本日、9月1日は防災の日です。
昼前、スマートフォンに「防災速報 9月1日は防災の日。災害への備えを確認しましょう」とお知らせが来たので、さっそくわが家の備蓄品を見直すことにしました。
大規模災害発生時には、「1週間分」の食品・水の備蓄が望ましい
首相官邸HP 「災害に対するご家庭での備え ~これだけは準備しておこう!~」によりますと、最低でも一人三日分の備蓄、大規模災害発生時には一週間分の備蓄をすすめています。
これは、以前訪れた【立川防災館】の職員さんも「首都圏は人口が多く、支援物質がすぐに行きわたらないので、一週間分の備蓄をしましょう」とおっしゃっていたので、一つの目安だと思います。
防災用の食品を買うと高いので、普段から食品を買い足して古い方から使っていく「ローリングストック法」が、お金があまりかからない上に賞味期限の管理もできて良いと、おっしゃっていました。
うちはとりあえず防災用にカンパン(缶)を買ってありますが、他は全てローリングストック法で備えています。
水の備蓄
わが家は四人家族です。
水の備蓄は、1人1日3リットルが目安とのことなので、
- 三日分の備蓄なら、一人9リットル、四人家族で36リットル
- 一週間分の備蓄なら、一人21リットル、四人家族で84リットル
が必要になります。
毎週入れ替えている水道水タンク20リットル入りが3つあります(合計60リットル)。これは断水時の生活用水に備えてあります。
他に、飲料水として2リットル入りペットボトル水6本入りが、19箱(228リットル)あります。ただ、半分ほど期限が切れています。
水の賞味期限は、表示された容量が確保できる期限であって、期限が切れた後も飲み水にすることができるらしいので、緊急時は期限が切れたペットボトル水も、飲み水や調理水に使う予定です。(手を洗ったり、顔を洗ったり・・・と、水はたくさん必要!)
・・・ということで、水の備蓄は、飲料水120リットル、生活用水60リットル、期限の切れた水108リットルです。
四人家族で一週間に使う水の量は84リットルなので、まぁ足りているかなと思います。(がんばったら2週間半くらいもつ)
緊急時、困っている人にも分けられると思います。
食料品の備蓄
人間は、水だけでは生きていけません。
食べるものが必要!
食品も水と同じく、最低でも三日分、大規模災害なら一週間分の備蓄が推奨されています。
うちでは、真空パック保存した無洗米20キロ分を備蓄しています。(四人家族で二か月分の量)
これは、東日本大震災が起こった時に、なかなかお米が買えなくて、月の半分は小麦製品(手作りパン、パンケーキ、ラーメン、素麺、スパゲティ、すいとん、うどん)を食べた経験があるためで、ちょっと余裕を持たせて備蓄しています。
炊くためのお水も、先ほどの写真のとおりたっぷり備えてあるので大丈夫。
停電して電気ジャーが使えないと、お米を炊けないので、圧力鍋、カセットコンロ、ガスボンベを備えています。
ボンベは全部で39本。以前、ガスボンベ一本で何日料理ができるのか試したことがあり、一本で2~3日もちました。
39本ありますから、2~3か月ガスが使えなくても、料理ができます。
米と水も余分に備蓄しているので、御飯が作れなくて困っている人に、おにぎりを作って分けてあげることができます。
(圧力鍋でコメを炊くときは、米1カップに対して水1カップ。米に水を30分間吸わせ、圧力鍋で5分加圧、火を止めて10分放置して蒸らす。蒸らす時は新聞紙やタオルで包んでしっかり保温すると美味しい)
毎食ご飯のみじゃ味気ないので、おかずもいろいろそろえてあります。
レトルトカレー、缶詰、お茶漬け、ノリ佃煮、インスタントラーメンなどなど。
甘いものが欲しくなった時のために、果物の缶詰、ゆで小豆も少し備蓄。
四人家族なので、もう少し買い足してもいいかなと思いますが、冷蔵庫の食材も2、3日使えると思うので、缶詰類を買い足すか検討中です。
シーチキン。普段からよく使うので、おおめに買ってあるのですが、今日数えたら61個ありました。
油漬けのシーチキンは、緊急時にはランプとしても使えます。
シーチキンランプの作り方は、缶の裏に穴を少しだけ開けて、ティッシュペーパーで作ったこよりを差し込み、ライターで火を灯すだけ。これだけで、一時間ほど明かりが灯り、ランプとして使った後は、中身を食べるれます。
シーチキンランプの作り方は、ユーチューブなどでも公開している方がいるので、興味のある方はぜひ調べてください。
そば、そうめん、パスタも普段からローリングストック法で備蓄しています。(自分で作るめんつゆの記事は「濃縮めんつゆ」の作り方の記事でご覧ください)
麺に対してソースの備蓄が少ないので、もう少し買い足そうかと思います。一番簡単なパスタの調理方法はペペロンチーノで、オリーブオイル、鷹の爪(とうがらし)、ガーリックパウダーかガーリックスライスのみで作れます。
ただ、麺類は調理に水をたくさん使うので、緊急時は圧力鍋でお米を炊いていると思います(水に無駄がない)。
もち、大豆、グラノーラ、お菓子、カップスープ、スピルリナなどもそろえてあります。
ナッツは大パックで買ってあります。ポップコーンも大袋で買ってあり、食物繊維の補給に一役かうと思います。
・・・といろいろそろえてあるのですが、やはり栄養の偏りが気になるので、サプリメントも常備。
カンパンの缶は25個。中にはカンパンと氷砂糖が入っています。
断水すると食器が洗えないので、サランラップも大量備蓄。
フライパンを汚さないために、クッキングシートも6箱備蓄。
衛生的に調理をするため、使い捨て手袋3箱と、消毒用エタノールスプレーも常備。
衛生用品の備蓄
食糧問題と同じくらい、被災時に深刻なのが衛生問題。
トイレの水を流せない!
排せつ物が溜まってクサイ!
お風呂に入れない!
歯を磨けない!
これではイライラが溜まります。
お腹が空いた、水を飲みたい・・・これらは我慢できますが、排せつは我慢できません(体に悪いし)。
大規模災害に備え、各家庭で市販の携帯トイレを7日分程度備蓄しておくと良いそうです。(1人1日当たり3~5袋を目安に用意)
トイレ用の備蓄は、こちら。
トイレの便器につける簡易トイレ(写真左下)、凝固剤(下段真ん中)、防臭袋(上段左)、上段の右上に映っている緑色の段ボールは防災フェアでもらった、簡易便座キットです。
トイレが流せない場合、トイレの便器に袋を取り付けて使用します。使用済みは燃えるゴミ扱いです。
排せつ物のアンモニア臭を外にもらさない、防臭袋です。
あとは、ウェットティッシュ、ドライシャンプー(水なしシャンプー)、 マウスウォッシュも備えています。
しばらく洗濯できないことも考えて、タオル、肌着、下着、靴下なども余分にそろえています。
トイレットペーパー備蓄。
12ロール入りが13袋、18ロール入りが7袋で、合計282ロールあります。
これは以前、経済産業省が「半年分のトイレットペーパーを備蓄するように」と呼びかけた時からコツコツためたもので、現在は「一か月分のトイレットペーパーを備蓄するように」と呼びかけています。
その理由は、トイレットペーパーの国内生産の約4割は静岡県で行われているため、東海地震等が発生した場合に、トイレットペーパーが全国的に供給不足となるおそれがあるからなのだそうです。
東日本大震災の時も店頭からペーパー類が消えて、大変な思いをしました。その記憶があるためか、わが家では一年分くらい買いだめしています。(ためすぎ? 押し入れの中がトイレットペーパーだらけ)
次の震災でも、買いだめする人が殺到して、店頭から無くなっちゃうんだろうなぁ・・・と思います。腐るものではないので、できるだけ備蓄しておくと安心です。
ボックスティッシュも安い時に買いだめして、20箱ちょっと備蓄。
女性は生理用品も必要です。タンポン4か月分、ナプキンも数か月分備蓄。
洗濯ができずにパンツを数日履かなくちゃいけない時、ナプキンを変えることで清潔を保てるかなと思い、余分に買ってあります。
これもトイレットペーパーと同じく腐るものではないので、安い時に買いだめしました。
物不足で困っている人にも分けてあげられるくらい、備えています。
小さな子供がいる家庭は、オムツも備えておきましょう。
情報収集ができるよう、備える
被災時に情報を集めることは、大切なことです。
災害時は、倒壊、土砂崩れ、火災などで、ケーブルや光ファイバーなどの回線が絶たれたりすることがあります。
そのため、地上系の通信回線に加えて、衛星系の無線回線から情報を収集することになるようです。
つまり、スマートフォンの充電ができることは必須!
ラジオもあった方が良いと思い(スマホでも聞けるけど)、手回し充電式ラジオと、電池式の小型ラジオの2つ揃えています。
モバイルバッテリーは3台あり、手回し充電式が1台、ソーラーパネル式が1台です。(もう一台は普段使い用で、いつもフル充電で持ち歩いています)
先ほどの写真右上に映っていた、オレンジ色と黄緑色のラインが入った器具は、ソーラー充電式のライトです。普段はコンパクトにたため、使う時は写真右のように開きます。(開かなくても下にライトがある)
また、写真左のオレンジのように、緊急時にはモバイルバッテリーとしても使えるようになっています。
これはコンパクトで大変便利なので、色違いで二つ揃えました。
あとは、車でスマートフォンを充電できるカーチャージャーも備えています。うちには車が無いので、「カーシェアリングが利用出来たら」、に限られますが・・・。
スマートフォンついでに記しておきますが、災害伝言ダイヤルは「171(いない)」です。忘れずに覚えておきましょう。
暗いのは不便で危険だ
ソーラーランタンが2つ、懐中電灯が2つあるので、足りるとは思うのですが、停電生活が長期にわたる場合を考えて、ロウソクもいくらか揃えてあります。
写真右のティーライトキャンドルは、一つで6時間使えます。横に広いロウソクなので、倒れたりする心配もなく、安全かなと思います。
細長いロウソクを使う時は、必ずキャンドルスタンド(写真の上部に映っている黒い台)を使いましょう。100円ショップでも揃えられます。
くれぐれも、火の取り扱いにはご注意を・・・。(やっぱりソーラーランタンが安心安全)
ケガをした場合に備える
どんなケガなのかによりますが、ガーゼ、サージカルテープ、ばんそうこうもあった方が良いかなと思います。
ダイソーやスーパーで、一つ100円で買えます。
富士山が噴火したら、に備える
近くに活火山がある人に限るのでしょうが、神奈川県住まいの我が家には、富士山噴火対策は欠かせません。(と言っても、周りの人は気にしていない人が圧倒的に多い)
私達がいつまで神奈川県で暮らしているのかわかりませんが、おそらく、私がおばあちゃんになるまでに、富士山は噴火していることでしょう。
(出典:ウェザーニュース)
「宝永噴火」と同規模の噴火が現在発生した場合の被害想定。
【人的被害】
噴石等の直撃で約1万3600人が死傷【建物被害】
木造家屋が約280〜700戸倒壊【道路】
降灰により東京・神奈川・千葉・茨城・静岡の約3700km〜1万4600kmに及ぶ道路が通行不能【鉄道】
車輪やレールの導電不良による障害や踏切障害等により、東京・神奈川・千葉・静岡等で線路延長は最大で約1800kmが混乱【航空】
大気中の火山灰により、羽田・成田など6空港で1日あたり515便、約21万9000人に影響【農林業被害】
降灰による商品価値の喪失・降灰付着による樹木の枯死・牧草地の枯死等で、稲作被害が約18万3000ha、畑作被害が約6万4000ha、森林の壊滅的被害が約700ha【観光産業】
降灰により東京・神奈川・千葉・静岡等で観光需要の減少【その他の産業】
交通障害や停電などで、東京・神奈川・千葉・茨城・静岡では産業活動が停滞
私達が済むところは10cm前後の火山灰が積もると予想されているので、火山灰から目を保護するゴーグル、高性能粉塵マスク(N95マスク)の他、お手頃価格の不織布のマスクを300枚ほどそろえてあります。
火山灰対策のゴーグル。子供用が無いので、子供たちは水泳用のゴーグルで目を保護する予定。
寒いのは、嫌だ
大地震が夏に来るのか、冬に来るのかわかりませんが、私は寒いのが苦手です。
体温が低下するとすごく体力が奪われるので、体温の保持は死活問題です。
というわけで、カイロも大量に備蓄。
30個入りが、9箱なので、270回分。
四人家族なので、一人あたりで計算すると67回分。毎日一個ずつ使っても2か月もちます。これで12月、1月、2月の中で寒い日は頑張れるかな。
寝袋も4人分揃えてあります。
顔の所を搾れるヒモつき。中にこもった熱をできるだけ逃がしません。
寝袋だけでも温かいのですが、若干生地が薄いので、
アルミのブランケットもあります。これを上にかけるだけで、だいぶ温かいでしょう。
テントもそろえた
私たちはマンションに住んでいるので、木造一軒家よりも耐震性は高いのですが、なんらかの理由で外に出ざるをえない時のために、テントを買ってあります。
Qechua(ケシュア)の2SECONDS(ツーセカンズ) ポップアップテント。一分以内に広げることができ、たたむのも簡単です。
4人家族なので、2人用と3人用の2つ、そろえてあります。
二人用のテント。
三人用のテント。
テントに寝袋で寝ると痛いので、キャンプマットも人数分用意。(バルブを開くと空気が入りマットが膨らむ)
- 汚れと湿気防止のために、ブルーシートの上にテント設営
- テントの床に厚めのアルミシートを敷く
- アルミシートの上にキャンプマットを敷き、その上に寝袋を置く。寒い時はさらにアルミのブランケットをかける
という装備で、寝ようかと思います。(タープもあったほうが良いのかな・・・?)
警戒レベルと、とるべき行動の一覧を貼っておきます。
緊急時は防災リュックに必要なものを入れて、まずは避難してください。
日ごろから備蓄品を備え、災害に遭った時に自宅避難にするか、避難所に行くか、屋外でテントで過ごすかは、「まずは災害から逃れてから」の話です。
備蓄は、自分のため、大切な人のため、困っている人のためになる
私がこの記事を書いている時、娘がくれた工作。
「お母さんにアイスあげるよ~♪」
娘は、工作やお絵かきが大好きで、私にたくさんプレゼントをくれます。
ハッキリ言うと、私は自分が死ぬのはそれほど怖くありません。
けれども、夫や子供たちを失うのが、何よりも怖いのです。
大規模な災害が起こり、
「お母さん、お腹空いたよ、のど乾いたよ・・・」
と、徐々に弱っていく子供を見たくない・・・。
私は日に日に衰弱していく子供の手を握りながら、
「ああ、もっと備えておくんだった・・・」
と、きっと後悔するでしょう。
「なんとかして食べ物、飲み物を確保しなきゃ・・・」
藁にもすがるような気持ちで、探すでしょう。
アテにしていた公助(行政、消防、警察、自衛隊、医療機関)が機能しなかった場合(特に首都圏は被災人口が多くなる)、近くにいる親戚、友人、知人、ご近所さん、通りすがりの人などに助けを求めることになるでしょう。
この時、あなたは、同じように物不足で困っている人に「分けてください」と言えますか。
私は、たぶん言えない・・・。
だから、自分の分、家族の分、困っている人の分を、備蓄しています。(マンションが残り、在宅避難ができれば、の話ですが)
ぜひ、備蓄してください。
備えあれば、憂いなしです。
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