今日、取り上げるのは、東京都三鷹市にある国立天文台三鷹キャンパス。
ここは国立天文台の本部で、無料で見学できます。
文化財もあるし、自然が豊かだし、隣には三鷹市が運営する「星と森と絵本の家」があり、一日楽しめます。
私達が訪れたのは、2017年1月22日です。
見学記
京王線調布駅北口 11番から、小田急バス 境91/鷹51に乗車、天文台前で下車。
JRで行く方は、武蔵境駅南口 3番から小田急バス 境91に乗車、天文台前で下車。
車で行く場合、裏門側にある有料の見学者用駐車場に車を停められます。
はじめの3時間:500円
以降、1時間ごと:200円
国立天文台三鷹キャンパス正門。
訪れる前に、
の2つのページをチェックしてからお出かけください。
定例イベント「夜空の定例観望会」と、「4D2Uドームシアター」は事前申し込み制です。
「4D2Uドームシアター」はMitaka(ミタカ)という国立天文台三鷹キャンパスが開発したソフトウェアで、宇宙の広大さを生解説で教えて頂けるので、とってもわかりやすいです。
私達は京王線調布駅からバスに乗って行きました。
無料で入れますが、門を入ってすぐの守衛所で見学者のワッペンをもらわなくてはなりません。
このワッペンがけっこうカッコイイ♪
こちら、国立天文台三鷹キャンパスのマップ。
ピンクラインと建物は見学可能です。
注意事項として、
- 草花の持ち帰り禁止
- 林内の踏み荒らし禁止
で、通路以外の場所に立ち入らず、自然を大切にしてください、と書いてあります。
マップのS1にあるのが、第一赤道儀室。敷地内で一番古い建物です。
1921年(大正10年)にカール・ツァイス社により作成され、2002年に有形文化財に登録されました。
1939年から60年間、太陽の黒点観測に利用されました。
こちらは、太陽観察会の開催日の晴天時のみ、午前10時から午後2時30分頃、黒点観測が出来ます。
中は木の床で、「うわー、歴史ありそう!」とワクワク。
口径20cm、焦点距離359cmの望遠鏡です。
現在の赤道儀システムとは異なり、速度調整機構付重錘式時計駆動という方式で、重力により赤道儀内の錘が下に下がることを利用しているようです。
ドームの屋根は木製で、スリットの開閉と屋根の回転は大きなバルブを回し、人力で行います。
中には解説してくださるお兄さんがいて、いろいろ教えてくださりました。
真っ白い円の中に、ほくろみたいな黒い点が5個?くらい見えますが、これが黒点です。
隣に木星と地球のサイズを比較で載せてくれています。
太陽が私達の顔の大きさだとすると、地球はホクロみたいな大きさです。
黒点は、地球と似たようなサイズや、もっと巨大なものもあります。
私達が訪れる2週間前に、大好きなIn Deepさんが、このような記事をアップしてくださりました。
こちらの記事も勉強になります。
こちら、第一赤道儀室の向かい側にある大赤道儀室。1926年(大正15年)に完成したもので、こちらも有形文化財です。
構造は鉄筋コンクリート造2階建てで、二階の床は上げ下げできるのだそうです。(現在は動きません)
ドーム内にある65センチメートル屈折望遠鏡は、ドイツのツァイス製で屈折型の望遠鏡としては東洋最大だそうです。
観測としては主に恒星の位置観測が行われたようですが、老朽化のため土星の衛星の軌道解析用の観測を最後に運用停止。
中は資料館になっていて、ガリレオの望遠鏡レプリカがありました。
他にもいろいろパネル解説があり、職員さんがいるので、いろいろ教えて頂けます。
江戸時代後期に浅草に天文台ができて、明治時代に東京大学構内→港区麻布と移り、都心部が明るくなった上に関東大震災が起こり、三鷹に作られたようです。
壁にあった綺麗な写真。
星がいっぱい集まっているところが、すばる。プレアデスとも言いますね。すばるの下に輝いている大きな星は、木星です。
なんて美しい世界!
日々の忙しさのため忘れがちだけれど、私達、みんな、こんなに美しい「宇宙」の一部なのよ~。
国立天文台の研究所マップ。
本部は、三鷹です。
第一赤道儀室と大赤道儀室の間の道は、「太陽系ウォーク」といって、140億分の1の太陽系を表しています。
それぞれ、こんなふうにパネル解説をしてくれています。
我らのマザーアースは、太陽系でもとびっきりの美人さんです。
・・・で、これがですねぇ、太陽系ウォークを歩いていると、「アレレレレ???」ゾーンがあります。
それが、火星~木星間。
太陽→水星→→金星→→→地球→→→→火星→→→→→→→→→→→→→→→→木星
くらい離れてます。
なんなのだ、この長すぎる距離は~~?????
やたらに長い火星と木星の間ですが、小惑星帯(しょうわくせいたい、アステロイドベルト)があります。
これがですね、オカルト分野になるんですが、昔ここに惑星があったけれども、砕け散ったんじゃないかしら・・・と言われてます。
真偽の程はわかりませんが、「あ~、確かになんか、砕けたっぽいね」と思うのは私だけでしょうか?(「形」と「間隔」には、ある種の法則があると思う。火星と木星の間が、やたらに離れすぎているのは不自然)
オカルト分野では「第五惑星 マルデク」という名前が付いています。(違う名前の場合もあるかも)
興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。
大赤道儀室の左手側にある小道を進むと、アインシュタイン塔があります。
こちらも有形文化財ですが、中に入ることは出来ません。
ドイツ連邦共和国のポツダムに存在した太陽望遠鏡の姉妹機で、太陽黒点観測や太陽スペクトル観測などに成果を挙げたそうです。
こちら、4D2Uドームシアター。
40席しかない小さなドームシアターですが、国立天文台三鷹キャンパスが独自開発した「Mitaka」というソフトウェアを用いて、生解説してくれます。
私は専門的な知識はありませんが、「生解説」は、頭の中にスッ・・・と入ってきます。
こちらのシアターは、事前申し込み制です。
私達は「天気が良いから行こうか。黒点見せてもらえるかも」とフラーーッと出かけたため、「えっ、事前申し込み制なの?」とガッカリ。
でも、「一番最終の上映で、席に空きがあったら見せてあげる」とのことで、運良く見れました♪
未就学児の参加はできません。
かなりオススメなので、ぜひ、事前予約をしてお出かけしてください。
こちら、展示室。
国立天文台が行っているプロジェクト(すばる望遠鏡、VERA、アルマ望遠鏡、TAMA300、太陽観測衛星ひので、TMTなど)の紹介や、すばる望遠鏡や野辺山宇宙電波観測所の45メートル電波望遠鏡、アルマ望遠鏡などの模型を展示しています。
この展示室と同じ建物で、ムービーの上映をしていました。
コズミック・ビュー(平面版)とか、宇宙の大規模構造を見ていると、
「これ、絶対に宇宙人いるよね」
と思えます。
あんなに無数の星がある中で、地球にしか生命体がいないなんて思えない。
琵琶湖に魚がいるように、十和田湖にも、バイカル湖にも、チチカカ湖にも魚がいる。
水深1mの浅いところに魚がいるなら、水深1万メートルにも魚がいる。
極寒に住む魚がいるなら、熱水噴出孔の近くに住む魚もいる。
宇宙人もきっと、そんな感じ。
展示パネルより、天の川銀河の写真です。
私達の太陽系は、天の川銀河の端のほうにあります。
・・・これ、天の川銀河宇宙人仲間、いそうじゃない?
地球と似た星もあるようです。
ほら、宇宙人、いそうじゃない?
なぜ宇宙人が地球に来ないかって?
そりゃ見つかったら、ETみたいに捕まるからでしょ~。
カッパのクゥだって、人間に見つかってモミクチャにされて、宅急便で沖縄に逃げた・・・。(地球人は騒ぐから、わからないようにコソーッと来てると思う)
銀河は星の集まりで、地球人が数えたらとりあえず2兆個はありそうだね・・・ということになっているようです。
・・・ほら、やっぱり宇宙人、いそうじゃない?
あなたはどう思いましたか。
なんだか宇宙人ばっかり連発しましたが、とても楽しいところだったので、宇宙に興味のある方、訪れてみてはどうでしょうか。
資料室の展示はけっこう難しくて「?????」になりました。
エアコンの効いた無料休憩所もあります。
次は、国立天文台三鷹キャンパスの隣にある「星と森と絵本の家」を紹介します。
絵本や昔遊びなどができる子供を対象とした施設ですが、建物の雰囲気がとてもいいので、大人も寄ってみてはどうかなぁ・・・と思います。
娘が明け方に泣き、あやしていたらすっかり目が覚めてしまいました。 薄明るい中、パソコンぽちぽちしてます。 前回は、東京都三鷹(みたか)市の【国立天文台三鷹キャンパス】を取り上げたので、同じ敷地にある「星と森と絵本の家」について書[…]
(この見学記は2017年です)
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交通アクセス
京王線調布駅北口 11番から、小田急バス 境91/鷹51に乗車、天文台前で下車。
JRで行く方は、武蔵境駅南口 3番から小田急バス 境91に乗車、天文台前で下車。
交通アクセス・バスの時刻表はこちら。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。
車で行く場合、裏門側にある有料の見学者用駐車場に車を停められます。
はじめの3時間:500円
以降、1時間ごと:200円
料金について
無料。
年末年始期間(12月28日〜1月4日)を除く毎日午前10時から午後5時。入場は午後4時30分まで。
近くの宿泊施設
ホテルリブマックス調布。調布駅出てすぐ。