【中禅寺湖、華厳の滝】 大昔に男体山の噴火により作られた湖と滝。中禅寺湖は日本一標高の高い自然湖

前回の【明智平ロープウェイ】からの続きで、二泊三日の栃木県日光市旅行、二日目の紹介です。

今日は中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)と華厳(けごん)の滝を紹介します。

→→栃木県日光市旅行記の行程こちら・・・公共交通機関を利用して、二泊三日で9ヵ所まわりました。

旅行記

 

 

日光駅からバスに乗って、いろは坂を経由して【明智平ロープウェイ】を楽しんだ後、またバスに乗って中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)に向かいました。

男体山(なんたいさん)の南側に、中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)と、湖から流れ出る華厳の滝(けごんのたき)があります。

中禅寺湖と華厳の滝を作ったのは、二万年前に起きた男体山の噴火です。

 

 

前回の【明智平】から見た、中禅寺湖と華厳の滝。

男体山の噴火により渓流がせき止められて、中禅寺湖が作られ、そこから流れ出しているのが華厳の滝・・・という構図がよくわかりました。(明智平は日光一の展望所!

火山噴火により作られた堰止湖は他に、富士山の周りにある富士五湖(【河口湖】【山中湖】、本栖湖、西湖、精進湖)、神奈川県の【芦ノ湖】などがあります。どれも、そこそこ大きな湖で、人出の多い観光地として有名ですね。

 

 

さて、今日紹介する中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)は、前回の【明智平ロープウェイ】からバスで15分。中禅寺温泉バス停で下車です。

バスを下車し、中禅寺湖に向かってテクテク歩く。

立木観音入口交差点には高さ15mの「中禅寺湖大鳥居」があります。額には「二荒山神社」の文字。この鳥居を抜けてまっすぐ行けば、日光二荒山神社中宮祠(にっこうふたらさんじんじゃちゅうぐうし)があります。

また、この大鳥居の右側には「巫女石(みこいし)」という不思議な石があるので、ぜひ見てください。巫女が神罰により石にされてしまった姿なのだそうです。

 

 

中禅寺湖は、日本一標高の高い場所にある自然の湖で、栃木県最大の湖です。

日本全体の湖沼では25番目の大きさ。

日本で一番大きな湖は、言わずと知れた滋賀県の琵琶湖(びわこ)です。

→→【びわこ花噴水】の記事はこちら・・・世界最大級の無料噴水ショーについて書きました。

 

 

中禅寺湖ではスワンボートも楽しめるようです。

近くには明治天皇の歌碑がありました。明治天皇は中禅寺湖を「幸の湖(さちのうみ)」とたたえたそうです。

もともとこの湖には魚がいませんでしたが、ヒメマスやニジマスなどの魚が放流され、中でも青森県の【十和田湖(とわだこ)】から移植されたヒメマスは「中禅寺湖ヒメマス」としてブランド化されているそうです。(十和田湖は火山の噴火によりできたカルデラ湖で、もともと魚がいなかったため、北海道からヒメマスを移して養殖した)

魚の放流がうまくいき、たくさんの川魚がとれるようになった中禅寺湖ですが、福島第一原発事故からくる放射性物質拡散の影響により、ヒメマスとワカサギを除く魚類の持ち出しは禁止されているようです。(2019年現在の状況)

 

 

 

 

中禅寺湖の次は、徒歩10分ほど離れた華厳の滝(けごんのたき)へ。

華厳の滝周辺にはたくさんのお店があり、私達はおやつに一つ300円程の五平餅(ごへいもち)と、みたらし団子を食べました(ちなみに、みたらし団子の発祥地は【京都の下鴨神社】です)。

初めて五平餅を食べたのですが、ひらべったくて、味噌が塗られていて、モチモチしていておいしかったです。

 

無料の観瀑台(かんばくだい)から見た、華厳の滝(けごんのたき)。

日光は「四十八滝」といわれるくらい滝が多いそうですが、その中で最も有名なのが華厳の滝で、落差97m。

 

華厳の滝(栃木県)、那智の滝(和歌山県)、袋田の滝(茨城県)の三つは、日本三大瀑布と言われています。

 

→→那智の滝の記事はこちら・・・和歌山県。熊野三山、熊野詣で有名。大昔の火山活動で出来た落差133mの大滝で、飛瀧神社のご神体です。一段の滝としては落差日本1位。

 

 

 

華厳の滝は無料の展望台から見下ろすのも良いのですが、ぜひ、有料のエレベーターで100m下まで行き、大迫力の滝を楽しみましょう!

エレベーターの料金は中学生以上の大人550円、小学生は330円、幼児は無料です。

 

下から見た華厳の滝。

滝つぼの深さは4.5mあるのだそうです。

滝つぼまわりの小さな流れは「十二滝」と呼ばれています。

 

 

すごい迫力の華厳の滝ですが、なんと、滝の水量は機械で操作されているのです!

というのも、上流に中禅寺ダム、下流に水力発電所があるからなのです。

 

水量が調節されているといっても、大雨の増水時は流れる量が増えているので、大迫力の滝を楽しみたい方は、梅雨時に行くと良いかもしれません。(近年の雨は異常な降り方をするので心配ですが・・・)

 

 

観瀑台や、エレベーターから見た華厳の滝も良かったのですが、バスで15分離れた明智平ロープウェイから見た景色も絶景で、近くからと遠くからの両方見ておいて良かったと思いました。

もう一度、明智平ロープウェイから見た中禅寺湖と華厳の滝の写真を貼っておきます。

→→明智平ロープウェイの記事はこちら・・・華厳の滝からバスで15分。

 

 

次の目的地は、いよいよ日光最大の観光地、日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)、日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)、日光山輪王寺大猷院(にっこうさんりんのうじたいゆういん)へ。

 

バス乗り場に向かう途中、大谷川(華厳の滝の下流は大谷川と呼ぶ)の橋上で、野生のニホンザルを発見! 手すりに乗っているのは子猿です。

 

中禅寺湖周辺、日光周辺は自然が豊かで、広大な「日光国立公園」に属しており、野生動物がたくさんいるので、食べ物は見えないようにリュックやカバンに入れる、エサをあげない、必要以上に近寄らないなど気を付けましょう。

 

 

次は、日光東照宮を紹介します。

 

次の記事はこちら

夏休みを挟んで久しぶりの更新です。 7月は比較的涼しかったですが、今年の8月も暑かったですねぇ・・・。 さて、栃木県日光市の二泊三日旅行の紹介です。 最後は、栃木県最大の観光スポット、日光山(にっこうさん)の寺社巡りです。[…]

 

(この旅行記は2011年です)

 

関連記事

→→2011年・GW 栃木県日光市二泊三日旅行の行程・・・この旅行の行程まとめ。
→→【明智平ロープウェイ】 中禅寺湖と華厳の滝を望む日光一の展望所! 日光駅から路線バスで、第二いろは坂を通る・・・前回の記事。中禅寺湖からバスで15分ほど。

交通アクセス

公共交通機関で行く場合、日光駅から中禅寺温泉行の東武バスに乗り、中禅寺温泉下車。バスの乗車時間は40分です。

料金

観瀑台(かんばくだい)は無料。

華厳の滝エレベーターの料金は中学生以上の大人550円、小学生は330円、幼児は無料。

近くの宿泊施設

中禅寺湖 温泉 ホテル 花庵。

 

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