前回からの続きで、長野県の諏訪大社の紹介です。(全国の諏訪神社の総本社)
上諏訪温泉 しんゆ(親湯)の、諏訪大社4社めぐりツアーに参加した私達は、諏訪大社下社春宮と万治の石仏を参拝した後、諏訪大社下社秋宮に向かいました。
参拝記
全国にある諏訪神社の総本社は、長野県にある「諏訪大社」で、四社から成ります。
諏訪大社上社の前宮と本宮の御神体は守屋(モリヤ)山で、御祭神はタケミナカタノ神でした。
下社の春宮と秋宮の御神体は木です。春宮は杉の木、秋宮はイチイの木。御祭神はどちらも、タケミナカタノ神の妻である、ヤサカトメノ神です。
今日紹介する、「諏訪大社 下社秋宮」周辺は、温泉の湧出地で、境内にも御神湯があるそうです。
春宮と秋宮は、御霊代(依り代)が、2月と8月に両社間を遷座する、という御宮です。
毎月1日、月次(つきなみ)祭が行われますが、8月から1月末までは秋宮で執り行われます。それ以外の半年間は春宮で行われます。(2月1日に秋宮から春宮へ遷座し、8月1日に春宮から秋宮に遷座される)
私達が訪れたのは9月でしたので、御霊代が秋宮に祀られている時期でした。
春宮と秋宮の神楽殿と拝殿、左右片拝殿及御宝殿と続く建物の配置は同じです。
神楽殿。重要文化財。1835年造営。
神楽殿の大きな注連縄は、大〆縄奉献会の人々が、出雲から職人を呼んで作らせたものだそうで、出雲大社のものとよく似ています。
長さが13mあり、出雲大社型の注連縄では、日本一長いと言われています。重さは推定で500kgくらいだそうです。
狛犬は高さが170cmあり、銅製の狛犬としては日本一の大きさを誇ります。
幣拝殿は重要文化財で、春宮と同じく、二重楼門作りの社殿で、左右に片拝殿のある造りです。
現在の建物は安永十年(1781)春に立川和四郎初代 富棟の棟梁で、春宮よりも一年遅く完成しました。
写真は秋宮社殿の彫刻。獅子とゾウですね。
宝殿は春宮と同じく、新しい神殿と古い権殿の二つが並び、寅年と申年毎に左右の遷座祭を行っています。
片拝殿。重要文化財。
幕の模様は、諏訪大社神紋で、諏訪梶の葉です。
上社は根が4本の「諏訪梶の葉」で、下社は5本の「明神梶の葉」に、分かれています。
左片拝殿の端に、「昭和二十五年秋宮一之御柱」と書かれた御柱があり、明治以降記録が残っている中で最大の御柱だそうです。その写真は、from八ヶ岳原人さんのHPにありますので、ご覧になってください。(とても詳しいです!)
ネイリの杉。
ご神木の一つ。
枝が垂れて眠っているように見えるので寝入りの杉だとか、杉の挿し木に根が生えたものなので根入りの杉とか言われているそうです。
時にはイビキの声も聞こえると言われ、この杉の木の皮を使ったお守りは、夜泣きする子供がよく眠れるようになるんだとか。
樹齢は約600~700年。
秋宮のご神木は、from八ヶ岳原人さんHPでご覧になってください。 社殿の格子から見えるそうです。
また、秋宮には子安社があり、中に陰陽石(男女の性器のような石)があります。こちらの写真もfrom八ヶ岳原人さんのHPにあるのでご覧になってください。
「御柱と諏訪大社の起源は、縄文時代の石棒に始まるという説が地元にあります。」
というのが、興味深いですね。
さざれ石。
君が代にも出てくる石で、いろんな神社に奉納されています。
→鹿島神宮にもさざれ石がありました・・・鹿島神宮のご祭神はタケミカヅチノカミで、諏訪の神様であるタケミナカタと力比べをしました。
上社前宮でも触れましたが諏訪大社は古代イスラエルと関係の深いお宮です。
→日本とユダヤのハーモニーHP・・・君が代はヘブライ語で読み解くことができる!
天覧の白松。(三葉の松)
三本くっついている葉を、財布に入れると金運が上がるのだそうです。
赤松、黒松を見たことがありますが、白松は初めて見ました。
文字通り、赤松は赤、黒松は黒、白松は白い幹をしています。
面白いですね。
樹齢千年の、専女(とうめ)のけやき。
秋宮の梶の木。(諏訪大社御神紋の木)
梶の木が、赤い実をつけていました。
葉っぱといい、実の形といい、独特的ですね・・・。
これで、憧れていた「諏訪大社4社めぐり」は終了です。
次回の記事で、諏訪大社四社巡りをしてくれた上諏訪温泉「しんゆ」の料理と、宿の近くにある諏訪湖間欠泉センターについて触れたいと思います。
前回からの続きで、長野県旅行記の紹介です。 宿泊者を対象に、無料の諏訪大社4社巡りツアーを開催している上諏訪温泉 しんゆ(親湯)について、簡単に触れたいと思います。 旅行記 上諏訪温泉しんゆは、JR上諏訪駅から北へ[…]
(この旅行記は、2013年です)
関連記事
諏訪湖と関係のある記事です。
→→「君の名は。」の感想。 神様のことを「ムスビ」という。・・・新海監督作品「君の名は。」の糸守湖は、諏訪湖がモデルらしい。
交通アクセス
下諏訪駅から北へ1kmほどです。徒歩で15分ほど。
下諏訪駅を北へ歩いて、142号線に出て、右手方面へ進み、諏訪湖オルゴール博物館の先にあります。
前回取り上げた春宮からは、徒歩15分ほどのところにあります。
とっても便利なのが、前頁でも紹介した上諏訪温泉 しんゆ(親湯)の、諏訪大社4社めぐりツアー。
車で行く場合、駐車場があります。
近くの宿泊施設
上諏訪温泉しんゆ。上諏訪駅から徒歩10分。無料送迎バスもあります。