前回からの続きで、江の島観光を紹介します。
レジャー・参拝記
江島(えのしま)神社の「辺津宮(へつのみや)」と「中津宮(なかつみや)」、サムエルコッキング苑、江の島シーキャンドルは、前回の記事に書きましたのでご覧ください。
今回は、シーキャンドルの奥にある、奥津宮(おくつみや)と龍宮(わだつのみや)、島の最奥部にある江の島岩屋と稚児ヶ淵(ちごがふち)を紹介します。
江島神社最後となる「奥津宮(おくつみや)」の鳥居。源頼朝が寄進したものだそうです。
初めにお参りをした辺津宮(へつのみや)からずいぶん歩きました。
奥津宮。ご祭神は多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)。江島神社の三女神の長女で、海を守る神様なのだそうです。
拝殿天井裏には、「八方にらみの亀」があります。
手水舎も亀。
境内には亀みたいな岩もあります。
力石。江戸時代に日本一の力持ちといわれた卯之助が奉納した石で、320kgあるそうです。
龍宮(わだつのみや)鳥居。
龍宮は平成6年に創建された新しい神社なのですが、江島神社(えのしまじんじゃ)の三神が奉納されていた「岩屋」の真上にあるため、江島神社の中でも最強のパワースポットなのだそうです。(後にTV番組で紹介されて有名になったそうです)
龍宮に奉られている祭神は、龍王大神様。
江の島には、暴れん坊の五頭龍が天女(弁財天)に恋をして改心した話があるため、恋愛成就スポットとして「龍恋の鐘」があります。
鐘のフェンスにたくさんつけられた南京錠は、ここを訪れた恋人たちがつけたのだそうです。
次は、急な階段を下りに下って、江の島岩屋へ。
江の島岩屋は閉まるのが早いです。
営業時間は、9:00-16:00(季節によって異なります)
平日はそれなりに空いているのですが、土日祝日の岩屋はすごい混雑で、入場待ちの列ができます。
入場料は、高校生以上の大人500円、小中学生は200円です。(江の島観光を十分楽しみたい方は、江の島ワンデーパスがお得!)
江ノ島岩屋は波によって浸食されてできた洞窟で、第一岩屋(152m)と第二岩屋(56m)に分かれています。
第一岩屋ではろうそくを貸してもらい、中を散策することができます。
ろうそく一本・・・暗すぎる・・・。
カップルでも、ファミリーでも楽しめます。
1人で行く時は、土日を狙ったほうが怖くないかもしれません。人の少ない平日は、勇気のある人向けです。
(2017年追記)久しぶりに行ったら、明るかったです。私たちが初めて訪れた時が、節電なのか不具合なのか知りませんが、暗すぎたのだと思います。
様々な石像があり、雰囲気が良いです。
江の島岩屋は「江の島弁財天信仰発祥の地」なのだそうです。
次は、第二岩屋へ。第二岩屋は明るいので、ロウソクは要りません。
第二岩屋の奥には、龍の作り物が置かれてあります。
これ、笑っちゃいけないんですけど、壁のスピーカーから
ぎゃおーぎゃおー
って龍の鳴き声?? が聞こえました。
(龍ってどんな声なんでしょうね)
役行者(えんのぎょうじゃ)や、弘法大師空海(くうかい)、日蓮(にちれん)が修行したと言われている、歴史と伝説のある岩屋なんですけどね、なんかアトラクション化してるのが・・・・・・・、ちょっとネ・・・。
江ノ島には「天女と五頭龍伝説」があります。
子供を食べていた五頭龍が、天女に恋をして改心する話です。
江の島に伝わる龍の話は、天女との恋話だけではありません。
北条時政が鎌倉幕府の初めに、江の島に三十五日間籠り、子孫繁栄の祈願をした際、赤い袴をはいた女が出てきて鱗を三枚残して願いをきき届け、北条氏は栄えたそうです。
この女の正体は、大蛇(竜)で、以降、北条氏は「ミツウロコ」を旗印の紋としたそうです。
奥津宮にあった石灯籠。上にミツウロコ。龍と、天女も配されて、江の島の伝説がギュッと詰まっています。
江ノ島のいたるところに、ミツウロコ。
ニンテンドーゲーム「ゼルダの伝説」のトライフォースマーク(「力・知恵・勇気」の三つ集めると、触れた者の願いを叶える)と同じ。
北条氏の話を知らない人は、「なぜ、江の島にゼルダの伝説・・・??」と思うかもしれない。
さてさて、五頭龍と天女の恋話や、北条時政の願いをかなえた龍の話も魅力的ですが、江の島岩屋にはもう一つ面白いお話があります。
なんと、この岩屋、80kmほど離れたところにある、山梨県の鳴沢氷穴の地獄穴と繋がっているという伝説があるのです。
・・・といっても、鳴沢氷穴は富士山の噴火でできた穴ですし、江の島岩屋は波による浸食によってできた穴なので、物理的に繋がっている可能性は低そうですね。(エネルギー的なつながりはどうなのか知りませんが…)
私たちは島内をテクテクと歩いて江ノ島岩屋へ行きましたが、早く行きたい方は弁天橋の途中から出ている「弁天丸」に乗船すると便利です。 乗船料金は大人400円で、子供200円とちょっとお高めなんですが、階段の多い江ノ島散歩はけっこうきついので、船を利用するのも良いかなぁと思います。
最後は、江の島岩屋の前に広がる稚児ヶ淵(ちごがふち)へ。
平面的なツルツルした磯で、穴にはカニやヤドカリがいて磯遊びが楽しめます。
夏は人で混むでしょうが、それ以外の季節は比較的人も少なく、相模湾の大パノラマを楽しめるオススメスポットです。
稚児ヶ淵から眺める夕景は「かながわの景勝50選」に指定されているそうです。
左上を見上げているゴリラの横顔に見えませんか?
近くに小さな売店があり、飲み物や網が買えます。
魅力いっぱいの江の島。
観光・お参りの島と思われているかもしれませんが、住んでいる方が2014年で362人いるそうです。
遅い時間は節度を守って静かにお参りしましょうね。
楽しいお出かけになりますように。
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交通アクセス
公共交通機関で行く場合、
小田急江ノ島線 片瀬江ノ島駅下車 徒歩20分
江ノ島電鉄線 江ノ島駅下車 徒歩25分
湘南モノレール 湘南江ノ島駅下車 徒歩26分
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。
車で行く場合、コインパーキングがいくつかありますが、あまり多くありません。
江ノ島内に駐車できない場合は、新江ノ島水族館あたりの駐車場に停めることになると思います。
料金について
中学生以上の大人料金(2015年)は、
江ノ島エスカー 全区間360円
サムエルコッキング苑 200円
江ノ島シーキャンドル展望灯台 300円
岩屋洞窟 500円です。
小学生は大人の半額くらいの料金です。
エスカーはHPに、大人40円引きになる割引券があります。
フリー切符
江ノ島内での観光と、江ノ島への交通切符は、お得なものがたくさんあります。(2015年の料金です)
①江ノ島ワンデイパスポート
島内での観光チケットのセットです。
エスカー、サムエルコッキング苑、シーキャンドル、岩屋洞窟に入れます。1360円かかるところ、1000円で利用でき、大変お得です。子供料金は500円です。
江ノ島内の協力加盟店舗である飲食店、土産物店で割引があるほか、新江ノ島水族館と江ノ島アイランドスパが1割引き、江ノ島神社奉安殿の拝観料が大人50円引きになります。
江ノ島ワンデイパスポートは片瀬江ノ島観光案内所、 藤沢市観光センターの他、 江の島エスカー1 区券売所(弁財天仲見世通りの奥、左手側)で売っています。
発売時間
3月~ 10月…9:00 ~ 15:00 (ゴールデンウィーク及び夏休み期間中は延長あり。)
11月~ 2月…9:00 ~ 14:00
②展望灯台セット券
エスカー+サムエルコッキング苑+シーキャンドル展望灯台セット券
大人750円です。エスカー1階乗り場で売っています。
バラバラで買うより、110円お得です。
岩屋洞窟は別料金です。
③展望灯台セット券(新江ノ島水族館つき)
新江ノ島水族館入場券、江の島エスカー、江の島サムエル・コッキング苑、江の島シーキャンドル(展望灯台)が利用できる「展望灯台セット券(引換券)」です。
大人2600円。
ローソンとミニストップの端末から発券できます
岩屋洞窟は別料金です。
④江ノ島・鎌倉フリーパス(小田急)
小田急線(発駅~藤沢まで)の往復きっぷと、小田急線(藤沢~片瀬江ノ島の間)と江ノ電の1日フリー切符のセットです。
18の周辺施設が割引になります。(例・新江ノ島水族館・江ノ島アイランドスパ1割引、エスカー40円引き、シーキャンドル30円引き、岩屋50円引き)
東京方面から行く場合、追加で特急料金を払えば、ロマンスカーと合わせて行くことができます。
他に相鉄線、西武鉄道も、江ノ島・鎌倉フリーパスを出しています。江ノ島内の観光施設の割引は小田急のフリーパスと同じです。
小田急 江ノ島鎌倉フリーパス
相鉄線 フリーパス
西武鉄道 江ノ島鎌倉フリーパス
⑤鎌倉・江ノ島パス(JR・モノレール・江ノ電)
鎌倉・江の島エリアのJR線、湘南モノレール線、江ノ電が700円で1日乗り降りし放題になるお得な切符です。
JR東日本の大船、藤沢、鎌倉、北鎌倉の各駅にある自動券売機、みどりの窓口、びゅうプラザ大船駅、びゅうプラザ藤沢駅にて購入することができます。
大人700円、子供350円です。江ノ島内の観光施設の割引は小田急のフリーパスと同じです。
鎌倉・江ノ島パス(JR・モノレール・江ノ電)
⑥のりおりくん(江ノ電)
江ノ島電鉄のフリー切符です。
藤沢~鎌倉の駅が、何度でも乗り降りできます。大人600円、子供300円です。
江ノ島内の観光施設、新江ノ島水族館の割引は、小田急のフリーパスと同じです。
江ノ電のりおりくん
⑦「鎌倉・江ノ島アフタヌーンパス」
13時から遊びに行く場合お得です。
江ノ電のりおりくん+エスカー+サムエルコッキング苑、シーキャンドルが1000円で利用できます。バラバラで買うよりも460円お得です。
岩屋洞窟は別料金です。
・・・といろいろまとめましたが、まだお得なきっぷがあるかもしれません。
フリーパスは、各社HPをよく読んで利用してください。
近くの宿泊施設
岩本楼本館。参道沿いにあります。