前回の大雪山旭岳(だいせつざん あさひだけ)の続きで、北海道五泊六日旅行の紹介です。
旅行記
前回は大雪山旭岳ロープウェイと、高山植物について書いたので、今回は散策路について書きます。
もう一度マップを貼っておきます。
麓から大雪山旭岳(だいせつざんあさひだけ)ロープウェイに乗り、姿見駅(すがたみえき)から散策スタートです。
山頂まで片道2.5時間かかりますが、私たちは山頂には向かわずに青い丸で囲った散策路を、左回りに一周しました。大人の足なら1時間で回れる距離です。
姿見駅前から、大雪山旭岳(だいせつざんあさひだけ)を見る。
旭岳は北海道最高峰(北海道で一番高い山)で、標高2,291mです。
活火山なので、噴煙がもくもくと上がる姿は、なんとも雄大で大迫力!
噴煙上げる旭岳を見ながら、ロープの張られた散策路を進む。
噴煙と雲が風に流され、旭岳の姿か出たり、隠れたり・・・と風景が目まぐるしく変わります。
前回の記事に書きましたが、散策路は高山植物が美しいです!
山を見たり、足元を見たり・・・でキョロキョロしっぱなし。
大人の足だと一時間で一周できるので、時々立ち止まてて景色を楽しみながら、ゆ~~~~~~~っくり歩いてください。
散策路をテクテクと歩いて、
第一展望台に到着!
旭岳、美しい~~~! カッコイイ~~~!!
展望台はコース上に全部で6つあり、第一展望台には木製ベンチとテーブルがありました。
私達はここで5分ほど休憩しました。
第一展望台からしばらく進むと、第二展望台があり、擂鉢池(すりばちいけ)を見下ろせます。
訪れたのが8月の半ば過ぎでしたが、擂鉢池に雪渓(せっけい)が残っていました!
擂鉢池を眺めていると、池の一部分が真っ青になってきました。
空を見上げると、
ぽっかりと円形に雲が開けていており、透き通るような青空が!
雲一つない快晴が好きな方もいるでしょうけれども、私は断トツで雲のある日が大好きです!
刻々と移ろう雲のアートは見飽きない。
擂鉢池(すりばちいけ)のすぐ隣には、ひとまわり大きな鏡池(かがみいけ)があります。
鏡池に旭岳が映りこんで美しい~~!
まさに鏡のような池!
ここでも記念写真を撮りながら、5分ほど休憩しました。
左側が雪渓の残っていた擂鉢池(すりばちいけ)、右側が鏡池(かがみいけ)で、この二つは「夫婦池」とも呼ばれます。
旭岳は3万年前から数千年前に火山活動で噴火しましたが、同じ時期に小噴火した火口に水が溜まってできたのが、この二つの池です。
噴火した当時は荒涼とした地だったでしょうが、今ではこんなに緑と水の豊かな美しい山。
自然の変化はダイナミックですね!
美しい池やカワイイ高山植物、雄大な旭岳にも目を奪われるのですが、ところどころに巨石がゴロゴロしているのも気になりました。
不思議な恰好でポンと置かれている岩は、噴石でしょうか。
よくあの角度で落ち着きましたねぇ・・・。
岩石がたくさん。
山の力強さと荒さを見せてくれます。
モノレール姿見駅周辺は高山植物が生い茂り、なんともカワイイ雰囲気だったのですが、山が近づくとこのような荒々しい風景が増えます。
旭岳の噴煙が近くなってきました!
ボボボボボボボボボと音がスゴイ!
第4展望台に到着。
一体、何か所から噴煙が出ているのだろう???
10箇所はあるのではないかなぁと思いました。
第4展望台でも飲み物を飲んで5分休憩。この辺りは噴煙の音がけっこううるさいので、なんだかソワソワした気分になります。
散策路はこのまま噴気孔へと続き、大接近!
ボボボボボボボボボボボボッボボボボボボボボ!
手前のロープと噴気孔の近さを見て欲しい。
ええええ、接近しすぎ~~~~!!!
こんなに近寄って良いの!?
空気を震わせる爆音。
すごい迫力でした!
風向きがこちらに来なかったので、火山ガス臭はほぼありませんでした。
今まで、神奈川県箱根町の大涌谷、熊本県の阿蘇山火口に行きましたが、大雪山旭岳は断トツの大迫力でした!
ものすごい噴煙を上げていたので、元気な活火山だなーーと思いました。
北海道にはたくさんの活火山があり、気象庁が詳しく説明してくれています。
これによると、大雪山旭岳の最近の噴火は、500~600年前なのだそうです。
北海道の活火山で一番最近噴火したのは、2000年の有珠山(うすざん)と2004年の十勝岳(とかちだけ)だそうです。
地球は生きていますから、また大雪山旭岳も噴火する時が来るのでしょうね。
それにしても、噴気孔にあんなに近寄って大丈夫なのだろうかーーーと、ちょっと心配になりました。(いったん噴火が始まったら噴気孔の近くでも麓のロープウェイ駅でも危険ですが・・・)
噴気孔の反対側にも美しい池があります。これが「姿見の池(すがたみのいけ)」。
姿見の池の対岸には、山小屋(避難所)がぽつんと立ってあり、中に入ってみたのですが、「これでどこまで防げるのかなぁ?」と思いました。
姿見の池の対岸へ移動。
噴煙上げる旭岳と、美しい池との記念写真を撮りたいなら、ここが一番良い場所かもしれません。
私達が訪れた時は、雲が厚くて、池に山が映りませんでした。(鏡池の方で奇麗な写真が撮れた)
「すごい迫力だったねー」と噴気孔から離れ、ロープウェイ駅に戻る。
ちょろちょろと小川が流れ、高山植物が豊かに茂ります。
先ほどの荒々しさとは正反対の、穏やかな風景。山は恵みですね~。
ロープウェイ駅が近づいてきたので振り返り、大雪山旭岳に別れを告げる・・・。
ホント、美しくて、カッコイイ山だったなぁ~~~・・・(ためいき)
写真を見て思い出すと、また行きたくなってしまいました!(最寄り空港は旭川空港です)
素晴らしい所だったので、北海道旅行にぜひ組み込んでくださいね、オススメです!
この後、38km離れた旭川空港まで向かったのですが(車での所要時間約50分)、レンタカー返却時間まで時間があったので、空港近くの公園で時間を潰すことにしました。
面白いことに、その公園は、「義経(よしつね)公園」というのです。
義経は源平合戦で有名な源頼朝(みなもとのよりとも)の異母弟・源義経(みなもとのよしつね)のことですね。
なぜ北海道に義経の名前があるか。
義経は岩手県で死なずに北海道へ逃げたとする歴史ミステリーがあるのです。
北海道旅行の最後が歴史ミステリーとは面白いですが、次が最後の記事です。
前回の【大雪山旭岳 ②】の続きで、北海道旅行の紹介です。 長い北海道五泊六日旅行の最終目的地である大雪山旭岳(だいせつざんあさひだけ)のハイキングが終わり、旭川(あさひかわ)空港へ向かったのですが、レンタカーの返却時間まで1時間あった[…]
(この旅行記は2018年です)
関連記事
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→→【有珠山ロープウェイ、昭和新山】の記事はこちら・・・北海道の活火山。こちらもロープウェイで上れます。
→→【八甲田ロープウェー】の記事はこちら・・・大雪山旭岳ロープウェイに次いで高かったのが青森県の八甲田ロープウェイ。猛吹雪の八甲田山で、樹氷を見ました。冬の八甲田山は過酷だった!
→→【北八ヶ岳ロープウェイと、溶岩坪庭自然保護区】の記事はこちら・・・山梨県。こちらもロープウェイ下車後、一周散策できるコースが造られています。
→→【天上山公園カチカチ山ロープウェイ】の記事はこちら・・・山梨県。富士山ビュースポット。
→→【箱根元宮(はこねもとつみや)と駒ケ岳ロープウェイ】の記事はこちら・・・神奈川県。箱根山の最高峰・神山の隣の駒ケ岳。
交通アクセス
公共交通機関で行く場合、旭川駅発、旭川空港経由のシャトルバス「いで湯号」に乗車。
車で行く場合、駐車場は500円です。普通自動車150台停められます。
駐車場係りのおじさんが「バックで入れるのは苦手か得意か」ときいて、停めやすい位置を教えてくれるので、バックでの駐車が苦手な人も安心。
料金
トップシーズン(2019/6/1~2019/10/20)は大人往復2900円、子供は往復1450円。未就学児は大人一人につき一人無料。例年6月第3週末が山開きになっており、それから9月下旬に初冠雪が降る頃までが登山シーズンです。
シーズン(2018/12/8~2019/5/31)はスキーができ、大人往復1900円、子供は往復950円。未就学児は大人一人につき一人無料。
クレジットカード決済はできないので、ご注意を。(2019年6月現在の情報)
近くの宿泊施設
ラビスタ大雪山。JR旭川駅より無料送迎サービスがあります(要予約)。旭岳ロープウェイ乗り場まで、650m。