今日は東京都日野市の「高幡不動尊金剛寺(たかはたふどうそん こんごうじ)」の紹介です。
一月二日に、高幡不動尊金剛寺にお参りに行き、ずっと「やりたいなぁ」と思っていた山内八十八か所巡りをしてきました。
参拝記
高幡不動尊金剛寺(たかはたふどうそんこんごうじ)は、「高幡不動駅」を出てすぐのところにあるお寺です。
高幡不動駅を出たら、こんなに参拝者の行列ができていて、驚きました!
私たちが訪れたのは1月2日の11時半で、14時ごろには少しマシになっているようでした。
境内に入る行列待ち。
やっと山門をくぐれました。
行列がすごかったため、駅前から20分かかって、ようやくお参り。
春に訪れた時は、5分だったのになぁ。
やっぱりお正月はスゴイですね。
高幡不動尊は、成田山新勝寺(千葉)、【高尾山薬王院】とともに、関東三大不動の一つで、真言宗智山派のお寺です。
真言宗の開祖は、弘法大師空海。(→→【比叡山と高野山、最澄と空海】)
高幡不動尊の裏山は、山内八十八か所巡りができます。
高幡不動尊は、新選組の土方歳三の菩提寺としてでも有名で、過去記事の高幡不動尊金剛寺の灌仏会(花まつり)でご覧ください。土方歳三の像の写真を貼り、お不動様、五重塔の他、灌仏会(かんぶつえ)、生まれ変わり物語のことも書いてあります。
今回は、山内八十八か所巡りのことを書きます。
八十八ヵ所巡りは境内の西側にあり、五重塔のすぐ近くに八十八か所巡りへと続く道があります。
「山内八十八か所巡拝入り口」の看板があるので迷いません。
一番から八十八番までの弘法大師像があります。
八十八か所巡りは、明治四十二年に開設され、弘法大師像は全てお顔が違います。
一つ一つ紹介するととても長いので、4分の1刻みで紹介したいと思います。
「お賽銭」は、最後の88番目にまとめて入れてくださいとのことです。
第一番。
二十二番。
早くも4分の1ですが、ここまで10分です。
不動ヶ丘の注意事項。
ゴミや、たばこの吸い殻は捨てないようにしましょう。
こちら見晴らし台から撮った写真。
とても良いお天気でした。
真ん中の木は、赤松です。
四十四番。
ちょうど半分ですが、25分かかりました。
山内八十八か所巡りの丘には、もともと愛宕神社があり、愛宕山と呼ばれていたそうです。
愛宕神社は全国に約900社あり、総本社は京都の愛宕神社。火伏せ・防火に霊験のある神社だそうですよ。
こちら、黒松。
幹が黒いのが黒松で、幹が赤いのは赤松(先ほどの展望台からの写真中央に写っています)。
44番から66番までの間に、富士山が良く見えるスポットがあります。
富士山、今年も奇麗な姿のままでありますように・・・(合掌)
六十六番目。
ここで4分の3で、一番目からは40分。
途中、こんな看板がありました。
不動ヶ丘には昔、高幡城があったそうです。(この城に関する史料はほとんど無いらしい)
上って城跡を見に行ったのですが、普通に平らな所で、近所にある小沢城址となんだか似てるなぁと思いました。
どんな方がいて、どのようなことを思っていたんでしょうねぇ・・・。
昔はお城があって、愛宕神社があって、今は高幡不動の三内八十八か所巡りのコースとなっている・・・、なんだか昔の風景も見てみたいですね。
私が今住んでいるところも、昔はどんなところで、どんな人たちが住んでいたんだろう・・・?
山内八十八か所巡りは、アジサイの名所でもあるそうですが、1月はこのようにサザンカが咲いて奇麗でした。
アジサイが咲く季節は、「山内八十八ヶ所クイズめぐり」が行われるそうですよ。
八十八番目は、山を下りた金剛寺境内の、大師堂です。
途中、見晴らし台で休憩をし、高幡城跡の散策もしましたが、ここまでの所要時間は、1時間2分でした。
初詣客はすごい人でしたが、八十八か所巡りをする人は少なく、とても静かにお参りができました。
1番から88番まで、ひたすら世界平和を祈っていました・・・。
平和であるからこそ、大事な人が戦争に行かず、自分も戦地に行かず、殺し殺されず、お腹一杯ご飯を食べて、オシャレをして、趣味を楽しめる。
やっぱり、幸せの根っこは、まずは平和であり、健康であることです。
世界各国幸福度と言うものがありますが、紛争が絶えないアフリカや中東の国々が下位を占めているそうです。
どうか、世界が、穏やかでありますように。
全ての命を、慈しめますように・・・(合掌)
高幡不動尊金剛寺では、2月の節分会まで、「ほのほうちわ」の授与をしています。一つ500円です。
不動明王の背後の炎と、迦楼羅天(かるらてん)を合わせた絵だそうです。
不動明王とは、大日如来(密教における最高神。宇宙最高の仏)が人々の悪心を改心させるために怒った姿をしているそうで、大日如来の化身でもあるそうです。
(迦楼羅天ウィキペディアより)
仏教において、毒蛇は雨風を起こす悪龍とされ、煩悩の象徴といわれる為、龍(毒蛇)を常食としている迦楼羅天は、毒蛇から人を守り、龍蛇を喰らうように衆生の煩悩(三毒)を喰らう霊鳥として信仰されている。密教では、迦楼羅を本尊とした修法で降魔、病除、延命、防蛇毒に効果があるとする。また、祈雨、止風雨の利益(りやく)があるとされる。
不動明王背後の炎は迦楼羅天の吐く炎、または迦楼羅天そのものの姿であるとされ「迦楼羅焔」(かるらえん)と呼ばれる。
こちら、裏側。
不動明王の梵字の「カーン」が書かれています。
今年も、楽しい一年でありますように♪
(2022年春追記)
高幡不動尊金剛寺に、桜の季節に訪れました。
八十八ヵ所巡りの参拝路が、桜の花びらのじゅうたんで美しかったです。
春はやっぱりお花が美しいですね。
アジサイの時期にまた訪れたいと思います。
(この参拝記は2018年と2022年です)
関連記事
→→高幡不動尊金剛寺の灌仏会(花まつり)・・・関東三大不動で、新選組土方歳三の菩提寺。 生まれ変わり物語がある。
→→大山寺の記事はこちら・・・関東三大不動の三つめは諸説あるようですが、大山寺もその一つです。神奈川県伊勢原市。
→→絵本「ハグ タイム」と、マザーテレサの言葉。一般人が、世界平和のためにできること・・・まずは自分の身の回りから整える。
交通アクセス
高幡不動駅下車 徒歩5分。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。
車で行く場合、周辺に有料駐車場があります。
境内には、自動車祈祷用の駐車場があるそうです。
近くの宿泊施設
シティホテル高幡。
高幡不動駅から徒歩2分ほど。