【初めての女一人旅】 私は疲れていたのだろうか・・・。思いつきで那須ステンドグラス美術館へ

私は少しだけ、一人っきりになりたかった・・・

「あれ?」と思わせるようなタイトルをつけてしまいましたが、5月29日~30日の土日、人生初の一泊二日・一人旅をしてきました。

 

「小さな子供(7歳ともうすぐ2歳)がいる中、一人旅ってオカシイでしょ、お母さん!」と突っ込みが入りそうですが、とにかく「一人っきりになりたかった」のです・・・。

 

 

ここで心のリセットボタンを押さないと、自分にも家族にも良くない・・・。

 

リフレッシュした自分になって、帰ってこよう・・・。

 

心のコントロールが不安定になるのは、自分の未熟さ故だから、自分自身を見つめなおして、しっかりしよう。

 

夫に相談したところ、「娘が2歳に近づいてやりにくい時期に入ってきたんで疲れてるんでしょ。土日だけならがんばるから、大丈夫だよ。行っておいで」と快諾してくれました。(悩みは複合的で、子育てだけに悩んでいたワケではない)

 

けれども子供の顔を見ると、迷う迷う・・・。

もうすぐ2歳になる娘と、6時間以上離れたことがない。

おっぱい大丈夫かしら、ぐずらないかしら・・・。

「一人旅、する? しない?」と、当日まで迷っていたけれど、「お父さんのお手伝いするから大丈夫」との息子の言葉を受け、旅に出ることを決意。

小さなかばんに、一人分の着替えと化粧品を詰め(1人分の荷物って驚くほど少ない・・・)、
「それじゃ行ってくるね。那須高原の藤城清治さんの美術館行ってくる。寂しくなったら今日中に帰るかも・・・」
と言い、家を出た。

 

 

藤城清治さんの美術館を選んだのは、数日前に白樺湖の影絵美術館を取り上げて、行きたくなったため。

 

夫と息子は、「日曜日の夜までに帰ってきてよ~」と手を振って、送り出してくれました。

来月2歳になる娘も「いてやしゃーい」とバイバイ。

 

1人、駅に向かってテクテク歩く。

電車で行こうか、車で行こうか・・・、藤城清治さんの美術館の他、どこへ行こう。今晩泊まる宿の予約もとっていない・・・。

ほんとに、思いつきの旅だなぁ。

いつも、旅行プランを練るのは私の仕事で、1ヶ月前(短くても一週間前)に宿・目的地・交通機関について細かくまとめるけれど、今回は「那須高原の藤城清治さんの美術館」以外、何も決めていなかった。

とりあえず近所のコンビニでコーヒーを買ってスマホでカーシェアリング検索すると、隣の稲城市で48時間借りれる車が1台だけ残っていた。

よっしゃ、車で行くぞ! ホテル泊まれなかったら、どこかで車中泊だな~。

三十代半ば、2児の母の、人生初・女一人旅のはじまりはじまり・・・。

 

 


アイフォンと同期させたカーオーディオから流れる音楽を聴きながら、首都高を走り、どこかのサービスエリアに到着。

トイレ休憩を済ませて、なんとなく「ずんだシェイク」を買う。

チューチュルル・・・ズゴッズゴッ。

(うん、まぁ、おいしい。豆のツブツブが良い感じ。もうちょっと豆くさくても、オッケ~。)

 

土産物で佐野ラーメンを買ったのは、夫がラーメン好きだから。
喜んでくれると嬉しいな。

気分転換で一人きりになりたかったけど、やっぱり思い出すのは家族のことばかり。

ずんだシェイクを飲みながら「佐野ラーメン買ったよ」とラインしようかと思ったけれど、止めた。

 

 

「私は、リフレッシュして帰るのだ! それまで、家族とは連絡をとらない! 完全に、一人っきりに・・・一人っきりを楽しむのだ!」
そう決意した。

 

ずんだシェイクですっきりした私は、佐野ラーメンを後部座席に置き、アイフォンで那須高原の観光地を調べ、「ステンドグラス美術館」というところがあるのを知った。

目的にしていた、藤城清治さんの美術館から、そう遠くない。

よし、まずはここに行こう!

というわけで、人生初の一人旅の、第一目的地は「那須高原ステンドグラス美術館」に決定。(前置きが長くてゴメンネ)

 

旅行記

10時ごろ車に乗り、途中で休憩を挟んで到着したのは13時50分。

ステンドグラス美術館のマップはこんな感じ。

別料金を払えば、半田ごてを使って手作りステンドグラスキーホルダーが作れるそうです。

セント・ミッシェル教会では結婚式を挙げることができるそうで、教会は写真撮影OKとのこと。

 

とりあえず、メインの美術館から入ることに。

美術館入り口。

イギリスの貴族の館(マナーハウス)をモチーフに作られた建物です。

右側にはガブリエル礼拝堂、左側にはラファエル礼拝堂があります。
美術館内の撮影は禁止ですので、那須ステンドグラス美術館HPで展示物の一部をご覧ください。

 

 

 

オルゴールやオルガンのスケジュール。

ラファエル礼拝堂での結婚式が2組入っている日でした。

あらっ、14時からオルゴールコンサートがあるじゃないですか、行かなきゃっ。

1人分のチケットを買い、ガブリエル礼拝堂へ。

お客さんの9割は女性で、席は7割ほど埋まっていました。

 

セント・ガブリエル礼拝堂のステンドグラスは、1800年代のドイツで作られた「キリストの権威」。

光に透かされたステンドグラスの色はとても優しく、神奈川県から那須高原までのドライブの疲れを癒してくれるようでした。

15分間のオルゴールコンサートは、約110年前のドイツポリフォン社製のアンティークオルゴールで、一曲目はビートルズの「ヘイジュード」でした。

ステンドグラスからやわらかな光が差し込む中、オルゴールの優しい音がポロリンポロリンと奏でられ、思わず、ウルッ・・・。

 

 

ま、ま、まずい・・・泣いてしまいそう・・・・・・

 

 

うつむくと涙がこぼれそうになったので、顔を上げて、ステンドグラスを見上げながら、しばらくオルゴールに聴き入る。

ずっと、ウルウルウルウル・・・涙腺が緩みっぱなし。

 

 

 

 

大人になると、子どものころのように、簡単には泣けないものである。

 

困難を乗り越えるのは、涙ではなく、知恵である。

 

そんな考え方が、喜怒哀楽といった感情から、私を遠ざけていたのかもしれません。

 

さらけ出して発散するよりは、忍耐、忍耐の日々。

不満を口に出さず、やり過ごす。

 

 

私、ずっと緊張していたのかなぁ・・・。

 

 

ずっとウルウルしっぱなしで、1人泣いていたら変に思われちゃう・・・と気張ったせいか、二曲目がなんだったのか思い出せず。

オルゴールコンサートが終わった後は、入れ替わるようして週末コンサートが始まりました。

フルートとピアノで、一青窈さんのハナミズキ、バッハなどを15分間演奏してくださいました。

いつもは7歳と1歳の子供が静かに鑑賞するように・・・と子供達や周りが気になって、音楽にどっぷりと浸かることができなかったのですが、今回は私だけの一人旅。

 

何も気にすることなく、ただただ、癒されました。

 

贅沢な30分間でした。

 

 

 

 

瞬きをシパシパシパッと繰り返して滲んだ涙を乾燥させ(これがけっこう乾くのです、お試しあれ)、案内のまま、反対側の聖堂へ。

セントラファエル礼拝堂は結婚式も行われる大聖堂で、15分間のパイプオルガンを聞けます。

770本のパイプがあるそうですが、見た目はちょっと小ぶりです。

正直に言うと、私はパイプオルガンの金属的な音色は「裁かれているような威圧感と厳しさ」を感じることがあり、リラックスするよりはちょっと緊張してしまうのですが、こちらのパイプオルガンは音色が優しい感じがして良かったです。

この礼拝堂の正面にある「バラ窓」というステンドグラスは貴重なものだそうです。

 

 

 

美術館を出た私は、隣のセント・ミッシェル教会へ。
結婚式ができるところです。

 

 

こちらは、写真撮影OK。
注意事項は、祭壇に上がらないことと、真ん中のレッドカーペットを歩かず、壁沿いの側道を歩くこと。

 

 



・・・綺麗・・・。

 

 

宗教画はもともと、文字が読めない人たちに、聖書の話、神様の存在がわかるように示す役割があったといいます。

日本では、仏像や曼荼羅がその役割を果たしているでしょうか。

私は聖書の物語には詳しくないので、ステンドグラスを見ても聖人の名前すらわからないのですが、宗教画の持つ力というのは、確かにプラスに働くこともあるのだなぁ・・・と思いました。

 

ステンドグラス美術館の廊下には徳を示したステンドグラスがあり、とは
・勤勉 努力
・正直 誠実
・忍耐
・精神的勇気
だそうです。

 

 

うむ・・・・精進せねば!

 

 

気を引き締めた私は売店で、一目ぼれしたランプを購入。

お値段3600円くらいで、土産物の中ではお手頃価格でした。

絵葉書、アロマロウソク、サンキャッチャーも豊富にありました。

美術館の前にあるショップ&カフェでは、那須ステングラス美術館の作品を収蔵した写真集が売られており、美術館内の売店では取り扱いが無いので、外の売店も忘れずにチェックしてくださいね。

 

 

 

 

一時間半ほどステンドグラス美術館を鑑賞した私は、再び車を走らせたのでした。

次の記事はこちら

前回からの続きです。 那須ステンドグラス美術館のあと、【那須高原 藤城清治美術館】に行く予定だったのですが、明るいうちにつつじ吊橋へ寄ることにしました。   つつじ吊橋・・・、無補剛桁(むほごうけた)歩道吊橋とし[…]

 

関連記事

「悩み」について書いた記事です。

→→殺生石、教伝地蔵、千体地蔵、賽の河原。 親子の縁とは複雑。・・・一人旅の3つ目の記事です。私のストレスの一つに、「母娘関係」があり、それについて書きました。

→→「モアナと伝説の海」感想とネタバレ。 葛藤だらけの大人に見てほしい作品。・・・みんな、火と水を持っている。バランスを整えることは、大事です!

→→自殺するくらいなら、10年休む気もちで、生きよう。 肉体が死んでも、魂は消えない。・・・2018年1月、青木ヶ原樹海の閲覧数が増えたため書いた記事。私は、従兄弟を自殺で亡くしています。

交通アクセス

公共交通機関で行く場合、黒磯駅から那須湯元行きのバスに乗り、守子坂バス停下車、徒歩25分。バス料金670円。
那須線バス時刻表
(平日は1時間に1本~2本しかありません)

土日祝日は、黒磯駅から「りんどう湖経由那須ハイランド行きのバス」が出ています。バス時刻表の⑦と⑧のバスで、10:30発と、15:30発の、一日2本しか出ていません。
乗車し、ステンドグラス美術館で下車。バスの乗車時間28分。大人750円。
那須・黒磯地区の2日間バス乗り放題券が、大人2600円で発売されているそうです。
東野交通バスHP
(ステンドグラス美術館も、藤城清治さんの美術館も、共に那須線です)

東京から「那須リゾートエクスプレス」という高速バスが出ているようです。一間茶屋からきゅーびー号に乗り換え、ステンドグラス美術館下車だそうです。
観光周遊バスきゅーびー号は、観光地の割引特典などがあり、オススメです。
那須高原観光周遊バス「きゅーびー号」
一回乗車大人350円。一日フリーパス大人1000円。

車で行く場合、無料の駐車場があります。

料金について

大人1300円。中高生800円、小学生500円。
入会金・年会費無料のメンバーズ会員になれば、大人1000円で入れます。(中高生などは200円引き)
メンバーズ会員にならない方は、公式HPに100円引きの券があります。
デイリーPlusでは、チケットをお得に買えます。月額540円の会費が必要ですがここからから登録すれば、2ヶ月間無料お試しができます。
デイリーplus価格・・・100円引き。

近くの宿泊施設

ホテル相馬屋。黒磯駅から徒歩約5~10分。

お得で便利な、旅の予約サイト

【必見書籍! 迫り来る大薬害の内部告発】