【白糸の滝、音止の滝】 白糸ガーデンの、元祖富士宮焼きそばを食べ、美しい滝にうっとり

【不二阿祖山太神宮】からの続きです。

日帰り旅行後半は山梨県を離れて、隣の静岡県にある「白糸の滝」と「富士花鳥園」。

「白糸の滝」は北口本宮富士浅間神社の近くにもありますが、私達が訪れたのは、静岡県富士宮市の白糸の滝です。(有名な方)

前回取り上げた不二阿祖山太神宮からは、40kmほど離れており、車で1時間少しかかります。

旅行記

白糸の滝には駐車料金500円の大きな駐車場があるのですが、その少し先に「白糸ガーデン利用者 無料駐車場」という青い看板が目に入ったので、そちらに停めました。

 

駐車場のおじさんが、駐車券を手渡しながら、
「むこうに、オレンジ色のランプが回転しているお店が見えると思うんだけど、白糸ガーデンっていうお店で、500円以上の買物・食事をしたら、ここの駐車料金無料になりますから、レジでこの券を提示してください。ちなみに、B級グルメの富士宮焼きそばの元祖ですから!」
と言いました。(お店を利用しない場合、200円の駐車料金です)

 

 

富士宮焼きそばの元祖!

これは行ってみないと!

 

 

こちらが、白糸ガーデンの富士宮焼きそば。

時刻は13時16分。
お腹グゥ~。

手前のお皿は私の普通サイズ600円で、奥の方が夫の大盛りサイズ750円の焼きそばです。息子は冷たい山菜うどんを注文。

富士宮焼きそばは、いわしの削り粉が振りかけられたもので、美味しかったです。

普通のソース焼きそばより、こっちのほうが好み。

「んっ! 美味しい! モグモグモグ・・・」

5分で完食。

 

 

店内には桑田真澄さんのサインや、ダイヤモンド富士、笠雲をかぶった富士山の写真が飾られていました。

長男が食べ終わるまで、白糸ガーデンでお土産を見て、吉田のうどんと、白ワインを買いました。

山梨名物の「ほうとう」はペロンとした平たいうどんですが、富士吉田名物の「吉田のうどん」は割り箸みたいな太さのうどんで、硬いです。

帰宅後、食べましたが、もうすぐ2歳になる娘は、固くて食べ辛かったのか、怒ってしまいました。コシのない伊勢うどんはバクバク食べるのにね・・・。

 

ちなみに日本一コシのあるうどんは吉田うどん日本一コシのないのは伊勢うどんと言われているそうです。

 

 

伊勢うどん。

 

 

吉田のうどん。

 

 

どちらもネットで買えます。あなたは、どちらが好きですか?

 

土産の清算で、忘れずに駐車券を出し、ハンコを押してもらいました。(これで駐車料金が無料)

 

白糸の滝までは、飲食店とお土産屋さんが並んでおり、キョロキョロしながら歩いていると、いわしの削り粉が売られているのを発見!

「こ、こ、この粉さえあれば、スーパーのソース焼きそばで、富士宮焼きそばっぽいのが作れる!」と、迷わず購入しました。一袋、150円だったかな。

 

 

 

 

 

御飯を食べて、土産物をかって、音止めの滝に到着。

ドドドドドドド・・・と「いかにも滝!」な音を立てて流れていました。

 

 

いったいなぜ「音止めの滝」なのかと言いますと、看板に説明書きがあったので、書いておきます。

高さ約25m、幅約5m。水量は富士山への積雪、上流部への降水量などにより大きく左右されます。

この滝の名前の由来は、建久4年5月28日(約800年前)、曽我の五郎、十郎兄弟が父、河津三郎祐泰を工藤祐経に殺された敵を、富士の巻き狩りのさいに討とうと考え、祐経の陣屋近くの隠れ岩で相談したさい、近くの滝の音があまりにうるさく密談しにくいことを神に嘆いたところ、滝の音がピタリととまり、無事討ち入りの相談ができました。

それ以来、音止めの滝と呼ばれるようになったとの伝説からきています。

・・・あれ、どこかで見たな、曽我兄弟。

と思いだしたら、箱根神社の記事でした。日本三大仇討ちなのだそうです。

 

 

白糸の滝はもっと下のほうなので、階段を下へ・・・下へ・・・と下ります。

白糸の滝。
美しい滝でした!

 

 



白糸の滝は、昭和11年国の名勝及び天然記念物に指定され、昭和25年10月に観光百選滝の部で1位に選ばれたそうです。

なんだか、日本の滝じゃないような、ちょっと外国にでも来たのかと思わせるような滝でした。

小さな写真で美しさが伝わらないのが残念っ!

ぜひぜひ、現地へお出かけして、素晴らしい滝を見て癒されてください。

 

 

 

 

高さ20m、長さ150mにも渡り、馬蹄状に広がる崖面の各所から湧き出した水が、数多の白い糸をたらしたように流れ落ちています。

全国的にも珍しい湧水からなる滝であり、見事な景観を持つことから、昭和11年に国の名称及び天然記念物に指定されました。

周辺の地質は、丈夫に水を透しやすい地層(白糸溶岩流)があり、下部に水を透しにくい地層(古富士泥流)があります。富士山麓に降った雪解け水などは、上部の地層の内部や層の境目を流れ下っていると考えられており、崖面では上部の地層や層の裂け目から水が噴出している様子が観察できます。

 

 

滝というと、先ほどの音止めの滝のように、ドドドドドッと大量の水が流れ落ちるものをイメージするのですが、白糸の滝はそれとはぜんぜん違う滝で、繊細な感じがしました。

「白糸の滝」とは、また絶妙な名前ですね。

本当に絹糸がサァァァァァッと出てきているような美しさがありました。

自然って、本当に不思議で、美しいです。

 

 

 

滝の左手側には、食行身録の碑(じきぎょうみろくのひ)があります。

食行身録(じきぎょうみろく)は、江戸時代の富士講指導者で、呪術による加持祈祷を否定し、正直と慈悲をもって勤労に励むことを信仰の原点とし、米を最も大切にすべきものだと説いたそうです。

陰陽思想から来る男女の和合や、身分差別を認めたうえでの四民(士農工商)の協調と和合などがあり、江戸時代の庶民に教えが広がったそうです。

食行身録は63歳の時、富士山8合目の烏帽子岩で断食行を行い、35日後に入定した(亡くなった)そうです。碑は、1832年に建立されたもの。

 

 

白糸の滝は、江戸時代中期以降、江戸を中心に隆盛した富士講の開祖とされる角行(かくぎょう)が修行を行った地とされており、富士講を中心とした人々の巡礼・修行の場となり、世界遺産富士山の重要な構成遺産となっているそうです。

写真は、白糸の滝で修行する先達。

 

角行(かくぎょう)・・・少し前の北口本宮富士浅間神社の記事で出てきましたね。岩に爪立ちして、全身から血を噴いた人です。

 

 

それにしても「行」とは過酷なものですね・・・。

類稀な精神力と体力が必要だったのでしょうね。

 

 

「ほわぁぁぁぁ~、マイナスイオン~、きもちぃぃぃ~~♪」と、白糸の滝で10分ほどくつろいだ私達は駐車場へ戻りました。

 

 

白糸ガーデン辺りから見た富士山。

頭のほうは見えているけれど、3分の2くらいは雲に隠れていました。

 

もっとはっきり見えていたら、近くの田貫湖(たぬきこ)に寄ったのですが。

 

ぜひ、「田貫湖」で画像検索してください。

富士山が美しく見える湖です。

 

 

また今度まかいの牧場と会わせて来よう、とあきらめて、私達は富士花鳥園へ向かいました。

(ちなみにまかいの牧場は、魔界の牧場ではなく、馬飼野牧場です)

 

 

 

関連記事

こちらの「滝」の記事もどうぞ。

那智大滝の記事はこちら・・・熊野那智大社の別宮「飛瀧(ひろう)神社」の御神体です。三大名瀑の一つ。和歌山県。

→華厳の滝・・・こちらも三大名瀑の一つ。また今度、記事にします。栃木県。

奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)の、銚子大滝の記事はこちら・・・青森県です。十和田湖を水源とする滝です。

交通アクセス

公共交通機関で行く場合、JR富士宮駅バスロータリー2番線から白糸の滝行きのバスに乗車し、白糸の滝下車。
乗車時間30分。料金620円です。
富士宮駅発 白糸の滝行きバス時刻表

一時間に1~2本出ています。

こちらの時刻表もどうぞ。便数が少ないです

車で行く場合、有料駐車場があります。

近くの宿泊施設

富士宮グリーンホテル。富士宮駅出てすぐ。

お得で便利な、旅の予約サイト