前回からの続きです。
キープファームショップで「キープ協会の自然歩道マップ」をもらった私達は、清泉寮のわきから「川俣渓谷(かわまたけいこく)自然観察園遊歩道」へ入りました。
「ハイキング」「トレッキング」「登山」の違いがよくわからなかったのですが、簡単に言うとハイキングは主に平坦地をテクテク歩く、トレッキングは山歩き、登山は山のてっぺんを目指すのだそうです。
清里高原にはたくさんのハイキングコース、トレッキングコースがあります。
ぜひ、自分達のお好みのコースを歩いてくださいね。
→清里高原トレッキングコースマップはこちらのサイトで見れます
私達は川俣川東沢渓谷コースの一部を歩きました。
赤色コース(行き)→青色コース(帰り)です。
私たちが歩いたのは2013年9月で、2018年現在、一部コースは通行止めになっています(ピンクの丸印のところ)。
旅行記
清泉寮(せいせんりょう)近くからスタート。
「クマ出没注意」の看板がありました。
念のため、売店で売られていたクマ除け鈴をカバンにつけました。
歌ったり、おしゃべりをしたりするのも良いそうですよ。
清泉寮はたくさんの観光客がいましたが、トレッキングコースはほとんど人がいませんでした!
(2時間ほど歩きましたが、すれ違ったのは5組ほど)
コースに入って3分ほど歩いたところで、野生の親子鹿を発見!
目が合った瞬間に、ピョンピョンと跳ぶように逃げていきました。
「す、す、すごい・・・。これは、クマも出るかもね・・・」
カバンにつけたクマ鈴(2cm四方の小さい鈴。800円くらいで売ってる)を取り外し、手に持って、「カランコロン、チリン」とうるさく鳴らしながら歩くことに。
「ある日~♪ 森のなかー♪ くまさんに~~、出合わないっ♪ 花さくもーりーのーみーちーーーー♪ くまさんにー、でーあーわーないっ♪」
鈴が無い方は歌いましょう!(ラジオも良い)
本州に生息するのは主にツキノワグマです。体長120 – 180センチメートル。
ツキノワグマは主にドングリを食べているため人間を襲って食べることはありませんが、臆病な性格なので驚いた時に攻撃する場合があるそうです。
クマは背中を見せて逃げるものを追う習性があるため、出遭ってしまったときは、静かに後ずさりしましょう。
余談ですが、三毛別羆事件、福岡大ワンゲル部・ヒグマ襲撃事件をTVで見た私は、ヒグマが怖い・・・。(ヒグマは北海道に生息。本州の山にはいません)
三毛別羆事件について書かれた本。
クマよけ鈴は小さいけれども、けっこう音が鳴ります。
→→ゴールデンウィーク(秋も)「クマ」にご用心! 人間を恐がらないクマが、増えているらしい。
山に入る時は、クマ鈴をつけ、複数で行動しましょう!
人間はクマに会いたくありませんが、クマだって人間に会いたくありません。(双方びっくり)
では、川俣川東沢渓谷トレッキングに戻ります。
巨岩前を通過。息子はこの時、4歳。・・・最後まで歩けるかな?
こんなふうに木の階段を、ひたすら、ひたすら、ガーーーッと下りていきます。
天狗岩橋に到着。
もろい橋なので、同時に五人以上乗ってはならない、という注意書きがありました。
この綺麗な川が、川俣川(かわまたがわ)です。
この川沿いの道が、「川俣川渓谷自然観察園遊歩道」となっており、赤色のおしゃれな東沢大橋から吐竜(どりゅう)の滝までトレッキングコースになっています。
東沢大橋、吐竜の滝あたりには駐車場とバス停があります。南北へ抜けるとすると、車よりはバスで行ったほうが良いのではないかな、と思います。
川俣川渓谷の一番の見所は、落差10m、幅15mの「吐竜(どりゅう)の滝」です。
けっこう降りるのが怖い・・・。
階段というより、ハシゴ。
岩がごろごろ転がっている間を歩きます。
途中、岩の上のほうにスズメバチの巣を見つけました。黒い服は着て行かないようにしましょう。熊と勘違いして、襲ってくるそうです。また、香料は蜂を誘うため、つけて行かないようにしましょう。
カメムシ発見!
ちなみにこちら、夫の故郷の青森県で遭遇したド派手なアカスジカメムシ。
夫はカメムシに嫌な思い出があるらしく、強烈に嫌がる(^_^;)
自然観察を楽しみながら、テクテク。
雰囲気が良いですね~。
木漏れ日が岩石に美しい模様を映していました。
う~~ん、不思議だぁ、巨石に映ったミラーボールのような模様!
うわぁ、すごいー。
苔むした大岩!
どうして緑色って、こんなに気持ちよくなるんでしょうね。
観光地で落書きされ削られたコケを見てガッカリしたことが幾度かありましたが、ここはそんないたずらをする人もいないようで、美しい自然の姿を見せてくれました。
乙女滝に到着!
小さいけれども綺麗な滝です。
まるで削ったかのような岩壁が美しい。
黄金のとりで。
左側に見える滝が「行者(ぎょうじゃ)の滝」です。
橋の木がスカスカでちょっと怖かった・・・。(4歳の子供の足が落ちるほどでもないけれど)
行者の滝周辺は転落防止のため、ロープが張られていました。
天井岩。
天井岩橋。
やっぱりこの橋も、同時に五人以上乗ってはいけない・・・。
このあたりに「八ヶ岳川俣景観保存地区」の説明書きがあったのでちょっと紹介しておきます。
深さ60~85mと切り込みの深い川俣渓谷の両岸には、数種の天然林が混交しており、秋の紅葉は特に優れ、八ヶ岳山麓の代表的な渓谷です。
西沢渓谷には中止の滝、東沢渓谷には吐竜の滝等の景勝地があります。
東沢付近からは秩父山塊、南アルプス、富士等が眺望される景勝地です。この素晴らしい自然景観を大切にして、後代に伝えましょう。
山梨県
キノコを発見したり楽しく歩を進めていましたが、このあたりで息子が「もう歩けない~~~」とぐずり始めました。
道が狭く、ぬかるみも多く、さらに下への落差が大きい道に入ろうとしていたため、私達はここで断念。
獅子岩橋あたりから清泉寮へ抜ける道へ入りました。
ひたすら上って、上って、上って・・・。
ヒーハーヒーハー。
息子が歩かないので、夫がおんぶをして戻ります。
「これ、清泉寮に戻るよりも、あのまま吐竜の滝へ抜けていたほうがラクだったんじゃ・・・」
と思いましたが、狭い道から落ちて怪我をしたら大変ですからね・・・。
「息子が小学生になったら、また来よう! 次は必ず吐竜の滝まで行くぞっ!」
と誓ったのでした。
は~、疲れた。
平地に来るとなんだか安心。
この後、清泉寮でフランクフルトや飲み物を買い、休憩した後で、電車に乗って帰りました。
白樺の樹がたくさん♪
現在、息子が7歳になったので、再チャレンジしたいところですが、娘が1歳なので6年後くらいかな・・・。
吐竜の滝は駐車場がありますし、近くまでバスで行けるので、手軽に見ることができます。
私達が歩いたルートを、もう一度貼っておきます。行きが赤で、帰りが青です。
2018年現在、行者の滝をすぎた所から天井岩橋を越えた辺りが通行止めになっているので、この記事に書いたコースはたどれません。途中で引き返すことになるので、ご注意を。
これで2013年9月の三泊四日旅行は終わりです。
クマとハチ、怪我に気をつけて楽しんでください。
旅の始まりはこちらの記事
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山梨県の観光記事です
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清里駅周辺の記事です。
→→清里高原「キープファーム」と「清泉寮」。 ジャージーハットのアイスが名物。JR小海線
交通アクセス
清里駅から徒歩30分の清泉寮からスタートです。
近くの宿泊施設
清泉寮。川俣川東沢渓谷トレッキングへの散策道に一番近いホテルです。清里駅からは2.2km離れています。徒歩だと30分かかるのでバスが便利。
清里館。清里駅から徒歩3分。