【奈良公園② 春日大社】 全国に1,000ある春日神社の総本社で、中臣氏(のちの藤原氏)の氏神を祀る

【大人のりんご病】でぶり返した熱は下がったもの、お尻の筋肉痛と指の関節痛が~~

昨日は2時に目が覚め、今日は4時半に目が覚めてしまいました。

ああっ、早く回復したいっ!

痛くて、安眠できない~~~(´;ω;`)

・・・というわけで、今日もこんな時間(午前5時)にブログです。

今日は奈良県奈良市の「春日大社(かすがたいしゃ)」を紹介します。

参拝記


広大で見どころたくさんの奈良公園。

昨日は、【奈良公園① 興福寺と猿沢池】を書いたので、今日は東隣の春日大社(かすがたいしゃ)の紹介です。

 

昨日も書いたことですが、興福寺も春日大社も、藤原氏(乙巳の変で活躍した中臣鎌足を祖とする氏族)に関わりが深く、「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されています。

 

春日大社は、全国に1,000ある春日神社の総本社で、中臣氏(後の藤原氏)の氏神を祀っています

768年に創設され、歴史は1250年ほど。

 

境内で、鹿発見。

春日大社の神様であるタケミカヅチノカミは、白鹿に乗ってやってきたとの伝説があり、シカは春日大社の神使として大切にされており、国の天然記念物に指定されています

 

 


奈良公園にあった看板。奈良の鹿は天然記念物で、出産期、発情期は近付くなと書いてあります。

 

 

春日大社の祭神であるタケミカヅチノカミは、以前取り上げましたね。茨城県の【鹿島神宮】の神様と同じです。

 

鹿島神宮の創建は紀元前660年ですから、春日大社よりもずいぶん早くに造られました。

鹿島神宮の看板には、「藤原氏は氏神である鹿島の大神の御分霊を奈良にお迎えして春日大社を創建した。御分霊を神鹿の背に乗せ、多くの鹿を連れて一年がかりで奈良まで行った」とあります。

 

春日大社の鹿は、鹿島神宮(茨城県)から、移ってきたのですね。

 

こちら、鹿島神宮の神鹿。鹿島から移った奈良の神鹿の系統を受けているのだそうです。

→→鹿島神宮の記事はこちら・・・茨城県。凹型の要石で地震ナマズを押さえている。

 

鹿島神宮は「鹿園」として柵で囲っていますが、春日大社は30万坪にもおよぶ境内に鹿を放しているので、あちこちで見ることができます。

私達は、小鹿と母鹿を見ることができました。(小鹿がめっちゃ可愛い!)

 

 

2023年1月末のニュース番組で放送していましたが、奈良公園の鹿は他の地域の鹿では見られない独自の遺伝子型であり、特別な鹿なのだそうです。

 

 

 

春日大社、楼門。

 

 

幣殿・舞殿。

一般の参拝者はここで参拝します。

初穂料500円を納めて特別拝観を申し込んだ場合は、本殿前の中門から参拝することができます。

 

春日大社の主祭神は、

  1. 武甕槌命(たけみかづちのかみ)・・・藤原氏守護神(常陸国鹿島の神)
  2. 経津主命 (ふつぬしのかみ)・・・藤原氏守護神(下総国香取の神)
  3. 天児屋根命(あめのこやね)・・・ 藤原氏の祖神(河内国平岡の神)
  4. 比売神(ひめかみ)・・・天児屋根命の妻(河内国平岡の神)

で、この四柱を「春日神」と呼び、藤原氏の氏神としています。

 

タケミカヅチノカミは茨城県の【鹿島神宮】、フツヌシノカミは千葉県の【香取神宮】の神様で、共に国譲り(天照大神が出雲の大国主に国を譲るように言った。天皇家は天照大神の子孫に当たる)に出てくる神様です。

天児屋根命(あめのこやね)は、天岩戸に隠れたアマテラスを外に連れ出す計画を練った神様です。

 

 

社務所には、葉室宮司の本コーナーがありました。(これは2006年の写真なので、現在も取り扱っているのかわかりません)

葉室頼昭さんは、藤原氏の家系に生まれ、医師であり、後に春日大社の宮司となった方です。

 

 

 

 

春日大社の写真を何枚か貼ります。

 

春日大社は平安時代に奉納された国宝や重要文化財を多数所蔵しており、「平安の正倉院」と呼ばれているそうです。

 

「春日大社国宝殿」では国宝352点、重要文化財971点を保管しているようで、大人500円で入れます。

 

この貴重品の圧倒的な数、「さすが藤原氏」と言ったところでしょうか。

 

天皇のほとんどの后・妃を身内から出し続けて天皇の外戚となり、1,200年以上もの間、一大勢力であり続けたのはスゴイですね。

 

「歴史は勝者が作るもの」ですから、消えていった数多くの血脈を思うと、熾烈な戦いだなぁと思います。

この時代、私のご先祖さま、あなたのご先祖様は、どこで暮らし、どんな人物だったんでしょうね。

どの時代に生きるのも、大変なことだろうなぁと思います。

 

 

藤原氏の祖である中臣鎌足(なかとみのかまたり)が重用されるきっかけの一つとなった「乙巳の変」。絶大な権力を手にしていた蘇我氏を葬るため、中大兄皇子(後の天智天皇)と、中臣鎌足は手を組みました。

 

中臣鎌足の次男である藤原不比等(ふじわらのふひと)は、鎌足の子ではなく、中大兄皇子(天智天皇)の落胤(落とし子。認知されていない子供)であるとする説もあるようです。

 

天皇の落とし子なのか、鎌足の子供なのかわかりませんが、藤原不比等は下級官人から出世し、大宝律令制定に貢献し、後に藤原四兄弟や、天皇の皇后(正妻)を輩出します。

 

次に紹介する東大寺大仏殿(奈良の大仏)を建立したのは、聖武天皇(しょうむてんのう)。

聖武天皇の母も正妻も、藤原不比等の娘です。(複雑だわ)

 

次の記事はこちら

前回からの続きで、奈良県奈良市の「奈良公園」の紹介です。 藤原氏に関わりの深い、興福寺、春日大社の次は、東大寺(とうだいじ)。 「奈良の大仏」が置かれているところです。 参拝記 近鉄奈良駅から東大寺までは、1[…]

 

(この旅行記は2006年です)

 

 

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→→【奈良公園① 興福寺と猿沢池】 藤原氏の氏寺で、国宝の宝庫。猿沢池の七不思議とは・・・前回の記事。春日大社の西隣。

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→→鹿島神宮の記事はこちら・・・茨城県。春日大社の神様と鹿は、鹿島神宮から来た。

交通アクセス

近鉄奈良駅から徒歩30分ほど。

近くの宿泊施設

春日ホテル。

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