防災は、「まずは知ることが大切」ですが、実際にどの機関が何を公表してくれているのか、知らない方も多いですよね。
今日は、いくつかの機関について書いておきます。
東京都都市整備局 地震に関する地域危険度測定調査
東京都が地震危険度を「見やすい表」にして公表してくれました。
地域危険度は五年ごとに調査を行い、今回は八回目の発表とのことです。
一時間ほど見たのですが、とても分かりやすく載せてくれているなぁと思いました。
ランク5が最も危険度が高く、1は危険度が低いです。
表にしてくれているのは以下のもの。
●建物倒壊危険度(建物倒壊の危険性)
●火災危険度(火災の発生による延焼の危険性)
●災害時活度困難度
●総合危険度(上記2指標に災害時活動困難度を加味して総合化したもの)
こちらは、総合危険量と各危険量。
総合危険量一位は荒川区の町屋4丁目。
建物倒壊危険度、火災危険度、災害時活度困難度も見ておきましょう。
こちら、火災危険量のリストです。
ぜひ、「通電火災」について知りましょう!
通電火災を始め、電気関係の出火を防ぐなど対策を徹底すれば、地震後の火災による死者は20分の1に減らせるそうです。
対策は簡単で、「自宅を離れて避難する際に、ブレーカーを落とす」。
東京都都市整備局は詳細に載せてくれているので、東京都心にお住まいの方、勤務先が都心部の方は、ぜひチェックしてください。
→東京都都市整備局 地震に関する地域危険度測定調査(第8回)・・・パンフレット・報告書のところでご覧ください。
地震ハザードステーション
こちらは地震ハザードステーションのHPです。
解説書、確率論的地震動予測地図、表層地盤の3つは見ておきましょう。
表層地盤については、以前記事に書いたので、
→→表層地盤の調査結果が、年内にインターネットで公開されます。地震の被害想定が従来よりも詳しくなります。でご覧ください。こちらもかなり詳しく見れるので、大変便利です。
気象庁
今まで天気予報しか見てこなかったのですが、気象庁は様々な情報を提供してくれています。
近年、地震と噴火が世界各地で多発していますが、巨大地震と噴火には関連があるそうです。
日本の活火山一覧を載せておくので、まずはどこが活火山なのかを知りましょう。
気象庁はHPで「週刊火山概況」を公表してくれているんですね、知りませんでした・・・。
→気象庁HP・・・天気、火山、地震の情報の他、海洋を漂うゴミの計測もしているようです。いろいろ見れて、とても勉強になるので、ぜひご覧ください。
国土交通省
ハザードマップポータルサイトはとても便利です。
私が住んでいるのは、神奈川県川崎市で、高潮と火山以外のハザードマップを見ることができます。
全国のハザードマップを閲覧できるので、現居住地域の他、職場、故郷、旅先のことなど、簡単に調べられて便利です。
海抜を調べるなら
海抜を調べるサイトはいろいろありますが、私がよく見ているのは、Flood Mapです。
市街地の一部で青くなっているところが、海抜5m地域です。
最大60mまで調べることができます。
最後に
多くの人が目を通して知り、役立ててこそ、資料は活きてきます。
これだけ詳しく公開してくれているのですから、よく見て、ぜひ役立てましょう。
一人一人が、助けられる側から、助ける側へ!
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