前回からの続きで、江の島観光を紹介します。
レジャー・参拝記
江の島(えのしま)は、鎌倉の南西にあります。
最寄り駅は、小田急線の片瀬江ノ島駅(かたせえのしまえき)です。
江島(えのしま)神社の「辺津宮(へつのみや)」と「中津宮(なかつみや)」、サムエルコッキング苑、江の島シーキャンドルは、【前回の記事】に書きましたのでご覧ください。
今日は、神奈川観光の定番「江の島(えのしま)」を紹介します。 江島神社(三社あります)、サムエルコッキング苑、江の島シーキャンドル、江ノ島岩屋(洞窟です)、稚児ヶ淵(ちごがふち)が見どころで、順番に紹介していきます。 半日ほどで[…]
今回は、シーキャンドルの奥にある、江の島大師、奥津宮(おくつみや)と龍宮(わだつのみや)、島の最奥部にある江の島岩屋と稚児ヶ淵(ちごがふち)を紹介します。
江の島大師は「中津宮(なかつみや)」と「奥津宮(おくつみや)」の間にあります。
九州の鹿児島にある高野山真言宗最福寺の別院として平成5年(1993)に創建されました。
本堂の中は自由に見学でき、毎日行われる護摩行に参加することもできます。
屋内にある像としては国内最大級ともいわれる高さ6mの赤不動像が本尊として祀られています。
江島神社最後となる「奥津宮(おくつみや)」の鳥居。源頼朝が寄進したものだそうです。
初めにお参りをした辺津宮(へつのみや)からずいぶん歩きました。
奥津宮。ご祭神は多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)。江島神社の三女神の長女で、海を守る神様なのだそうです。
拝殿天井裏には、「八方にらみの亀」があります。
手水舎も亀。
境内には亀みたいな岩もあります。
力石。江戸時代に日本一の力持ちといわれた卯之助が奉納した石で、320kgあるそうです。
龍宮(わだつのみや)鳥居。
龍宮は平成6年に創建された新しい神社なのですが、江島神社(えのしまじんじゃ)の三神が奉納されていた「岩屋」の真上にあるため、江島神社の中でも最強のパワースポットなのだそうです。(後にTV番組で紹介されて有名になったそうです)
龍宮に奉られている祭神は、龍王大神様。
江の島には、暴れん坊の五頭龍が天女(弁財天)に恋をして改心した話があるため、恋愛成就スポットとして「龍恋の鐘」があります。
鐘のフェンスにたくさんつけられた南京錠は、ここを訪れた恋人たちがつけたのだそうです。
次は、急な階段を下りに下って、江の島岩屋へ。
江の島岩屋は閉まるのが早いです。
営業時間は、9:00-16:00(季節によって異なります)
平日はそれなりに空いているのですが、土日祝日の岩屋はすごい混雑で、入場待ちの列ができます。
入場料は、高校生以上の大人500円、小中学生は200円です。(江の島観光を十分楽しみたい方は、江の島ワンデーパスがお得!)
江ノ島岩屋は波によって浸食されてできた洞窟で、第一岩屋(152m)と第二岩屋(56m)に分かれています。
第一岩屋ではろうそくを貸してもらい、中を散策することができます。
ろうそく一本・・・暗すぎる・・・。カップルでも、ファミリーでも楽しめます。1人で行く時は、土日を狙ったほうが怖くないかもしれません。人の少ない平日は、勇気のある人向けです。
(2017年追記)久しぶりに行ったら、明るかったです。私たちが初めて訪れた時が、節電なのか不具合なのか知りませんが、暗すぎたのだと思います。
様々な石像があり、雰囲気が良いです。
江の島岩屋は「江の島弁財天信仰発祥の地」なのだそうです。
次は、第二岩屋へ。第二岩屋は明るいので、ロウソクは要りません。
第二岩屋の奥には、龍の作り物が置かれてあります。
これ、笑っちゃいけないんですけど、壁のスピーカーから
ぎゃおーぎゃおー
って龍の鳴き声?? が聞こえました。
(龍ってどんな声なんでしょうね)
役行者(えんのぎょうじゃ)や、弘法大師空海(くうかい)、日蓮(にちれん)が修行したと言われている、歴史と伝説のある岩屋なんですけどね、なんかアトラクション化してるのが・・・・・・・、ちょっとネ・・・。
こちらは2024年に訪れた際の龍神。造りが怖くなっていました!
江ノ島には「天女と五頭龍伝説」があります。
子供を食べていた五頭龍が、天女に恋をして改心する話です。
江の島に伝わる龍の話は、天女との恋話だけではありません。
北条時政が鎌倉幕府の初めに、江の島に三十五日間籠り、子孫繁栄の祈願をした際、赤い袴をはいた女が出てきて鱗を三枚残して願いをきき届け、北条氏は栄えたそうです。
この女の正体は、大蛇(竜)で、以降、北条氏は「ミツウロコ」を旗印の紋としたそうです。
奥津宮にあった石灯籠。上にミツウロコ。龍と、天女も配されて、江の島の伝説がギュッと詰まっています。
江ノ島のいたるところに、ミツウロコ。
ニンテンドーゲーム「ゼルダの伝説」のトライフォースマーク(「力・知恵・勇気」の三つ集めると、触れた者の願いを叶える)と同じ。
北条氏の話を知らない人は、「なぜ、江の島にゼルダの伝説・・・??」と思うかもしれない。
さてさて、五頭龍と天女の恋話や、北条時政の願いをかなえた龍の話も魅力的ですが、江の島岩屋にはもう一つ面白いお話があります。
なんと、この岩屋、80kmほど離れたところにある、山梨県の鳴沢氷穴の地獄穴と繋がっているという伝説があるのです。
・・・といっても、鳴沢氷穴は富士山の噴火でできた穴ですし、江の島岩屋は波による浸食によってできた穴なので、物理的に繋がっている可能性は低そうですね。(エネルギー的なつながりはどうなのか知りませんが…)
私たちは島内をテクテクと歩いて江ノ島岩屋へ行きましたが、早く行きたい方は弁天橋の途中から出ている「弁天丸」に乗船すると便利です。 乗船料金は大人400円で、子供200円とちょっとお高めなんですが、階段の多い江ノ島散歩はけっこうきついので、船を利用するのも良いかなぁと思います。
最後は、江の島岩屋の前に広がる稚児ヶ淵(ちごがふち)へ。
平面的なツルツルした磯で、穴にはカニやヤドカリがいて磯遊びが楽しめます。
夏は人で混むでしょうが、それ以外の季節は比較的人も少なく、相模湾の大パノラマを楽しめるオススメスポットです。
稚児ヶ淵から眺める夕景は「かながわの景勝50選」に指定されているそうです。
葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」が大好きなので、波と富士山が重なったタイミングで撮った写真。東京湾で神奈川の対岸にあたる木更津の沖合付近から富士を望んだという説もありますが、どこから北斎は絵を描いたんでしょうね。
それにしてもこの表現力!!!
余人をもって代えがたい抜群のセンスが、北斎にはあったのでしょうね。
左上を見上げているゴリラの横顔に見えませんか? 近くに小さな売店があり、飲み物や網が買えます。
魅力いっぱいの江の島。
観光・お参りの島と思われているかもしれませんが、住んでいる方が2014年で362人いるそうです。
遅い時間は節度を守って静かにお参りしましょうね。
楽しいお出かけになりますように。
(この参拝記は2015年と2024年のものです)
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→→【天河大弁財天社】の記事はこちら・・・奈良県天川村。別名「天河神社」も三大弁財天の一つに数えられることがあります。独特的な五十鈴守りがあり、神様に呼ばれないと行けないとも言われます。芸能関係者の尊崇を集めている神社です。
交通アクセス
公共交通機関で行く場合、
小田急江ノ島線 片瀬江ノ島駅下車 徒歩20分
江ノ島電鉄線 江ノ島駅下車 徒歩25分
湘南モノレール 湘南江ノ島駅下車 徒歩26分
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。
車で行く場合、コインパーキングがいくつかありますが、あまり多くありません。
江ノ島内に駐車できない場合は、新江ノ島水族館あたりの駐車場に停めることになると思います。
料金について
中学生以上の大人料金(2015年)は、
江ノ島エスカー 全区間360円
サムエルコッキング苑 200円
江ノ島シーキャンドル展望灯台 300円
岩屋洞窟 500円です。
小学生は大人の半額くらいの料金です。
フリー切符
お得なセット券がたくさんあるので、比較検討しましょう。
近くの宿泊施設
岩本楼本館。参道沿いにあります。