本州最南端の町である、和歌山県串本(くしもと)町の観光紹介です。
今日は串本町の吉野熊野国立公園内にある「串本海中公園」を取り上げます。
ここは、海の中に展望塔を建てて、自然の魚と珊瑚をそのまま鑑賞する施設と、水族館に分かれています。
続けて書くと長くなるので、まずは水族館から紹介します。
見学記
公共交通機関で行く場合、JR串本駅から無料送迎バスが出ているようです。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。串本駅発無料シャトルバス時刻はこちらでご覧ください。
車で行く場合、駐車場は無料です。
串本海中公園は、セット券が充実しているので、料金表をご覧ください。本海中公園の単体割引は事前に会員登録して後日配信されるタイプなので、当日取得ができません。
水族館のみは大人1500円で、海中展望塔とのセットは大人1800円です。これに船がセットになると大人2600円。
私達は、翌日に行く太地町(たいじちょう)の「太地町立くじらの博物館」とのセット券(大人2500円)を買いました。(捕鯨の町。いろんな意味で有名。くじらの博物館の記事はこちら)
こちら、串本海中公園。本州最南端の水族館です。
建物はやや小さめですが、ここのメインは海中展望塔から見る「世界最北のテーブルサンゴ群生地」に暮らす魚たち!
入り口で写真を撮ってくれます。
1100円だったかな? 購入しなくても、小さいカード写真をくれます。
串本町は、世界最北のテーブルサンゴ(クシハダミドリイシ)の大群落がある、豊かな海に面しています。
水族館では、約500種・5000点の、串本の海で見られる生き物だけを集めています。
イルカショーや、ペンギン・アシカショーなどはありません。
では、串本の海に住まう魚たちを、ちょっと紹介~♪
・・・なんとですねー、思わぬ出会いがありました。
カスザメ!
早川いくをさんの「せいぞろい へんないきもの-世にも奇妙な生物グラフィティ」で読んで、見たいなーと思っていたサメです。
説明が面白いので、ちょっと紹介。
↓
一家の末席を汚しやす
カスザメ生物学的には立派な鮫であるが、その扁平な姿はどう見てもエイである。海のヤクザ、サメ一家の中では「おめえみてえなのはサメじゃねえよ」とつまはじきにあうのではと余計な心配をしてしまうが、名前からしてカスだから仕方がない。そして他の勇猛なサメの兄貴に比べ、そのしのぎの手段とは、「新宿鮫」が聞いたら怒るのではと思うほどまことにせこい、「だまし討ち」である。
海底の底に潜って身を潜め、目だけを出してじっと獲物が通るのを待ち伏せる。ただひたすら、ときには何日も辛抱強く待ち続ける。そして待ちに待った獲物が通りかかると電光石火で丸呑みにするのだ。その間わずか0.2秒。ちなみに次元大介の早撃ちは0.3秒。
次元より早いのだ。
この瞬間だけ、カスはカスなりに男の技というものを魅せてくれる。
しかし、こんな早業を持ったカスザメだが、その鮫肌でワサビが風味豊かにおろせるため、かっこうのおろし金としてご家庭の奥様に重宝されてしまうあたりが、やはり小物感の否めぬところである。
毒と愛に満ちた本(笑)。これね、面白いですよー。全部実在している生き物です。生き物に驚いて、知って、好きになる。
キャー、コワイ。ガンガゼの棘が長すぎてビビる。
長い、折れやすい、抜きにくい、毒がある・・・。
けれども、イシダイやモンガラカワハギに食べられるのだそうな。人間も、卵巣・精巣を食べるらしい。
・・・わかるかな? ホラガイが二匹います。
山伏の楽器で「ブオォォ~~~~♪」で有名なやつですが、実はホラガイさん、珊瑚の天敵であるオニヒトデを食べてくれるらしい。
ウニョニョニョ~~と吻(ふん)を伸ばして、毒棘だらけのオニヒトデの口を探し、口の中に吻を差し込んでジュルジュル食べるらしい。
オノヒトデの気分になると、「うわっ! ぺっぺっぺっ・・・ぎゃーー」ですね。
でも、食べる量が少ないので、オニヒトデ対策にはならないらしい。
そんなホラガイさん、人間にはお刺身にされたり、楽器にされるそうな。
・・・それにしても、人間って、何でも食べるなー。
何を食べるかは個人の選択でしょうが、やっぱり「お残し」は、いけません、と思う。
「命」は、ゴミではないものね。
頂くからには、しっかりと頂く。
白化した珊瑚の展示もあります。
小さいけれどもタッチプールもあります。ナマコ、ヤドカリ、エビがいました。
手を沈めてじっとしていると、2cmくらいの小さなエビが手のひらに乗って、チチチチチチチッとくすぐってくれます。
めっちゃカワイイです (*´∀`*)
写真に黒いナマコが写っていますが、これは「ニセクロナマコ」で、紀伊半島が生息の北限です。沖縄のちゅら海水族館のタッチプールにもいました。(沖縄旅行もまた後日取り上げます)
強く刺激すると、肛門からキュビエ器官をニュニュ~~~と出すので、優しく触りましょう。ふわふわしていて気持ちが良いです。
串本海中公園は、海がめの展示に力を入れています。
左からアオウミガメ、アカウミガメ、オサガメです。
ウミガメパーク。手前がアカウミガメ、その隣がアオウミガメ。
串本海中公園で生まれた、孫世代のアカウミガメ「くしもとトリオ」もいました。
なにげにここは、世界で初めて、飼育下でアカウミガメの繁殖に成功したところです。
海がめのエサやり体験などもあるようです。
毎年のように園内でアカウミガメが生まれるようで、赤ちゃん海がめがたくさんいました。
可愛いな~~~♪ (*´∀`*) 大きくなれよ~♪
海がめ赤ちゃんの隣には、3Dシアターがあり、串本の海の映像が見れます。←これも奇麗! 豊かな海です!
こちら、長さ24mのトンネル大水槽。黒マグロとサメ。
関西の水族館で、黒マグロが見られるのは、ここと、大阪の海遊館だけです。
黒マグロが見られる水族館と言えば、東京の葛西臨海水族園が、一番有名かな。
エイかわいい~(*^▽^*)
海中トンネルを抜けた先は、土産物売り場になっており、海に出られます。
赤い階段の近くに建物が見えますが、あれが「海中展望塔」です。
この一帯は、奈良県・三重県も含む吉野熊野国立公園です。
串本では珊瑚のことを「サビ」と言っていたようで、ここ一帯は「錆浦(さびうら)」と呼ばれていたそうです。
海域公園は散歩が出来ますが、珊瑚を傷つけない、生物を取らない、ゴミを捨てないのが利用マナーです。
長くなったので、次の記事で紹介します。
本州最南端の町である、和歌山県串本(くしもと)町の観光記事です。 前回、串本海中公園の水族館を書いたので、次は海中展望塔について書きます。 見学記 以前、白浜町の海中展望塔について書きましたが、私の中で「和歌山の海中展望塔」と言え[…]
(この旅行記は2017年です)
関連記事
串本町(本州最南端の町)の観光記事です。
1)串本海中公園・・・本州最南端の水族館。水族館と海中展望塔があります。世界最北のテーブル珊瑚群生地。
2)橋杭岩(はしぐいいわ)・・・奇岩が連なっているところ。江戸時代の宝永大地震の威力を知ることができます。
3)橋杭岩から昇る朝日と、串本ロイヤルホテル。 こりゃもう、絶景よ~~。
4)潮岬(しおのみさき)・・・本州最南端。
5)本州最南端の灯台「潮岬灯台」、本州最南端の神社「潮御崎神社」
1)トルコ記念館・・・エルトゥールル号遭難事故の資料館。日本とトルコ友好の架け橋。
2)トルコ軍艦遭難慰霊碑、樫野埼灯台と旧官舎
交通アクセス
公共交通機関で行く場合、JR串本駅から無料送迎バスが出ているようです。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。
串本駅発無料シャトルバス時刻はこちらでご覧ください。
車で行く場合、駐車場は無料です。
料金について
セット券が充実しているので、料金表をご覧ください。
水族館のみは大人1500円で、海中展望塔とのセットは大人1800円です。これに船がセットになると大人2600円。
私達は、太地町のくじらの博物館とのセット券大人2500円を買いました。
近くの宿泊施設
串本ロイヤルホテル。
なぜかしら串本へ行く度に、ここに泊まる。
丘の上に在り、橋杭岩から朝日が昇るのを見れます。