【チバニアン(千葉時代)】 国指定天然記念物「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」とチバニアンビジターセンター

今日は、千葉県市原市(いちはらし)の養老川流域田淵(ようろうがわりゅういきたぶち)の地磁気逆転地層(ちじきぎゃくてんちそう)を紹介します。

旅行記

チバニアン」・・・みなさん、聞いたことが有りますか。

一時、テレビでよく放送されていましたね。

チバニアンがあるのは、千葉県市原市。房総半島のど真ん中、山の中にあります。

チバニアンは「千葉時代」という意味で、特定の場所を指しているのではありません(場所じゃなくて時代)。チバニアンは、今から77.4万年前から12.9万年前までの期間を指しており、ネアンデルタール人が生きていた「第四紀更新世」の中期に当たります。

 

この年代の境界となる約77万年前は、地球の磁気が南北で逆転する現象が最後に起きたことで知られており、千葉県市原市田淵とイタリアの二か所で見られることから、この時代の命名が「チバニアン」になるか「イオニアン(イタリアのイオニア海にちなむ)」になるかで競争していました。

結果、千葉の方がイタリアよりもハッキリと確認できることから、2020年1月17日に国際地質科学連合により「チバニアン(千葉時代)」と正式に命名されました

 

おめでとう、チバニアン(千葉時代)!!!!

(イチハラニアン、タブチニアンでも良かった?)

 

チバニアンとは何なのかをわかっていただいたところで(チバニアンは場所じゃなくて時代のこと)、チバニアン(千葉時代)の地層を見学できるのが「養老川流域の田淵」なのです。

 

車で行く方は、チバニアンビジターセンターでカーナビ検索。もしもカーナビで引っかからなかったら、田淵会館(たぶちかいかん)を検索しましょう。

田淵会館の奥の細道を通ると、チバニアンビジターセンターの無料駐車場があります。

 

チバニアンビジターセンター。入場料は無料。

 

中の展示。

地層の剥ぎ取り標本。

 

地層のどこが見どころなのかわからないまま行くよりも、チバニアンビジターセンターで事前に予備知識をつけてから行くのをオススメします。

 

 

なんと、ガチャガチャでチバニアンの缶バッジが手に入る!(私達が訪れた時、ガチャガチャにカプセルを補充中だったため、サービスで欲しい缶バッジをもらえた。選んだのはもちろん、地磁気逆転地層!)

 

 

では、チバニアン(千葉時代)の地層が見られる渓谷へ下りましょう!

チバニアンビジターセンターのすぐ横に、細道があります。

 

 

マムシやヤマビルが出るらしい。(私達は見なかったけれども・・・)

長袖、長ズボンがオススメ。

 

道は一本道なので迷いません。

 

途中、広場に出ました。

 

広場に、地磁気逆転地層の説明があるので見ていきましょう。

 

階段を下ると、養老川(ようろうがわ)が見えてきました。

 

養老川が長い年月をかけて大地を削り、この渓谷ができました。

 

 

養老川流域田淵の地磁気逆転地層。市原市で初めて国指定天然記念物となった地層です。

・・・なんと、立ち入り禁止になっていて、観察ポイントに寄れませんでした!(保護のためかな)

 

 

奥はこのようになっているらしい。

 


わかりやすい映像があったので、貼っておきます。15分でわかるチバニアン。

 

 

現地の看板より。地磁気の逆転についての説明。

 

 

地層が2m堆積するのに1000年かかると言われており、イタリアよりも田淵の地層の方が厚く、環境変化の細かい分析ができたのだそうです。

 

深い水深(数百メートル)にあった地層が、地殻変動で地表に出てきて、養老川が地層を削って、地層面を露出させたのが、ここ。

 

世界的に見てもここだけ!

 

とても貴重な場所なので、ぜひ訪れてください。

 

地球は、変化に富む、一つの大きな生命体なのです!

 

次は、養老渓谷(ようろうけいこく)を紹介します。

 

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(この旅行記は、2020年です)

 

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交通アクセス

成田空港、羽田空港から車で一時間。

チバニアンビジターセンターがカーナビで検索できない場合、田淵会館を検索して行きましょう。

無料駐車場有。

料金

無料。

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