続けて、東京都調布市の神代(じんだい)植物公園について取り上げます。
前回はバラ園の写真を載せましたが、今日は大温室を紹介します。
散策記
都内唯一の植物園である「神代(じんだい)植物公園」へ公共交通機関で行く場合、調布駅近くにあるパルコ前のバス乗り場から、京王バスか小田急バスの「深大寺行き」に乗車し、神代植物公園で下車します。
→京王バス 調布駅発深大寺行き時刻表
休日は一時間に4~5本のバスが出ています。
車で行く場合、228台停められる神代植物公園第一駐車場と、100台停められる第二駐車場があります。(有料)
神代植物公園は大人500円、中学生200円の入園料がかかるのですが、東京ミュージアムぐるっとパス対象施設だったので、私たちはこのパスを利用して無料で入りました。ぐるっとパスについては、こちらの記事に書いてありますので、ご覧ください。
開園時間は午前9時30分~午後5時(入園は午後4時まで)。
月曜休館。
イベントは神代植物公園HPでご覧ください。
園内マップ。
春と秋のバラフェスタは前回記事にしたので、ご覧ください。
今日は、神代植物公園の大温室について書きます。
大温室はバラ園の向かい側にあり、2016年5月にリニューアルオープンしました。
神代植物公園に訪れたのは初めてだったので、旧・大温室がどんなふうだったのか知らないのですが、工事期間が2年間もあったので、けっこう変わったのではないでしょうか。
大温室マップ。
こんな、黒っぽい葉の珍しい植物がありました。
そういえば、なぜ植物の葉は、太陽の光を最も吸収できる黒ではなく、緑色なんだろう・・・と思ったこと、ないですか??
疑問に思った方、In Deep 植物が「緑色」であり続ける理由がわかった!をお読みください。
「植物と人間は一体のもの」
植物の「人間との共存の中での完全性」を示す色が緑だった・・・。
やっぱりね、「地球は人間だけのものじゃないよ~。生かしてもらっているんだよ」、と思います。
その黒い葉っぱの右側には、「メディニラ 火の鳥」。
熱帯スイレンが、綺麗な花を咲かせていました。
スターウォーズのダースベーダーにそっくりな花、「アリストロキア・サルバドレンシス」。
実物は花をつけていませんでしたので、写真を載せておきます。
花は直径約4cm、花の寿命は一週間程度で、食虫植物らしいです・・・。
サルの顔に見える花、ドラクラ族。 こちらも実物がなかったので、写真を載せておきます。
標高1500~2500mの、湿度の高い雲霧林に自生。
サルのような顔ですが、花の様子が吸血こうもり、ドラキュラを思わせることから「ドラクラ族」という名前が付いたそうです。
・・・でも、こうもりよりは、サルに見えますね。
「モンキーオーキッド」のほうがしっくりきます。
大温室では、十数種類栽培しているそうです。
志村けんさんの「アイーン」みたいな花、「パフィオペディラム」。
名前の由来はギリシア語で、女神のサンダル。英名はレディース・スリッパ。 東南アジアに70種類あり、すべてワシントン条約により保護されているので、繁殖させた株以外の輸入・取引はできません。
静岡県の修繕寺虹の郷(また後日紹介します)にも、たくさん咲いていました。
珍しい花なので、「アイーン」しながら、記念撮影してみてはいかがでしょうか。
珍しいランの花が咲いたそうです。ブルボフィルム・メドゥサエ。
確かにメデューサみたい・・・。
ベゴニアもけっこうありました。
ベゴニアは、花の色・大きさ、葉の大きさ・色・形が千差万別なんだそうです。確かにこうやってみると、同じ種類には見えないですね。
ベゴニアが好きな方は、三重県のなばなの里に「ベゴニアの館」があります。これでもかというほどベゴニアだらけでオススメです。
パパイアの実。
タイ料理屋で食べたソムタム(青いパパイヤを使ったサラダ)、辛かったな~。
サボテンもいろんな種類がありました。
サボテン好きな人は、静岡県に「伊豆シャボテン王国」があります。また後日紹介しますが、サボテンだらけです。
おいしそ! 大福丸。きな粉をまぶした草餅みたい。
なんだろう?? 不思議なサボテン・・・。
てっぺんにピコピコピコーンとロウソクのようなものが立っているし・・・。
奇抜なバースデーケーキに見えました。
面白いですね、なぜこんな姿に進化したんだろう?
こちら、小笠原諸島の植物。
岩石だらけの大地でも、適応して生きているのがよくわかります。
植物は、本当にたくましいですね。
寒いところ、暑いところ、雨がたくさん降るところ、カラカラに乾燥したところ、潮風を受けるところ、海抜何千メートルという高地で育つもの・・・。
昨夜、「インターステラー」というDVDを見たのですが、地球の環境破壊が進んで砂嵐だらけになり、人類は飢えと窒息で滅亡していく運命なので、生存可能な他の惑星を探す・・・というSF映画でした。
植物が生息できない環境(砂漠化)になると、人間も生きていられないんだな・・・と思いました。
→砂漠化について
・砂漠になりそうな地域を数えますと、地球上の約4分の1に相当。
・国連の調査では、毎年約6万平方キロメートルもの大きさで砂漠化が進行しているという報告。
・サハラ砂漠では毎年150万ヘクタールもの勢いで砂漠化が進んでおり、中国では砂漠化が北京にまでおよんでいる。
「植物と人間は一体のもの」・・・確かにそう思いますね。
助け合って生きているのだと思います・・・。
大温室の最終展示は食虫植物でした。
写真はハエトリグサ。
思ったよりも小さいです。
葉の大きさは10円玉の半分くらいの大きさでしょうか。
左端に息子の手がちょこっと映っているので、サイズの比較になるかと思いますが、ミニ水筒サイズの大きなウツボカズラがあり、驚きました~。
大温室には1300品種の植物の展示があり、熱帯スイレン、ベゴニアも人気だったのですが、やはり「食虫植物」は気味悪さと珍しさもあってか、大人気でした。
ハエトリグサに限らず、植物に触れるのは禁止です。
神代植物公園は、徒歩8分ほど離れたところに無料の植物園もあるのであわせてまわって下さい。
次の記事で、秋が見ごろの神代植物公園の「ダリア」を紹介します。
前回からの続きで、東京都調布市の神代(じんだい)植物公園のダリアを紹介します。 散策記 東京都唯一の植物公園である「神代(じんだい)植物公園」へ、公共交通機関で行く場合、調布駅近くにあるパルコ前のバス乗り場から、京王バスか小田急バスの[…]
(このレジャー記は2016年です)
関連記事
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近くの宿泊施設
調布クレストンホテル。
調布駅北口より、徒歩1分。