前回からの続きです。
那須ステンドグラス美術館のあと、【那須高原 藤城清治美術館】に行く予定だったのですが、明るいうちにつつじ吊橋へ寄ることにしました。
つつじ吊橋・・・、無補剛桁(むほごうけた)歩道吊橋として、那須県内で那須塩原市のもみじ谷大吊橋(320m)に次ぐ2番目に長い吊橋です。
・・・そう、私は一人旅でスリルも味わいたかった!
たまったなにかを、スッキリさせる刺激がほしかったのです。
そんなわけで、つつじ吊橋に向かって車を走らせていると、急に車内がプゥ~ンと臭く・・・。
「くっさ! オ●ラみたいな匂い!(不思議だ、私しか乗っていないのに、覚えのない●ナラ臭がするなんて・・・)」
頭の中に???マークをたくさん浮かべながら進むと、那須高原観光案内センターと、大きな鳥居が見えてきました。
「なにかありそう。ちょっと停まろう」
那須高原観光案内センターの前の駐車場は無料駐車場で、空きがあったので停車。
車外に出て、車内に漂っていたオナ●臭は、温泉地でお馴染みの硫黄臭だとわかりました。
たまごの腐ったようなニオイのアレです。
近くの案内看板を見ると、その付近は「湯本園地」となっており、那須温泉神社、殺生石、鹿の湯の3つの観光スポットがあるようでした。
湯本園地は、ステンドグラス美術館から北へ6kmほど行ったところです。
参拝記
付近のマップはこんな感じです。
那須高原観光案内所の隣には無料の足湯があり、外国人観光客の方々が気持ちよさそうにくつろいでいました。
那須温泉神社鳥居。
「おんせんじんじゃ」と読んでしまいますが、正式には「ゆぜんじんじゃ」というそうです。
けっこう硫黄臭がきついです。
箱根の大涌谷や、熊本の阿蘇山のように、喉にくるような刺激臭は無いですが、小さなお子さんはちょっと嫌がるかもしれません。
境内図。
愛宕(あたご)神社に向かう階段と、愛宕福神水。
社務所に声をかけて、初穂料1000円を納め、お水取りができるそうです。
御神木がありました。
看板の文字を抜粋します。
御神木 生きる
このミズナラは悠久の時を経て直、樹勢 旺盛にして力強く 生きる と命名されております。
活力、祖勢力、生命力などのパワーが授けられる巨木として崇められております。
和名 ミズナラ
樹齢 推定800年
樹高 18メートル
胸高周囲 4メートル
本殿近くにも、大きな樹がありました。
栃木の銘木百選 那須の五葉松。
こちらも樹齢は推定800年。
那須温泉神社本殿。
平成27年那須温泉開湯1385年という旗が立っていました。
本殿の右となりにある赤い鳥居は、九尾稲荷神社です。
那須温泉神社の御祭神は、オオナムチノミコト(大国主命)、スクナヒコナノミコト(医療・温泉・酒・石の神様)、ホンダワケノミコト(八幡様、武神)です。
創立は、飛鳥時代630年。
源氏と平家の「屋島の戦い」で、那須与一(なすのよいち)が敵船上に揺れる扇の的を射当てる際、
「南無八幡大菩薩、別にしては我国の神明、日光の権現、宇都宮、那須の温泉大明神、願わくば、あの扇の真ん中射させてたばせ給え」
と祈念したそうです。
日光権現とは日光二荒山神社、宇都宮とは宇都宮二荒山神社です。こちらはまた後日紹介します。
→宇都宮二荒山神社の記事はこちら・・・平将門を討つ霊剣を与えた神社です。
弓の名手、那須与一(なすのよいち)。
那須温泉神社に必勝祈願に来た義経と出会い、父親が兄と与一を源氏方に従軍させたそうです。
那須のよいち漬本舗さん(千葉県松戸市の会社)のHPに、那須与一について詳しく書かれていました。
・那須与一ってどんな人?
(ちょっと抜粋します)
義経「あの扇のまんなかを射て、平家の者どもに見物させよ」
与一は、驚き、思わず、扇の舟をふりかえった。扇は、上下に左右に、さかんにゆれ動いていた。
与一 「とてものことむつかしゅうございます」
与一は、ぼそぼそと言いながら、 <あんなものを射よと言うのか>
と、それを考えついた平家の者に、強い腹だちを覚えた。
・・・・面白いですねぇ。
ぜひ、那須のよいち漬本舗さんのHPでご覧ください。
那須温泉神社の本殿横からは、
↑
のような迫力ある風景を見ることができます。
殺生石、千体地蔵、賽の河原などと名前がつけられています。
続けて紹介すると長くなるので、次回紹介します。
関連記事
源平合戦に関係のある記事です。
→鶴岡八幡宮。 源平の争いにゾッとする。頼朝と政子、義経と静御前。・・・神奈川県鎌倉市。鎌倉幕府の中心地だった。源氏は平家に勝ったけれども・・・。
→闘鶏神社(世界遺産)の記事はこちら・・・弁慶の父とされる湛増(たんぞう)が、平氏につくか源氏につくか、神意を確認した神社。
→三段壁洞窟、牟婁大辯才天。熊野水軍が、船を隠した洞窟。・・・源氏に味方した熊野水軍。
交通アクセス
公共交通機関で行く場合、黒磯駅で電車を下車し、那須湯本行きのバスに乗車し、那須湯本で下車。乗車時間40分
・那須線バス時刻表
那須・黒磯地区の2日間バス乗り放題券が、大人2600円で発売されているそうです。
・東野交通バスHP
東京から「那須リゾートエクスプレス」という高速バスが出ているようです。一間茶屋からきゅーびー号に乗り換え、那須町観光協会前で下車です。(ずいぶん遠回りになります。きゅーびー号の路線図を確認してください)
観光周遊バスきゅーびー号は、観光地の割引特典などがあり、オススメです。
・那須高原観光周遊バス「きゅーびー号」
一回乗車大人350円。一日フリーパス大人1000円。
車で行く場合、温泉神社の手前に県営無料駐車場があります。
近くの宿泊施設
那須湯本温泉 雲海閣。那須湯本温泉バス停から徒歩数分。