楽しめます。

土肥金山の始まりは室町時代で、本格的に発掘に力を入れたのは江戸時代の初代将軍徳川家康のころ。土肥にはたくさんの人たちが集まり、土肥千軒とも呼ばれたそうです。

鉱量枯渇のため閉山したのは昭和40年(1965年)というから、つい最近まで金を掘っていました。

観光地としてオープンしたのは昭和47年なのだそうです。

 

 

では土肥金山坑道へ入りましょう! 坑道の入り口は「窯の口」と言うそうです。

タイトルにも書きましたが、ここは新潟県佐渡金山(80トン)に次ぐ、第二位の金生産高(40トン)をあげた大金山! 

金は40トンで、銀は400トンも産出しました。

伊豆半島には60余りの金鉱山が発見されていますが、土肥金山は断トツの産出量を誇ったようです。

 

 

採掘坑道は総延長100km、最深部は海面下180mですが、観光坑道の長さは約350mです。じっくり観察しても10分くらいで出てこれます。

私達が訪れた坑道でめっちゃ長かったのは、秋田県鹿角市の【尾去沢(おさりざわ)鉱山】でした。尾去沢鉱山は、見学可能な坑道は総延長1.7kmもあり、入り口から出口まで45分もかかります。

→→【尾去沢(おさりざわ)鉱山】 ウィンドブレーカー必須! 一人ではちょっとコワイ・・・秋田県鹿角市。鉱山・洞窟好きな方はこちらもどうぞ。昭和53年に閉山しました。

 

一人ではちょっと入れないなーと思った尾去沢鉱山(1.7km)に対し、土肥金山は距離が短い(350m)ので一人でも入れると思います。

 

 

 

大山祇命(オオヤマツミノミコト)は日本神話で山を支配する神様です。富士山の神様としても有名なコノハナサクヤヒメの父親でもあります。

 

 

 

薄暗い坑道を歩く。

 

 

山神社(さんじんじゃ)。祭神は大山祇命(オオヤマツミノミコト)。

坑山労働者は坑内に出入りする際、必ず礼拝して作業の安全と黄金の幸を祈ったそうです。今でもこの伝統は鉱夫に引き継がれているそうです。

ちなみにこの鳥居は金箔張りなので、傷つけないようにしましょう。

 

 

銭洗いの黄金の泉。手や指を浸したり、金銭を浸すと金運を掴めるそうです。

 

 

金子地蔵尊。

 

 

坑内の採掘現場が深くなると地下水が出てくるので、水をくみ上げているところ。石を掘るのも大変ですが、水をくみあげるのも大変ですね。

鉱山で働く人たちは10日間を基準にしていたそうです。

 

 

こちらは留木を使って、落盤や落石を防ぐための作業「山留(やまどめ)」をしているところ。

 

 

坑内の採掘現場「切羽(きりは)」。

江戸時代、女性も坑内で働くことが多くなり、夫婦一緒に働いていたこともあったようです。男は掘って、女は運搬の仕事をしました。

 

 

マネキンは服を着ていますが、坑内は地熱や温泉熱でとても暑いので裸に近い姿で働いていたようです。

 

 

これは、手動の送風器。

土肥金山坑道は総延長100km、地底深度は180mもあるので、入り口から遠くなると温泉熱や通気の悪さにより酸欠で倒れてしまいます。そのため、送風器で空気を送り、酸欠を防止していたそうです。

大事な仕事ですね!

 

 

坑内に沸いた温泉は、労働者の憩いの場であったようです。

土肥の温泉は金山から湧き出したのが始まりと言われています。

 

 

 

 

 

金鉱脈の説明。

 

 

矢印の所が、金鉱脈。

 

どこが金なのかよくわからなかったと思うので、先に資料館の展示を載せておきます。坑内から切り出してきた大きな石のどこに金があるのかというと、

写真真ん中あたりの銀黒色が金鉱石です。

・・・あんなに大きな石を切り出してきても、金はほんの少し!!!

 

 

金の価値秤。大きな石を切り出してきても、金はほんの少し!(左の皿に小さく映っているのが金です)

 

 

 

 

千石船(弁財船)の8分の1サイズ模型。産出した金は駿府や江戸へ送り出されました。

 

 

江戸時代の小判。いろんなサイズがあったんですね。

日本で初めて貨幣制度を統一したのは徳川家康です。

 

 

いろんな時代の小判。

 

 

江戸時代の財布。目方が重いので丈夫なものを使っていたようです。

江戸時代の人が、現代の紙幣や電子マネーを見たら、さぞかし驚くでしょうね。

 

 

千両箱重量実感体験。22kg。

 

 

金塊実感体験。純度99.99%の金で、重量は12.5kgです。

 

 

こちらはギネスブック認定の金塊で重量250kg!

 

 

大人の掌幅の金塊!

 

 

ギネス認定金塊。三菱マテリアルのインゴット!

 

 

 

三菱マテリアルHPから引用ですが、1979年7月から2023年7月の金価格推移。

2023年9月28日のテレビ放送で、この金塊は25億3千3百万円だと放送されました!(20年前の価格は、時価4億円だった)

 

 

いつの時代も人をとらえて離さない金。金には川から採れる砂金と、

 

 

山金があります。

説明にあるように、日本は砂金も山金も豊富な、黄金の国ジパングでした。

→→日本人と金 ②(中世後期~近世) 田中貴金属HP・・・幕末に海外貿易が始まると、外国の銀と日本の金が交換される形で、大量の金が海外に流出しました。これは当時の日本では、諸外国の3分の1の値段で、金を安く手に入れられたからです。

 

 

 

厚さ5ミリの金合金を最終的に1万分の2~3mmの厚さにまで叩いて伸ばした「金箔(きんぱく)」。金の板が最終的に2万倍前後の面積になるのだそう。

金箔の製法は日本の優れた伝統技術!

 

 

最後は、純金ソフトを食べました! 味は、バニラ・抹茶・ミックスの三種類で、2023年現在600円です。これよりも豪華な純金モリモリソフトクリームは、一つ1,000円。

 

 

 

砂金とり体験料は、中学生以上の大人750円、小学生650円かかります。受付時間は9:00~16:20。

砂金とり体験のみでも可能ですので、興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか!!

 

 

次は、車で南へ1時間20分ほど離れたところにある、景色の美しい「ユウスゲ公園」を紹介します。

 

次の記事はこちら

前回からの紹介で、静岡県伊豆半島の旅行紹介です。 西伊豆の【土肥金山(といきんざん)】の次は、伊豆半島最南端エリアの絶景ポイント「ユウスゲ公園」を紹介します。 旅行記 ユウスゲ公園は伊豆半島最南端の観光スポット「石[…]

 

(この旅行記は2016年のものです)

 

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交通アクセス

公共交通機関で行く場合、修善寺駅からバスに乗り土肥温泉(といおんせん)バス停で下車。徒歩6分で、土肥金山に到着です。静岡市方面から行く方は駿河湾フェリーに乗り、土肥港で下船。

車で行く場合、無料駐車場があります。

料金

入場料金は中学生以上の大人1000円、小学生500円。
営業時間は9:00~16:30。

砂金とり体験料は中学生以上の大人750円、小学生650円。
受付時間 9:00~16:20。砂金とり体験のみでも可能。

土肥金山公式HPに割引券があるので、チェックしましょう。

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