今日は長野県長野市の戸隠神社(とがくしじんじゃ)五社巡りを紹介します。
長いので、二回に分けて紹介します。
参拝記
戸隠(とがくし)神社へ、公共交通機関でのアクセスはJR長野駅7番乗り場から、アルピコ交通バス「ループ橋経由戸隠高原行き」乗車。
戸隠神社HPから拝借したマップですが、5社巡りをするには、それぞれ
①宝光社 ②火之御子社・・・戸隠宝光社で、バスを下車
③中社・・・戸隠中社でバスを下車
④九頭龍社 ⑤奥社・・・戸隠奥社入口でバスを下車
となっています。
全部徒歩でまわると4時間くらいかかるので、バスを上手に利用して参拝しましょう。
車で行く場合、それぞれに無料駐車場があります。
ちなみにご利益は、
- 宝光社・・・安産・厄除け
- 火之御子社・・・芸能・縁結び
- 中社・・・学業成就・家内安全
- 九頭龍社・・・縁結び・水の恩恵
- 奥社・・・開運・心願成就
となっています。
今日は、①宝光社、②火之御子社、③中社の三つを紹介します。
戸隠神社は平安時代から修験道が盛んで、日本有数の霊地です。
849年に奥社が、その209年後に宝光社が、さらに29年後に中社が開かれました。もともとお寺だったのですが、明治初めの神仏分離で寺から神社になりました。
一説には現在の奥社の創建が孝元天皇5年(紀元前210年)とも言われ、九頭龍社の創建は奥社よりもさらに古いとされているのだそう。九頭龍社と奥社は次の記事で紹介します。
戸隠神社の神体は戸隠山です。
「戸隠(とがくし)」とは不思議な名前ですが、天照大神が籠っていた天の岩戸を、天手力雄命(アメノタヂカラオノミコト)が力まかせに投げ飛ばした時、その一部が飛んできて山になったという伝説からきているのだそう。
天岩戸の場所や、天岩戸のかけらの場所は、何か所かあるそうです。
日本神話については以前記事にしたので、ご覧ください。
前回からの続きで、和歌山県・三重県にまたがる「熊野(くまの)」地方の紹介です。 熊野三山の【熊野本宮大社(世界遺産)】、【玉置神社(世界遺産)】、【神倉神社(世界遺産)】、【熊野速玉大社(世界遺産)】とお参りをして、【熊野那智大社(世[…]
まずは一番南にある宝光社(ほうこうしゃ)からお参り。
宝光社には鳥居の近くに約20台分停められる無料駐車場があります。
うっそうとした立派な杉木立の階段をのぼります。男坂の階段は270段あります。(ちなみに【東京タワー】の外階段は約600段)
私たちが参拝した中で、一番階段を上ったのは和歌山県熊野地方の神倉神社で538段だったので、270段は余裕!
前回からの続きで、和歌山県の熊野詣(くまのもうで)の紹介です。 ・熊野本宮大社(世界遺産)の記事はこちら ・大斎原と熊野川(世界遺産)の記事はこちら ・玉置神社(世界遺産・熊野三山の奥宮)の記事はこちら と、お参りをした翌日、熊[…]
朝から雨が降っており、水気をたっぷりと含んだ草木がみずみずしいですね。
階段が苦手な方は、女坂がオススメ。
宝光社。霧雨の中のお参りで、とても幻想的でした。
宝光社の祭神は天表春命(あめのうわはるのみこと)。中社の祭神である天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)の子で、学問、技芸、縁結び、裁縫、安産、家内安全などの御神徳があり、婦女子や子供の守り神とされます。
宝光社の右手に、火之御子社へ続く神道(かんみち)があり、徒歩5分の距離です。
神輿庫。
次は車を2分運転して、火之御子社(ひのみこしゃ)へ。
鳥居前に3台停められる駐車場がありました。平日の早朝だったので、私達だけでした。
火之御子社鳥居。
火之御子社の祭神は、舞楽芸能の神、縁結びの神、火防の神の、
天鈿女命(あめのうずめのみこと)
高皇産御霊命(たかみむすびのみこと)
栲幡千々姫命(たくはたちちひめのみこと)
天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
で、戸隠神社の他の4社が神仏習合であった時代も、この火之御子社だけは一貫して神社であったそうです。
火之御子社の境内には、樹齢500年を超える「夫婦の杉(二本杉)」と西行(さいぎょう)桜があります。
次は車を三分ほど走らせて、中社へ。約100台分停められる大きな駐車場があります。
戸隠神社中社境内図。
私たちは駐車場に近い西鳥居から入りました。
手水舎。
霧雨であたりが霞み、人気も少なく、重々しい雰囲気。
戸隠神社中社鳥居。立派な木製の鳥居です。
「戸隠山顕光寺流記」によると、寛治元年(1087年)に当時の別当が、「当山は三院たるべし」という夢告を受け、奥院(現在の奥社)と宝光院(現在の宝光社)の中間に位置するこの地に中院(現在の中社)を創建したと記されているのだそう。
中社の祭神は天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)で、天照大神が天岩戸に隠れたとき岩戸神楽を創案し、岩戸を開くきっかけを作ったとされる神で、知恵の神ともされます。学業成就、商売繁盛、開運守護の他、もろもろの災難を払う神です。
最初に参拝した宝光社の祭神「天表春命(あめのうわはるのみこと)」の親神です。
社殿右奥にある「さざれ滝」。清い水がさらさらと流れ、心身ともに浄化されるようなパワーを感じました。
「青龍殿」は、宝物館と、祈祷の待合所。
日吉(ひえ)社。御祭神は瀧津姫命。日吉社の総本社は滋賀県にあります。
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境内には樹齢700年を超えるご神木や、樹齢800年を超える三本杉があります。
三本杉は三か所にあるので、境内をよく探してください。
三本杉は八百比丘(やおびく)の伝説があるのだそう。
次は戸隠神社五社参拝の後編で、戸隠神社九頭龍社(くずりゅうしゃ)と、奥社を紹介します。
前回の続きで、長野県長野市の戸隠神社(とがくしじんじゃ)五社巡りを取り上げます。 【戸隠神社 五社巡り前編】 ①宝光社、②火之御子社、③中社の次は、後編として④九頭龍社、⑤奥社を紹介します。 参拝記 戸隠(とがくし)神社へ公共[…]
また、以前紹介した戸隠そばの名店「そばの実」は、戸隠神社中社と奥社の間にあります。とても美味しいので、こちらの記事もご覧ください。
今日は長野県長野市の「信州戸隠(しんしゅうとがくし) そばの実」という、戸隠そばの名店を紹介します。 戸隠そばは、日本三大そばのひとつです。 戸隠神社中社から奥社の間にあるので、戸隠神社参拝とあわせて、戸隠の名物そばを楽しんでく[…]
(この参拝期は2019年のものです)
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交通アクセス
公共交通機関で行く場合、長野駅から七番バス乗り場アルピコ交通バスに乗り、
宝光社&火之御子社・・・戸隠宝光社で、バスを下車
中社・・・戸隠中社でバスを下車
九頭龍社&奥社・・・戸隠奥社入口でバスを下車
です。
車で行く場合、それぞれの神社に駐車場があります。