前回からの続きで、三重県・和歌山県にまたがる熊野(くまの)地方の旅行紹介です。
【花の窟・花窟神社】へお参りをした後、国道42号線を北へ進んで、獅子岩と鬼ヶ城へ行きました。
旅行記
前回の【花の窟・花窟神社】から国道42号線を北へ進むと、右手側に獅子岩が見えてきます。
高さ約25メートル、周囲約210メートル。
獅子岩(ししいわ)は、2004年7月に、ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』を構成する熊野参詣道「伊勢路」の構成資産の一つとして、「熊野の鬼ヶ城附獅子巖」で登録されました。
セットで世界遺産になった鬼ヶ城(おにがじょう)は、もう少し北にあります。(車で5分の距離)
「おにがしろ」ではなく「おにがじょう」と言うそうです。
獅子岩周辺は寂しかったですが、鬼ヶ城は駐車場も大きく、鬼ヶ城センターという土産物・飲食店がありました。
わき道を進むと、桜の道と、鬼の見晴台へ行けます。
昔は、崖の上にお城があったそうです。
鬼ヶ城センターから鬼ヶ城本城跡までは、徒歩20分だそうです。
かわいい鬼のパネルと記念撮影できました。
通行規制がされていました。
こちら、鬼ヶ城。
それにしても、大きい岩ですね~~~。
鬼ヶ城とは、熊野灘の荒波に削られた大小無数の海食洞が、地震による隆起によって高さ2~4mの階段状に並んだ崖です。
熊野灘(くまのなだ)に面して、約1km続いています。
平安時代桓武天皇のころ、将軍坂上田村麻呂(さかのうえたむらまろ)が鬼ヶ城の鬼の征伐を命じられた伝説があります。
鬼ヶ城の沖合い約1.5kmに浮かぶ「魔見ヶ島(マブリカ)」という無人島に、童子が現れ舞い唄ったので、鬼が油断して岩戸を開く一瞬に将軍が神通の矢を放ち、見事一矢でしとめたそうです。
討ち取った鬼の首は熊野市井戸町にある大馬神社に埋められました。
鬼と聞くと頭に角の生えた異形の存在を思い浮かべますが、実際には、鬼として恐れられ、この地を荒らしまわっていた海賊の多娥丸(たがまる)だそうですが、鬼の大将「金平鹿(こんへいか)」説もあるそうです。
こちら、和歌山県白浜町の「三段壁洞窟」の説明書き。
鬼ヶ城、海賊の多賀丸、坂上田村麻呂、魔の沖合についてかかれていました。
なんだか崩れてきそうで、ちょっとコワイ。
「千畳敷」と呼ばれているエリアです。
和歌山県白浜町にも千畳敷(せんじょうじき)があります。
白浜町のほうは酷い落書きでウンザリしますが、こちらの千畳敷はいたずらする人もおらず、綺麗でした。
蜂の巣状の風蝕跡波。
綺麗ですね~。
自然が作り出す模様は、なんとも神秘的です。
奥の木戸。
この向こう側に、遊歩道があります。
・・・しかし、通行止めになっていました。
平成27年の台風で遊歩道が崩れてしまったそうで、復旧のめどは立っていないそうです。
この先には、鬼の見張り場や、鬼の洗濯場、弁天神社、稲荷神社があるようです。
熊野灘。
東南海地震など、約150年の周期で繰り返し発生しているプレート境界地震の震源域でもあります。
不思議な景観の鬼ヶ城は、地球のエネルギーを目で見られる場所です。
説明書き。
「うわぁ~、不思議なとこだねぇ・・・」
「綺麗だねぇ・・・」
「崩れてきそうでコワイな」
と言いながら30分ほど散策を楽しみ、再び国道42号線を南下して、熊野那智大社へ行きました。
車で行く場合、46km、1時間12分ほどかかります。
前回の続きで、和歌山県の熊野詣(くまのもうで)の紹介です。 熊野三山、熊野詣(くまのもうで)とは 霊場「熊野三山(くまのさんざん)」は、和歌山県熊野地方にある「熊野本宮(ほんぐう)大社」「熊野速玉(はやたま)大社」「熊野那智(なち)大社[…]
(この旅行記は2016年です)
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交通アクセス
公共交通機関で行く場合、熊野市駅で下車し、バスに乗り換えて鬼ヶ城で下車です。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。
土日祝日は大変お得な特典がついた熊野市市街地周遊バスがあります。
1日乗り放題 1人200円(小学生以上)で、鬼ヶ城センターで下車した場合、310円相当のソフトクリームが無料サービスでもらえるそうです。
車で行く場合、無料駐車場があります。
近くの宿泊施設
ホテルなみ。