今日から、2018年8月の5泊6日北海道旅行の紹介です。
旅行記
東京の羽田空港から飛行機に乗って、ビューンと飛び、新千歳空港に到着。
11年ぶりの北海道旅行でした。
以前の北海道旅行は、全行程が公共交通機関利用でしたが、今回は新千歳空港からずっとレンタカー移動。
支笏湖(しこつこ)→登別温泉→室蘭(むろらん)→洞爺湖(とうやこ)→小樽(おたる)→札幌→旭川→青い池と白金温泉→美瑛(びえい)→大雪山旭岳→旭川空港へと、五泊六日でまわりました。
北海道旅行最初の目的地は、新千歳空港から車で35分ほど離れた支笏湖(しこつこ)。
支笏湖は、10年連続水質1位となった美しいカルデラ湖で、その透明度は摩周湖(ましゅうこ)に並ぶとも言われています。
私達は、支笏湖でカヌー体験の予約をしており、最寄り駐車場が支笏湖ビジターセンターでした。
駐車場料金は、普通車1日410円。冬期間(12月1日~3月31日)は無料です。
支笏湖(しこつこ)ビジターセンター前からは、右手側に恵庭岳(えにわだけ)、左手側に風不死岳(ふっぷしだけ)が良く見えます。
標高1102.5mの活火山「風不死岳(ふっぷしだけ)」。
アイヌ語の「フップ・ウシ(トドマツのあるところ)」が語源だそうです。
もともとトドマツが茂っていましたが、1954年の洞爺丸台風の襲来で、大量の倒木を出し、面影はなくなってしまったのだそうです。
洞爺丸台風は、青森と北海道を結ぶ青函トンネル建造のきっかけとなった台風です。
風不死岳(ふっぷしだけ)の向かい側にあるのが、標高1320mの活火山「恵庭岳(えにわだけ)」。
こちらはアイヌ語の「エエンイワ(頭がとがっている山)」が語源。
1972年に行われた札幌オリンピックの滑降コースとなった山でもあります。
支笏湖の周囲は約40km、最大水深360m、平均水深265m。国内では、秋田県の田沢湖に次いで、2番目に深い湖であり、琵琶湖に次いで2番目に水量の多い湖です。
10年連続水質1位となった支笏湖で、お手軽に水の美しさを楽しめるのが水中遊覧船。料金は大人1620円で、所要時間は90分です。
外国人にも大人気で、待合室はとても混雑していました。
他に、スワンボート、ペダルボート、カヌー体験もあります。
どれにしようかなと迷ったのですが、私達はカヌー体験を予約しました。
湖畔に、支笏湖神社。
この日は、曇り時々雨の予報だったのですが、曇り時々晴れのお天気になったことを感謝しました。
海も湖も、晴れている方が美しいですねぇ・・・。
カヌー体験まで時間があったので、支笏湖ビジターセンターへ。
入館料は無料です。
開館時間は、9:00~17:30(4月~11月) 、9:30~16:30(12月~3月)。
ビジターセンター入ってすぐのところに、ヒグマのはく製がありました。
本州に居るツキノワグマよりも巨大!
エゾヒグマは、日本の陸地に住んでいる哺乳類の中で、最大の大きさを誇ります。
こちらはちょっと小ぶりなヒグマ剥製。
こうやって見るとカワイイのですが、ヒグマは雑食性で何でも食べます。時には人間をエサと見なして襲って食べることもあります。
ヒグマ事件で有名なのが、この3つ。
- 三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)・・・1915年(大正4年)12月に、開拓民7名が死亡、3名が重傷を負った。
- 石狩沼田幌新事件(いしかりぬまたほろしんじけん)・・・大正12年(1923年)8月に、5名が死亡、3名の重傷者。
- 福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件(ふくおかだいがくワンダーフォーゲルぶヒグマじけん)・・・1970年(昭和45年)7月に、福岡大学のワンダーフォーゲル部員が日高山脈でヒグマに襲われ、3名死亡。
中でも三毛別の事件は有名で、本も出ています。(めっちゃコワイ)
もっとヒグマの事故が多いと、勝手に思っていたのですが、死者も負傷者も平均して毎年1人くらいだということが意外でした。ヒグマよりも本州に居るツキノワグマの方が、年間の死者や負傷者が多いです。(それ以上に多いのが、スズメバチによる被害です。スズメバチによる年間死者は20人で、クマによる被害よりもダントツ多い。人と生き物の距離が縮まると、事故も増える)
クマに対する基本的な対策は、出没情報や遭遇時間をチェックして遭遇を避けること、一人で山に入らないこと、食べ物やゴミの持ち帰りを徹底して、熊をよせつけないこと等です。また、熊よけスズ、熊撃退スプレーを携帯しましょう。
山はクマにとっては生活の場なので、登山が趣味な方は「クマが居るところに入っていく」との気持ちで気を付けてください。
支笏湖のすぐ近くにある風不死岳(ふっぷしだけ)では、昭和51年にタケノコ取りをしていた方がヒグマに襲われ、2人が死亡、3人が怪我をする事件がありました。
ヒグマの毛皮。初めて触ったのですが、思っていたよりも毛の密度が高くて、そんなに固くなかったです。
アイヌにとって熊は「キムンカムイ(山の神)」であり、毛皮や肉は神様からの贈り物であり、大事にしたそうです。
確かにこの毛皮なら、冬も温かく過ごせただろうなぁと思いました。
キタキツネ。
とても可愛いですが、野生動物を見かけても、餌付けをしてはいけません。
支笏湖には、銀ブナ、エゾウグイ、ヒメマスなどが泳いでいるようです。
ヒメマスは、阿寒湖から移入されたもの。(【十和田湖(とわだこ)】のヒメマスも阿寒湖から移されたもの)
あまり時間が無くてゆっくり見れなかったのですが、支笏湖がどのように形成されたのか紹介するムービーがありました。
上空から見た支笏湖。
支笏湖は、日本最北の不凍湖と呼ばれているようですが、時々全面凍結することがあり、これは2001年(平成13年)の写真。その前は1978年(昭和53年)に全面凍結したそうです。
支笏湖の南側には「苔の洞門」があるのですが、平成26年9月の大雨被害以来、立ち入り禁止となっているようで、代わりに実物大パネル前で写真を撮りました。
高さ9mで、大迫力!
約80種類の苔が岩壁に密生しているというから、実物はとても美しいでしょうね。
巨木、野鳥、野生動物など、見ごたえがありました。
30分ほどかけて見たかったのですが、時間の都合で10分ほどしかいられませんでした。
ちなみに、支笏湖ビジターセンターのトイレの水(手洗)が、雪解け水みたいにめちゃくちゃ冷たいです!(>_<)
娘が「つめたいよぉぉ!」と嫌がりました(^_^;)
次は、支笏湖・千歳川でのカヌー体験を紹介します。
前回の続きで、五泊六日北海道旅行の紹介です。 【支笏湖(しこつこ)ビジターセンター】を見学した後は、いよいよ支笏湖・千歳川カヌー体験! →→2018年5泊6日北海道旅行記の行程はこちら・・・5泊6日で36か所を巡りました。 旅行記[…]
(この旅行記は2018年です)
関連記事
→→2018年・秋 北海道 五泊六日旅行の行程・・・この旅行の行程まとめ。
交通アクセス
JR千歳線「千歳」駅もしくは「南千歳」駅から、北海道中央バス「支笏湖」行き(のりば3)に乗車し、終点バス停「支笏湖」で下車(千歳駅から約44分、南千歳駅から約50分)。
新千歳空港から、北海道中央バス「支笏湖」行き(のりば国内線28、国際線66)に乗車し、終点バス停「支笏湖」で下車(約55分)。
車で行く場合、有料駐車場があります。4月~11月の間のみ有料。
普通車410円
二輪車100円
マイクロバス1,000円
大型バス2,000円
料金
入館料は無料です。
開館時間は、9:00~17:30(4月~11月) 、9:30~16:30(12月~3月)。
近くの宿泊施設
休暇村支笏湖。私たちが泊まったホテルで、支笏湖畔にあります。カヌー体験つき宿泊プランもあります。