今日からしばらく京都の観光記事を書きます。
初・京都記事は、清水寺(きよみずでら)です。
京都駅は大きい! 京都観光にはフリーパスがオススメ
京都市の玄関口「京都駅」。すごく近代的な建物で、初めて来たときは、びっくりしました。
たくさんお店が入っているので、お買い物やグルメが好きな方は京都駅だけで1~2時間かかるのではないかなぁと思います。
京都駅からは、京都タワーが見えます。
地上から塔の先端までは131mあり、京都市内では最も高い建造物。
展望室は有料で、大人770円かかります。(2019年夏の料金)
京都を観光して驚いたのは、バスの路線と本数の多さ。
京都駅前のバスターミナルでは、ひっきりなしにバスが出たり入ったり・・・で、かなり忙しいです。
国内旅行者はもちろん、外国からの観光客もたくさんいて、清水寺や金閣寺などの人気観光スポット行きのバス停は、長蛇の列ができます。
特に大型連休時は、道路がすごく混雑し、バスの遅延が発生します。
学生時代に友達と八坂神社へ行ったのですが、バスが全然進まず、運転手さんが「歩いて行った方が早いですよ」と言ったので、1つ手前の停留所で降りて神社へ向かったことがあるくらいです。
しかし、京都の観光はバスがとても便利なのです。(大型連休時はツライけれど)
網の目のように路線が張り巡らされた京都市バス・京都バスは、600円で一日乗り放題!(私達が訪れた時よりも100円値上げしました)
お寺や神社のすぐ前で停車してくれますし、駐車場待ちもないので、とってもラクチンです。
いろんなフリーパスがあるので、比較検討して利用してください。
私のオススメは600円の市バス・京都バスの1デイパスです。
参拝記
さて、前置きが長くなりましたが、ここから清水寺(きよみずでら)参拝記。
清水寺は北法相宗の本山、西国観音霊場三十三カ所第16番札所です。
創建は778年頃といわれ約1200年の歴史があり、古都京都の文化財としてユネスコ世界遺産に登録されています。
京都駅から清水寺への交通アクセスは、駅前のバス乗り場から京都市営バス「急行100〔洛バス〕:京都駅-銀閣寺」に乗車、清水道で下車です(五条坂でもよい)。乗車時間15分ほど。
清水寺前には、「清水坂」と呼ばれている参道があり賑わっています。いろんな土産物店や飲食店があって楽しいですよ。
お店を見ながら奥に進むと、りっぱな門(仁王門)と三重塔が見えてきます。
三重塔としては日本最大級の、高さ約31メートル。
仁王門の両脇には像高365センチメートル、京都で最大級の仁王像があります。
向かって右側が開口阿形(あぎょう)の那羅延堅固王(ならえんけんごおう)、左側が閉口吽形(うんぎょう)の密迹金剛力士(みっしゃくこんごうりきし)だそうです。
門の手前、左右にはどちらも口を開けた阿形(あぎょう)の狛犬がいます。
普通、片方が口を開けた阿形、もう片方は口を閉じてる吽形(うんぎょう)で、「阿吽(あうん)」を示すのですが、清水寺はどちらも阿形であるため、大変珍しく、「清水寺の七不思議」の一つとなっています。
三重塔もおもしろいです。
東南の角のみ鬼瓦ではなくて、水の神様である龍の瓦になってるんです。
これも、七不思議の一つです(写真が小さくてごめんなさい)
他に「仁王門カンカンぬき」「6本柱の鐘楼」「虎の図・石灯篭」「仏足跡」・・・など多数の謎があるそうです。
ぜひ、現地で探してくださいね。
さて、次は「清水の舞台」で有名な本堂へ。
高校生以上の大人400円、中学生と小学生は200円の参拝料が必要です。
現在の清水の舞台はたびたび修復をして、1633年の徳川三代将軍 家光(いえみつ)の寄進による再建の姿を保っているそうです。
下から見ると、清水の舞台「懸崖造(けんがいづくり)」が大迫力!
釘を使わないで、樹齢400年のケヤキの大木を組み立てています。
本堂は国宝です。
正面36メートル、側面約30メートル、棟高18メートルの大きな堂です。
入口左側には、重さ90キログラム以上の大錫杖と14キログラムの小錫杖、12キログラムの高下駄あり、あまりの重さに「弁慶の錫杖と高下駄」とも呼ばれているそうです。
明治中期に奈良県・吉野で修行した修験者から奉納されたものだそうです。
出世大黒天像。
紅葉の季節に訪れたため、すごい人でした。
舞台床に敷き詰められた桧板はおよそ410枚。
100畳(約190平方メートル)に相当する広さだそうです。
本堂から見た紅葉。
奥の院から見た本堂です。
人、人、人で、清水の舞台が埋め尽くされています。
高さは4階建てのビルに相当するそうです。
清水寺の舞台は、願掛けで江戸時代に二百数十人が飛び降りたのだそうです。
生存率は約85%で、清水寺の学芸員 坂井輝久さんのお話が日経新聞の記事に載ってるので、興味のある方は読んでくださいね。
江戸時代には、
「観音様に命を預けて飛び降りたら、命は助かり願いがかなう」
と、願掛けのために飛び降りられていた清水の舞台ですが、平安時代は遺骸を舞台から崖下へ落としていたそうです。
清水寺が建つ辺りは、昔、鳥辺野(とりべの)と呼ばれていて、化野(あだしの)、蓮台野(れいんだいの)とともに京都の3大葬送地だったようです。
飢餓や病気で大量の人が亡くなったとき、墓をもてない庶民は舞台から落とされて、風葬、鳥葬にされていたんだとか・・・。
観光客でごったがえす現代の風景とは、全く違った時代があったんですね。
清水寺は、毎年12月に発表される「今年の漢字」で有名なお寺です。
2016年の漢字は「金」、2017年は「北」でした。
奥の院の隣には、パワースポットとして有名な「音羽の瀧」があります。
向かって左から「学問成就の水」「恋愛成就の水」「延命長寿の水」に分かれており、六根清浄、所願成就を祈願するようですが、ものすごい混雑で疲れてしまったため、遠くから眺めるだけで終わりました。
清水寺・本殿を抜けて左側の石段を登ったところに、地主神社(じしゅじんじゃ)があります。
歴史書にも載らないくらい古い神代の時代からあったとされる神社で、縁結びで大変有名だそうです。
清水寺の混雑での疲労と、「もう良い縁があるからいいや」という思い(婚約中でした)もあって、参拝せずに写真だけ撮りました。
縄文時代の石「恋占いの石」や、おかげ明神、水かけ地蔵さんがあるそうです。
何気に地主神社のHPがすごく充実していて驚きました!
ライン、フェイスブック、メルマガ、子供向けページ「ハッピーフレンズ」、バーチャル占いまであるのです。
興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか。
さて、清水寺の紅葉ですが・・・
こんな感じで綺麗でした。
春と秋の大型連休は大変混雑するので、ゆっくり拝観したい方は、それ以外の季節に訪れたほうが良いです。
最後になりましたが、清水寺のご本尊様は「十一面千手観音」です。
毎日の暮らしのなかで、どんなことでもいいから、「ありがたい」と思うことを見つけてください
と文末にありました。
本当にその通りだと思います。
ぜひ観音様の御心に触れて、心穏やかな日々を過ごせますように。
次はバスに乗って銀閣寺へ。
清水道バス停から、京都市営バス「急行100〔洛バス〕:京都駅-銀閣寺」に乗車、銀閣寺前で下車。乗車時間23分です。
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交通アクセス
関西以外の遠方から行く場合、京都駅で新幹線を下車します。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べ下さい。
京都駅から、京都市営バス「急行100〔洛バス〕:京都駅-銀閣寺」に乗車、清水道か五条坂で下車。乗車時間15分ほど。
京都は、公共交通機関による観光が、きめ細かく、充実しています。
車で行く場合、清水寺専用の駐車場が無いので、付近の有料駐車場や京都市市営駐車場を利用することになるそうです。
フリー切符
京都には公共交通機関のお得な切符がたくさんあります。
→京都市バス一日乗車券はこちら・・・大人一日600円で、京都市バスと京都バスが乗り放題。一日でバスに3回以上乗車する人は、お得です。
→京都市交通局HP お得な切符一覧・・・バス一日乗車券の他、バスと地下鉄のフリー切符(1日・2日)もあります。
→京都のバス、鉄道の乗り換えは「歩くまち京都」でご覧ください。・・・京都市内はバスが細かいです。上手に乗り換えてください。大型連休は道路が非常に混んでバスが遅れるので、鉄道を利用するのもオススメ。
料金について
平成28年から大人料金が100円値上がりしました。
高校生以上の大人400円、中学生以下200円です。
清水寺は通常6:00より開門です。
閉門時間は季節により異なります。
また、夜間特別拝観の期間もあるので、調べてからお出かけしてください。
近くの宿泊施設
ホテルグラヴィア京都。京都駅出てすぐ。