前回からの続きで、初めての一人旅の旅行記です。
今日紹介する鹿島(かしま)神宮は、東北地方・関東地方を中心として、全国に約600社ある鹿島神社の総本宮で、常陸(ひたち)国一宮です。(タケミカヅチノカミを祀る神社は全国に2451社あるそうです)
参拝記
鹿島神宮に公共交通機関で行く場合、鹿島神宮駅で電車を下車し、徒歩10分です。
車で行く場合、無料駐車場と有料駐車場があります。神宮に一番近い第一駐車場は、普通車300円の有料駐車場です。それよりももっと手前側にある第二駐車場は無料です。(鹿島市商工会館の道路を挟んだ向かい側にあります)
前回の香取神宮は千葉県ですが、鹿島神宮は茨城県です。車で行く場合、18kmほど離れており、25分ほどかかりました。
香取神宮の要石は凸形なのに対して、鹿島神宮は凹型。
御祭神は、建御雷神(タケミカヅチノカミ)です。
タケミカヅチノカミは、フツヌシノカミとともに出雲へ派遣され、大国主命と国譲りの交渉を行なった神様です。
長野県の諏訪大社上社の御祭神「タケミナカタノカミ」を打ち破った神様としても有名ですね。
→→【諏訪大社① 上社前宮】の記事はこちら・・・ご神体は守屋(モリヤ)山。謎の多いミシャグチ信仰。古代イスラエルとのつながり
タケミカヅチノカミと、タケミナカタノカミの力比べは、相撲の起源となっています。両国国技館の壁画は、鹿島の神と諏訪の神だそうです。
駐車場から鹿島神宮の大鳥居までの間に、靇(リュウ)神社があります。
雨かんむりに龍で、靇(リュウ)。龍蛇を表す古語だそうです。
顔出しパネル。
家族旅行では喜んで記念写真を撮るのですが、一人旅なので撮れず。
「鹿島立ち」とは、鹿島、香取(かとり)の神である武甕槌(たけみかづち)、経津主(ふつぬし)の2神が天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の降臨に先だって、葦原中津国(あしわらのなかつくに)を平定したことに基づき、武士たちが旅の無事を祈願したこと。
鹿島神宮大鳥居。
もともと、花こう岩の大鳥居(国産の花こう岩としては日本一の大きさだった)のですが、東日本大震災により倒壊しました。
(写真は鹿島神宮HPから拝借しました)
現在の鳥居は震災から3年後に再建されたもので、境内の杉の木で作られています。
楼門。
香取神宮と同じく、楼門の額は東郷平八郎の筆です。
拝殿。
ご祭神は、タケミカヅチノカミです。
諏訪大社の御祭神タケミナカタノカミを打ち破り、初代天皇である神武天皇に神剣を与えた神様でもあります。その神剣は今でも、奈良県天理市の石神(いそのかみ)神宮にあると伝えられているそうです。石神神宮はまた後日紹介します。
鹿島神宮の本殿・石の間・幣殿・拝殿の4棟からなる社殿は、1619年に2代将軍徳川秀忠が寄進したもので、重要文化財に指定されています。
鹿島神宮の創建は神武天皇元年ですから、紀元前660年!
【香取神宮】よりも18年古く、日本の皇紀と同じ創建。
とっても古い歴史を持っている御宮です。
拝殿後ろの本殿。重要文化財。
香取神宮は社殿をぐるりと一回りできましたが、鹿島神宮は後ろに回れませんので、本殿は遠くからしか見れません。
本殿後ろの大きな木は、御神木です。
本殿はもともと1605年に徳川家康により造営されましたが、後に二代将軍徳川秀忠が奉納したものが本殿となり、家康が造営したものは移されて奥宮になりました。
拝殿の向かい側に仮殿があります。
1617年に社殿造営のため、二代将軍徳川秀忠が奉納しました。
参道。広いです。
鹿島神宮の森は天然記念物なのだそうです。
しばらく参道を進むと、左手側に鹿園が見えてきます。
タケミカヅチノカミの神使として親しまれている神鹿が三十数頭、柵の中で飼育されています。
767年に藤原氏は、氏神である鹿島の大神の御分霊を奈良にお迎えして、春日大社を創建しました。その時、御分霊を神鹿の背に野押せ、多くの鹿を連れて一年がかりで奈良まで行ったそうです。
現在の神鹿は、かつて鹿島から移った奈良の神鹿の系統を受けているんだとか・・・。
藤原氏の氏社として創建された奈良の春日大社では、鹿島神が第一殿、香取神が第二殿に勧請されて祀られているそうです。
鹿苑の近くに、君が代でお馴染みのさざれ石がありました。(さざれ石はいろんな神社に奉納されています)
奥宮。タケミカヅチノカミの荒玉が祀られています。
1605年に徳川家康が奉納した旧本殿を引遷したもの。
重要文化財。
御手洗。
昔は参拝前に、この御手洗池でみそぎをし、現在でも年始に200人もの人々が大寒禊を行うそうです。一日に40万リットル以上もの水が湧いています。
末社の大国社。
熱田社。
スサノオノミコトと、その妻のイナダヒメが祀られています。明治以前は七夕社と呼ばれていたそうです。
要石。
凹型の霊石です。
別名を山の宮、御座石(みましいし)と言い、いろんな伝説があるそうです。
香取神宮の要石(凸型)と同じく、地震を起こす大ナマズをおさえているという伝説があります。
鹿島神宮の宮司さんが石材屋さんを通じて調べたら花崗岩だということがわかったそうです。
香取神宮の要石はあまり人がおらずひっそりしていましたが、鹿島神宮の要石は拝む人が多かったです。
御拝詞
「祓へ給ひ
清め給へ
守り給ひ
幸へ給へ」
を、三唱。
徳川光圀(水戸黄門)が家来に命じて掘らせましたが、一晩で元に戻ってしまうので、七日七晩続けて掘らせましたが掘りきれず、おまけに光圀の顔に腫れ物が出来たので「これは神罰だ」と掘ることを諦めたそうです。
安政の大地震は10月2日に起こりましたが、この月は神無月で鹿島の大神は出雲大社に行っており、その留守を預かった恵比寿様が酒を飲みすぎてナマズを見ていなかったため地震が起こったと言われているんだとか・・・。
地震ナマズを抑えるタケミカヅチノカミの石碑がありました。
鹿島神宮の要石(凹)は大ナマズの頭を押さえ、香取神宮の要石(凸)は尾を押さえています。
(一説には、桜川市の磯辺稲村神社の要石が尻尾を押さえているとも言われているそうです)
鹿島大神、要石、地震ナマズ。
いろんな絵師が書いたようです。
・・・ちょっと話が変わりますが、私には気になることがありました。
オカルトネタと思われるでしょうが「伊勢女の予言」というものをご存知でしょうか。
「夏」の予言
冬・春・夏・秋の四部形式でみた初夢のうち、本当に恐ろしいのは夏のような気がする。サーファーや海沿いの民家や道路、電車、ビルまでが津波に飲み込まれるような悪夢を初夢で見た。地域は関東地方で最大震度7。
ニノマエ町というところ。TBSのSPECみていた関係か、地名ニノマエ?だったような感じ。
津波で流される電車は、横に濃い青い線が二つで真ん中が黄色かオレンジの太い線。その地域は海と山が近く、
トンネルの多いような地域。その他、地名としては「切り倒しが崩落」「こまちが壊滅、駅前も無残な瓦礫の山」。
夏だと思います。時刻は朝のような。電車が混んでいるので平日の朝でしょう。朝だからなのかもしれないですが、サーフィンや海水浴をしている人がまばらなようでした。天気のよい日のようでした。津波にのまれる、嫌な光景でした。津波が電車や都市部の高層ビルまで押し流したり、山にぶつかっていったり。震度7がニノマエマチで、一帯が震度6強。伊勢市も震度6強といったアナウンスが流れた感じでした。
「ふっつ(富津)の神でなければもはや止められない。
たけだ(武田)のミカ(武田みか→人名?)は既にいない。
石が溶けて(溶岩?)もはや守れない。偽りの都は滅びる」偽りの都は滅びるの偽りの都はどこ?→けがれた地のこと。
(高層ビル群・東京スカイツリー?・巨大な観覧車・港)このけがれた地は、ゴギョウ(五行)のわざわいをもって清められる。
わざわいとは地震?→地震と火と津波と風といくさ(戦争)。
東京、日本はどうなるの?→火の元の天使は都に戻る。
えみしの国は立ち上がる。のだそう。
ニノマエは、神奈川県の二宮町。
切り倒しは切り通しのことで、コマチは小町通りで鎌倉。
伊勢市は伊勢原市だと思います。
すべて、私が現在住んでいる、神奈川県の地名です。
二宮町と鎌倉は海沿いで、関東大震災や連動地震で津波による大きな被害が出ました。伊勢原市には伊勢原断層があります。
この中で気になるのは、
「ふっつ(富津)の神でなければもはや止められない。
たけだ(武田)のミカ(武田みか→人名?)は既にいない。
石が溶けて(溶岩?)もはや守れない。偽りの都は滅びる」
というところで、
ふっつ(富津)の神とは、香取神宮のフツヌシノカミ。
たけだ(武田)のミカ(武田みか→人名?)は、おそらく鹿島神宮のタケミカヅチノカミのことだと思うのです。
石が溶けて(溶岩?)とは、溶岩ではなく要石ではないでしょうか。
つまり、「香取神宮のフツヌシノカミでなければ止められない。鹿島神宮のタケミカヅチノカミはもういない。要石が溶けて守れない。偽りの都(東京のことでしょう)は滅びる」・・・ではないかと。
「笑みしの国」は、大阪ではないかといわれる方もいますが、蝦夷(えみし)だと思います。
蝦夷(えみし、えびす、えぞ)とは、大和朝廷から続く歴代の中央政権から見て、日本列島の東方(現在の関東地方と東北地方)や、北方(現在の北海道地方)に住む人々を異端視・異族視した呼称。
伊勢女さんの書き込みは、2011年4月です。
もう5年前です。
予言が外れて、これからこのようなことが起こらないと良いのですが・・・。
どうにも、熊本県の大地震や、次に動くのは日向灘との予測など中央構造線が動いているようなので、同じく中央構造線上にある香取神宮と鹿島神宮の要石が気になったのです。
気になるといったって、私になにかできるわけではありません。
ただ、毎日、ひたむきに生きるだけです。
神様に「悲しみの涙を流す人が増えませんように」と祈ることしかできません。
→中央構造線の謎を探る会
中央構造線の東の果ては鹿島灘という説があり、鹿島灘の海底二千メートルくらいのところに巨大な蛇紋岩がある。
要石は花崗岩でできている。花崗岩は非常に不思議な石で、中に磁鉄鉱が含まれており、風化して溶け出して層をなしたものが砂鉄だと言われている。砂鉄の原料に花崗岩はなっており、花崗岩(要石)は非常に磁気をおびている。
鹿島神宮のちかくにある千葉県の香取神宮で、非常にパワーを感じ凄い場所だなあと思った。はっきりいって鹿島神宮の方はあまりパワーを感じなかったのですがこの香取では凄いものを感じました。
わたしたちは中央構造線上の「気の場」も、風水でいう龍脈とよく似たものではないかと考えております。人体では、気の流れるところを経絡といいますが、それが大地の場合、断層に相当するのかも知れない。そして、分杭峠の気の場のような大地のパワースポットは、人体で言えばツボに相当するのではないかと考えます。
この考えの背景には、大地(地球)は、生き物であるという考えがあります。NASAにかかわったジェームス・ラブロックという方で、この方は地球は一つの生命体ではないかという地球ガイア説をいわれます。
鹿島神宮、香取神宮があり、諏訪大社があり、それから伊勢を通って、それからここの熊本の幣立神宮があるわけですけれども、そういった断層といわゆる聖地といわれる場所が近い場所にあるということを私は感じるようになりました。
筑波大学の先生が、アメリカの学会に発表しましたけれども関東平野の地下深く、中央構造線の25キロから40キロという地下深くに蛇紋岩の大岩塊がありまして、それが太平洋プレートからくるエネルギーを吸収しているというのです。地震のエネルギーを吸収している。
花崗岩が1000㎞にわたって内帯側にある。そして、空中磁気異常の原因になったり、和歌山では、磁石が回る程の磁性を帯びる事がある蛇紋岩が外帯にあるのが中央構造線なんです。
だから、もしかしたらこらの高千穂だとか、幣立てだとかそんなような所にもそんな場所があるかも知れません。地球のすべての断層上にパワースポットというか、そういう場所があるわけではないようでありまして、どうも、所々吹き出ているポイントがあるというふうに言われています。地球は磁気のある惑星なんですけども、この磁気が今減っているんです。100年間に5%と言いましたね、地磁気が減っています。それから、地磁気の逆転現象もあります。これは、過去360万年に少なくとも9回の地磁気の反転があったと言われています。
地磁気が反転するという事はどういう事かと言いますと、北極と南極が入れ替わる訳です。後、2000年位すると地磁気の反転があるという説があるんです。いろいろ学説がありまして、太陽は12年周期で地磁気の反転があるようなんですけども地球の場合は非常に不規則でして、過去にも不規則に起きていたし、今、2000年後という説があるんですけども、この地磁気の反転が起きた時に一時的に磁気が、一時的というのは私も解りません。科学者でそれをはっきり書いて下さっている方は、私が読んだ限りではまだ居ませんけれども、一時的に地球上の磁気がゼロになるというのです。
そうすると、何が起きるかと言うと、さっき言った太陽から来るような放射線がまともに降りかかって来る訳です。
その時に何が起きるか、もしかしたらそれが恐竜の絶滅の原因、さっきも隕石が地球に落ちてその為に恐竜が絶滅したという、これが非常に今の定説というか、よく言われる説なんですけれども、地磁気説もありまして、地磁気が消えたために恐竜が滅んだのではないか、あるいは、もしかしたらそれが生物の大進化のきっかけになるという説もあります。
ですから、滅ぶ物もあるでしょうし、大進化する物もあるかも知れません。
磁気というのはそういうのがあるようです。
地球は生き物。
地球の磁気がゼロになり、太陽から来る放射線がまともにふってくる・・・というのは、【国立極地研究所 南極・北極科学館。ポールシフトも絡めての記事で】触れました。
ピラミッド五千年の嘘という映画からの内容です。
人によっては暗い気分になるかもしれませんので、ご注意ください。
(不安を煽りたいわけではありません。大切なのは備えることです)
鹿島神宮は、【皇居】、【明治神宮】、【富士山】、【伊勢神宮】、吉野山、【高野山】、剣山、高千穂へと続くレイライン(太陽の道。霊的なパワーを感じるスポットが並ぶ)の東端に位置します。
そのなかでも東一の鳥居が東の端。
レイラインの東端・・・行きますか。
というわけで、最後の目的地は鹿島神宮東一の鳥居です。
次が、一人旅の最後の記事です。
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→→春日大社の記事はこちら・・・奈良県。春日神社の総本社。藤原氏は、鹿島の神様の分霊と鹿を奈良へ移した。
→→諏訪大社の記事はこちら・・・タケミカヅチ神とタケミナカタ神が戦ったのが相撲の起源。諏訪大社は、諏訪湖の周りに4社あります。
→→伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)の記事はこちら・・・阪神淡路大震災で鳥居が倒壊。国生みの父神イザナギノミコト終焉の地と言われています。
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交通アクセス
鹿島神宮駅で電車を下車し、徒歩10分です。
香取神宮に比べて、アクセスしやすいと思いますが、香取神宮の最寄り駅である佐原駅から鹿島神宮駅までの路線は、「鹿島線」と言い、一時間に一本しか電車が出ていないそうです。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。
東京八重洲南口から鹿島神宮行きの高速バス「かしま号」が出ているそうです。2時間かかり、運賃は1830円。
車で行く場合、いくつか駐車場があります。
神宮に一番近い第一駐車場は、普通車300円の有料駐車場です。
それよりももっと手前側にある第二駐車場は無料です。(鹿島市商工会館の道路を挟んだ向かい側にあります)
近くの宿泊施設
ビジネスホテル鈴章。鹿島神宮駅出てすぐ。