【印刷博物館】 2017年1月15日まで「武士と印刷展」開催

今日、取り上げるのは、東京都文京区の印刷博物館。

東京ミュージアムぐるっとパス対象施設です。

見学記

江戸川橋駅の4番出口を出て、神田川沿いに右手側へ進むと、青色の大きなTOPPAN小石川ビルがあります。

印刷博物館は、この大きなビルの地下1階と1階です。

入館料は一般300円、学生200円、中高生100円、小学生以下無料。

東京ミュージアムぐるっとパス対象施設です。

 

 

入り口。

訪れたのは日曜日の11時でしたが、あまり人はいませんでした。

土産物売り場には企画展のガイドブックや、浮世絵ポストカードなどの販売があり、印刷博物館の入り口は、奥のエレベーターで地下一階に下りたところにあります。

中は、撮影禁止なので、写真はここまで。

 

 

 

地下一階入ってすぐに、「プロローグ展示ゾーン」というコーナーがあります。

高さ7m、長さ40mにも及ぶ大壁画に、100点以上の資料のレプリカ(一部実物)が展示されており、さらりと見ると5分~10分くらいでしょうか。

ラスコーの洞窟壁画、エジプトの死者の書とロゼッタストーン、古代メソポタミアの粘土板文書とハンムラビ法典碑、漢委奴国王印(日本で出土した純金製の王印で、本物は国宝)、マヤ文学碑文などなど。
図版の展示では、東洲斎写楽の「三代目大谷鬼次の奴 江戸兵衛」、葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」、解体新書の展示がありました。

 

あとは、グーテンベルクの「42行聖書」もあります。 42行聖書は1455年頃にドイツ・マインツのヨハン・グーテンベルクが活版印刷技術を用いて印刷した初の聖書で、アジアでは唯一、慶應義塾図書館が本物を所蔵しています。

 

貴重な資料のレプリカがそろっているのに、解説が少ないのがちょっと残念。

 

 

私がなぜ、印刷博物館へ行ったかというと、企画展「武士と印刷」の、歌川国芳の武者絵を見たかったからです。

 

作品は写真撮影不可なので、ウィキペディアから歌川国芳の作品の写真を借りてきますと、こんな感じの絵です。

カーーーーーッコイイ!!!

cool japan!!!

 

先ほどの絵は、「甲越勇将伝 本庄越前守繁長』 上杉謙信の重臣・本庄繁長を描いた武者絵です。

 

 

2016年10月22日から2017年1月15日まで開催しているのですが、途中6回展示替えがされるので、「甲越勇将伝 本庄越前守繁長」の展示は、1月4日から1月15日の最終Ⅵ期です。

およそ150点の展示を30点ずつ6期間に分けて展示し、各期間の資料目録は、企画展入り口のテーブルに置いてあります。

歌川国芳の武者絵のうち、4つだけ、期間中ずっと展示され、それ以外の武者絵は期間により変わります。

好きな方は、会期を分けて何回も足を運ぶんだろうなぁ・・・。

 

 

 

(歌川国芳の作品を自宅で見たい方は、書籍でどうぞ)

 

企画展の第一部は歌川国芳の武者絵が中心で、第二部は「武士による印刷物」です。

 

こちらは武者絵のような派手さはなく、とっても地味な展示でしたが、昔の科学書、天文書、解体書、薬草の書などがありました。

 

第二部は160点の印刷資料があり、こちらも会期中展示替えがあります。

 

 

企画展を見終わった後の総合展示ゾーンは、映像による解説がたくさんあるのでオススメです。

棟方志功がベートーベンの第九を口ずさみながら、板に顔をくっつけそうな勢いで一心不乱に版を彫りまくっている映像や、浮世絵の掘り師、刷り師の技術などが見れます。
映像による解説なので、とってもわかりやすいです。

 

 

総合展示ゾーンの最後のほうに、カレンダーと、メッセージカードを作れるコーナーがあります。
お土産代わりに、一枚ずつ作りました。

ガラス張りの「印刷の家」では、各種ワークショップを開催しているようなので、お出かけ前にチェックしてください。

 

 

 


最後にVRシアターへ。
「絢爛 安土城」というシアター上映をしています。
上映日は、毎週土曜・日曜・土日に続く祝日のみで、平日は上映していません
シアターは追加料金無しで見れます。

 

 


こちら、上映時間。
お出かけ前に公式HPでもチェックしてください。

 

印刷博物館に到着したのが11時で、「あら~、シアター上映まで1時間半もあるやぁ。時間潰せるかなぁ」と思ったのですが、2時間半も展示を見ていたので、三回目の上映を見ることに。

 

番組は、滋賀県近江八幡市にある「安土城天主 信長の館」でも上映されているショートムービーで、城を訪れた宣教師ルイス・フロイスの目線で進みます。

 

シアターはそんなに大きくないのですが、なめらかな映像で綺麗でした。

 

それにしても信長・・・、天皇をお迎えする本丸御殿よりも、ずーっと派手で天に近い天守に住むとは・・・。

 

天皇は一度も安土城に来ることなく、城も御殿も燃え落ちてしまいましたが、さぞかしおもしろくなかったでしょうね~~~。

 

VRシアターの番組も時期により変わるでしょうから、安土桃山城を体験したい方は、ぜひ土日・土日に続く祝日に訪れてくださいね。(平日、シアター上映はありません)

 

→→旧・伊勢安土桃山文化村の記事はこちら・・・三重県に安土城を復元させたレジャー施設があります。

→→ 【安土城跡】 織田信長が天下統一を夢見た城。信長の死には謎がある(滋賀県)

 

 

印刷博物館は、なぜかしら男性のお客さんが多かったです。
女性は私を含めて、3人しかいませんでした。

 

 

 

カッコイイ武者絵を見て満足し、駅へ向かう途中、ふと目についた看板がこちら。

独力で文献を参考にして作ったって、すごいですねー!

Wikipediaで調べたら、なかなか波乱万丈なお方だったようで、東京代々木公園に胸像と「日本初飛行の地」の碑が建立されているそうです。

 

また代々木公園に行く機会があったら、探してみたいと思います。

 

 

この後、メトロに乗って浅草の「アミューズミュージアム」へ行きました。

こちらも東京ミュージアムぐるっとパス対象施設で、6階には浮世絵シアターがあります。
浮世絵が好きな方は、一緒にまわってみてはいかがでしょうか。

 

次の記事はこちら

大変残念ですが、アミューズミュージアムは2019年3月31日をもって閉館となりました。 見学記 今日紹介する、アミューズミュージアムは浅草寺の隣にあります。   2016年4月8日から2017年3月26日[…]

 

(この見学記は2016年です)

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→→2,000円で買った「ぐるっとパス2016」を二ヶ月利用して、我が家はいったいいくら得をしたのか。

交通アクセス

東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」から徒歩8分です。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。

車で行く場合、駐車場は30分まで無料。以降30分おきに200円。(駐車券を受付まで持っていく必要あり)

料金について

一般300円、学生200円、中高生100円、小学生以下無料。

企画展期間中は料金が変わります。2017年1月15日までは,企画展「武士と印刷展」を開催しているので、一般500円、学生300円、中高生200円、小学生以下無料です。

東京ミュージアムぐるっとパス対象施設です。ぐるっとパスを冊子ごと提示すると、企画展も無料で入れます。

開館時間10時から18時。入場は17時半まで。
月曜休館。

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