前回からの続きで、三泊四日の長野県&山梨県旅行の紹介です。
諏訪大社四社巡り、北八ヶ岳坪庭散策、白樺湖・・・と移動した後、山梨県北杜(ほくと)市の清里(きよさと)高原へ行きました。
三泊四日の旅行も、これが最終日です。
清里高原は八ヶ岳の南東麓にあり、観光地として有名ですね。
標高1200mの高原地域なので、けっこう寒いです。
9月に訪れましたが、10月末のような寒さで、朝夕はジャケットがほしいなぁと思いました。
春・秋に訪れる方はぜひ、羽織るものを持っていきましょう。
旅行記
公共交通機関で行く場合、JR小梅(こうみ)線の「清里(きよさと)駅」で下車です。
小梅線は、別名「八ヶ岳高原線」とも言われており、清里 ~ 野辺山間には標高1375 mのJR鉄道最高地点があります。
私達が乗ったのはキハ110系。
小梅線は、山梨県内で唯一の非電化路線(送電線・電柱が無い)で、電気ではなくディーゼルエンジンで動きます。
ブルルンブルルンッ、ブルルルルルルル・・・・・と走り出すのがとても面白かったです!
興味のある方は、ぜひ乗ってください。
清里駅からキープファームと清泉寮までは、徒歩でも十分行けますが、清里高原ピクニックバスも運行しています。あまり本数が多くないので、事前に時刻表をチェックしていきましょう。
清里高原についてですが、バブル期は駅前の観光が主だったようですが、現在の観光名所は駅の北側にある「清泉寮(せいせんりょう)」と「キープファーム」、駅の南にある「萌木(もえぎ)の村」などです。
清里駅南側の「萌木の村」では、食事やオルゴールなどを楽しむことが出来ます。
私たちは、清泉寮のある北側へ向かいました。清泉寮までは駅から徒歩30分くらいで、途中にキープファームショップがあります。
駅周辺の道は広くてゆったりしており、途中、美術館の警備員さんに、道を尋ねた時、
「自然に囲まれて、静かな良い所ですね~」
と言ったところ、
「昔はすごかったんだよー。道路なんて大渋滞で、なかなか動かなかったんだから。今はさびれて静かになっちゃったけどね。確かに静かなのはいいんだけど、霞を食べて生きていけるわけじゃないからね~。もう少し盛り上がってくれるといいんだけどね・・・」
みたいな事を、ため息つきながらおっしゃっていました。
(霞を食べて生きていけるわけじゃない、というのがかなり印象的でした)
確かに、清里駅周辺の「オシャレな廃墟」は、かつての黄金期を語っているかのようでした。
昭和50年代にブームが起こり、ペンションやタレントショップなどがたくさん建ったものの、バブルが崩壊して、たくさんあった店が続々と閉店していったのだそうです。
正直な感想、ちょっと寂しい町だなぁとは思いました。
「そっかぁ、大渋滞が起こって大変だったんだねぇ」と、夫と雑談しながら、閑散とした道路をテクテクと北へ15分ほど歩いて、キープファームに到着!(車で行く場合、大きな無料駐車場があります)
遊具もあります。
トラクターに乗って記念写真。(2013年)
こちら、2022年に訪れた時のもの。懐かしのトラクターがそのままでした!(それにしても子供の成長ってスゴイですね)
キープファームショップの標高は1333m!
ここは、ジャージー牛乳で作ったソフトクリームが有名なのですが、他にも食事メニューがいろいろあります。10種類以上の野菜の入ったハーベストカレーが人気。ジャージーミルクカレーも気になる・・・。
涼しい店内で食事も良いですが、やっぱりここは「景色を眺めながらソフトクリームを食べたい!」ということで、外へ。
清里のソフトクリームと言えば「清泉寮 ジャージー牛乳のソフトクリーム」!
2013年は400円でしたが、2022年の料金は一個450円。味はミルク味のみです。
清泉寮のソフトクリームは、清泉寮へ向かう途中にある赤い建物の「キープファームショップ」と、清泉寮のすぐ近くにある「ジャージーハット」で食べられます。
キープファームショップの方がお客さんが少ないので、待つのが嫌いな方はキープファームショップでソフトクリームを食べましょう。
清泉寮ソフトクリームを早速食べました。
思ったよりもさっぱりとした味でした。
神奈川県の服部牧場では、ミルキーのような甘くて濃いソフトクリーム。
同じく神奈川県のこどもの国雪印牧場では、生クリームみたいなこってりしたソフトクリーム。
清泉寮ソフトクリームは、それらに比べて後味がアッサリしていたように思います。だれもが好きそうな、癖のない味わいでした。
ベンチがたくさん置かれているので、ぜひ景色を見ながら食べましょう!
なんて良い景色!
八ヶ岳の主峰赤岳、秩父多摩甲斐、富士箱根伊豆、甲府盆地を挟んで南アルプス山脈が見えるそうです。
なにげにやたらバッタが多いです。
一歩一歩歩くごとに、ピョピョピョピョピョピョンと10匹近いバッタが跳びます。
山並みを見ながら食べるジャージー牛乳ソフトクリームは絶品!
キープファームショップでは、キープ農場の有機ジャージー牛乳、ヨーグルト、チーズ、アイスクリーム、ジャージー牛やヤマネのカワイイ雑貨などなど、いろんな物が売られていました。
ぬいぐるみが好きな方は、清泉寮オリジナルのぬいぐるみもあります。
トラクターの荷台に乗る「ヘイライド」というアトラクションもあります。一人500円で、一周10分。運行時間は10時から15時までなので、乗りたい方は早めに行きましょう。キープファームショップの飲食コーナーも閉まるのが早いです。
吊りブランコに初めて乗った・・・けれども、重心が難しいな。
真ん中に乗った方が良かったかも。
2013年に訪れた時は、キープファームショップの道路を挟んだ向かい側に、「清泉寮パン工房」がありましたが、もう少し北の「清泉寮ジャージーハット」に移転したとのことで、そちらへ向かうことに。
キープファームショップ(上のマップのオレンジ色で囲ったところ)から、清泉寮ジャージーハット(赤色で囲ったところ)へ、徒歩で行く場合、10分くらい。車で行く場合、ジャージーハットにも無料駐車場があります。
清泉寮ジャージーハットへ向かう国道141号線(ポールラッシュ通り)のすぐ隣には、自然歩道があります。
徒歩で清泉寮ジャージーハットへ向かわれる方は、閑散とした道路沿いを歩くよりも、自然歩道がオススメ。
秋はコスモスも綺麗♪
白樺の木がたくさん生えていました。
素晴らしい景色!
寝転びたい!
ごろごろしたい!
こちらが清泉寮ジャージーハット。
ジャージー牛の乳から作った「ミルクパン」が、清泉寮パン工房の一番のオススメだそうです。(丸で囲ったパンがミルクパン)
2013年に訪れた時、私達は五種類のパンを食べましたが、その中でも独特的なのがやっぱり名物の「ミルクパン」で、ジャージー牛の独特な香りがしました。
清泉寮バーガーの販売もあります。数量限定のものもいくつかあるので、食べたい方は早めに行きましょう。
2022年に訪れた時はミルクパンが売り切れだったので、ミルクメロンパン(260円)、ジャージーミルクのクリームパン(232円)、ジャージーミルクコロッケバーガー(520円)、メンチカツバーガー(580円)、フレッシュジュースもも(370円)を購入。
ここでも清泉寮ソフトクリームが売られていましたが、キープファームショップで食べたので、もうここでは注文せず。
キープファームショップも眺めが良かったですが、ジャージーハットも眺めが最高♪
ジャージー牛乳で作ったカスタードクリームの美味しい、クリームパンは絶品♪
期間限定の、ももジュースもすごく濃厚だったのでオススメ!
ジャージー牛乳も飲みたかったのですが、私は牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするタイプなのでやめておきました。(私と同じタイプの人、いる?? 学校給食の毎日の牛乳が辛かったわ)
キープファームショップでも土産物が多かったですが、ジャージーハットも豊富な品揃え。
いろいろ買いたい方は、両方見て回るのをおススメします。
清泉寮正面玄関にある、ポール・ラッシュ博士の銅像。 「清里の父」であり、「日本アメフトの父」でもあります。
博士の愛した【富士山】の方向を向いて、建っているそうです。
ポール・ラッシュは、ケンタッキー州出身で、関東大震災で崩壊した東京と横浜のYMCAを再建するため、1925年(大正14年)に米国の国際YMCAから派遣され、初来日しました。太平洋戦争後は、日米民間交流の手本を示し、清里の農村開発などに貢献。82歳で日本で亡くなりましたが、生涯独身だったそうです。(清泉寮が焼失したり、苦労なさったそうです)
清泉寮新館の隣に、ポール・ラッシュ記念センターがありました。
銅像後方の建物が清泉寮で、土産物、飲食店、宿泊施設が備わっています。
清泉寮あたりはとても景色が良いので、「あーー・・・ここに泊まりたかったなぁ」と思いました。(絶対に星空が綺麗だと思う)
ペンションよりも値段がちょっと高めで、一泊素泊まり1人1万円超えです。
時期により料金は変わるので、清泉寮(せいせんりょう)HPで確認してください。
温泉に入れる上に、いくつかの自然体験コースがあるようです。
(今度泊まるぞっ)
さて、私達は土産物を見た後(ヤマネグッズが多い)、清泉寮脇から「川俣渓谷への小怪」という、一周約1.9km、2時間ほどかかるトレッキングコースに入りました。
次で終わりです。
前回からの続きです。 キープファームショップで「キープ協会の自然歩道マップ」をもらった私達は、清泉寮のわきから「川俣渓谷(かわまたけいこく)自然観察園遊歩道」へ入りました。 「ハイキング」「トレッキング」「登[…]
(この旅行記は、2013年と2022年のものです)
関連記事
→→【山梨名物】 日本一コシのある吉田のうどんと、ほうとう、かっぱめし、信玄餅
交通アクセス
小淵沢駅でJR小梅(こうみ)線に乗り換え、清里駅で下車です。
キープファーム、清泉寮までは徒歩でも十分行けますが、清里高原ピクニックバスというのが運行しています。
・清里高原ピクニックバス 時刻、料金、ルートについて
(あまり本数が多くないです。私達は徒歩で移動しました)
電車の乗り換えは、ヤフー路線などでお調べください。
近くの宿泊施設
清里館。清里駅から徒歩3分。
清泉寮。清里駅から2.2km離れています。徒歩でもいけますが、バスが便利です。