【善光寺(ぜんこうじ)】  身分も男女も善悪も問わず、どんな人でも必ず極楽往生できる。「一生に一度は参れ善光寺」

今日は長野県長野市の善光寺(ぜんこうじ)を紹介します。

善光寺は、昔から多くの人々が日本中から善光寺を目指して参詣し、「一生に一度は参れ善光寺」と言われました。

以前紹介した【戸隠神社】からは車で30分ほど離れたところにあります。

参拝記

 

【戸隠神社】は山の中にありますが、善光寺は長野駅からも近いので、旅行に組み込みやすいです。

 

 

 

善光寺への公共交通機関でのアクセスは、JR長野駅から善光寺口バスロータリー「1番のりば(善光寺方面行き)」発の路線バス乗車、善光寺大門下車です。所要時間約15分、運賃190円。

善光寺大門のバス停から善光寺本堂までは、徒歩5分程度。

車で行く場合、4つの有料駐車場があります。

私たちは付近にあるコインパーキングに停めました。(ちょっと安かった)

 

 

 

 

にぎやかな仲見世通り。

 

 

仲見世通り中央西側に、延命地蔵。実は、善光寺の本堂は昔この場所にあったのです。

本堂の場所が移動した原因は火事なのだそうです。善光寺は11回も火災にあっているのだそう。

ちなみに、善光寺の創建時期はハッキリしておらず、有力な説としては、天武天皇時に日本全国で造られた郡寺(郡衙隣接寺院、信濃国水内郡は金刺舎人)の一つなのだそう。

 

善光寺マップ。

善光寺は、無宗派の単立仏教寺院で、住職は「大勧進貫主」と「大本願上人」の両名が務め、実際の護持・運営は天台宗と浄土宗が担っています。

日本の仏教が諸宗派に分かれる以前からの寺院であり、身分も男女も善悪も問わず、どんな人でも必ず極楽往生できるという善光寺の特色が、全国から人々をひきつけ、「一生に一度は参れ善光寺」といわれたそうです。

江戸時代には、【お伊勢参り】の帰りに善光寺参りをする人も多かったのだそうです。

寺は女人禁制のところが多いですが、善光寺は女性の参拝もOKだったようです。

 

 

私たちが訪れた2019年の料金。

善光寺の開館時間は9時00分~16時00分(12月31日は13時00分まで)。

善光寺参拝セット券(本堂内陣と内陣お戒壇巡り、山門、経蔵、史料館がセット)の2025年現在の料金は、
一般1,200円
高校生400円
小中学生100円
未就学児無料
です。

2019年当時に比べて大人料金が200円アップしました。

 

単独券もあるのですが、セット券はとてもお得なのでおすすめします。

 

 

六地蔵。仏教の六道(地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天)を表わしています。

 

 

仁王門。善光寺最初の門です。

現在のものは大正7年(1918)に再建されたもので、高さは13.6メートル、間口13メートル、奥行き7メートルのけやき造り。

扁額の「定額山」の文字は伏見宮貞愛親王の筆。

 

 

善光寺の仁王像は、巨匠の高村光雲と米原雲海の合作。彫刻左側に阿形が置かれており、通常とは逆の配置になっています。

 

 

 

山門は重要文化財。

寛延3年(1750)に建立されました。

額の「善光寺」の文字には五羽のハトがいるので探してください。善に二羽、光に二羽、寺に一羽隠されています。

山門は、桁行き約20.4メートル、梁行き約8メートル、高さ約18メートルの入母屋造りの大楼門で、内部は拝観できます。

 

 

 

 

大迫力の山門。

弘化四年(1847)の善光寺地震や、昭和40年代の松代群発地震などの影響で、建物の基礎が損傷したため2002年から五年間修復工事を行ったそうです。

松代群発地震は以前記事にしたのでご覧ください。

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手水舎。

 

 

本堂と大香炉。

現在の本堂は元禄13年(1700年)の火災の後に徳川幕府が松代藩に命じて造らせたもので、間口23.89メートル、高さ25.82メートル、奥行き53.67メートル。衆生の煩悩の数と言われる百八本の柱で造られています。

本堂は国宝で、御本尊は日本最古と伝わる一光三尊阿弥陀如来(善光寺如来)

御本尊は絶対秘仏で、その姿は寺の住職ですら目にすることはできないそうです。

本堂の内陣の広さは152畳もあり、昔は参拝者がおこもり(宿泊)しました。敷地面積は、国宝建造物の中で、東大寺大仏殿、三十三間堂に次いで3番目の大きさなのだそう。

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経蔵(きょうぞう)は、宝暦九年(1759)に建立。重要文化財に指定されています。

中央に八角の輪蔵があり、鉄眼黄檗版一切経(6771巻)が収められています。経文を読まなくても輪蔵を回すだけで、お経を読んだことになるそうです。

迷子郵便供養塔。

 

 

生け花で使った花を供養する花霊碑。

 

 

道具塚もありました。現本堂の再建工事の際に使われた大工道具が埋められています。

 

 

境内の東側には御守、お札、おみくじを頒布しお授けする授与品所があります。閻魔守が気になりました。

 

良いお参りになりますように。

 

 

(この参拝記は2019年のものです)

 

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交通アクセス

公共交通機関でのアクセスは、JR長野駅から善光寺口バスロータリー「1番のりば(善光寺方面行き)」発の路線バス乗車、善光寺大門下車です。所要時間約15分、運賃190円。

善光寺大門のバス停から善光寺本堂までは、徒歩5分程度。

車で行く場合、4つの有料駐車場があります。

私たちは付近にあるコインパーキングに停めました。(ちょっと安かった)

料金

開館時間 9時00分
閉館時間 16時00分(12月31日は13時00分まで)

善光寺参拝セット券(本堂内陣と内陣お戒壇巡り、山門、経蔵、史料館がセット)
一般1,200円
高校生400円
小中学生100円
未就学児無料

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