二泊三日の愛知県・三重県旅行の二日目。
【伊勢神宮外宮】→【伊勢神宮内宮】→おはらい町・おかげ横丁と回り、最後に猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)へ行きました。
参拝記
猿田彦神社は、前回取り上げたおはらい町通りから徒歩数分です。
おはらい町通りをまっすぐ進むと、五十鈴川郵便局に着きます。前回紹介した、黒いポストのある郵便局です。
さらにまっすぐ歩くと、国道32号線(大きな道)に出ますので、左に曲がって歩いてください。
そのうち、猿田彦神社の看板が見えてきます。
猿田彦神社境内図。
猿田彦神社の本殿。
ものごとの最初に現れ、万事良い方向へ「おみちびき」になるサルタビコノカミを御祀りしている、方位除けの神社の総社です。(猿田彦神社は全国に二千ほどありますが、鈴鹿市の椿台神社が総本山とも言われており、どちらが総社なのかわからないそうです)
皇室の祖先に、高天原から九州の高千穂に降りてきた「ニニギノミコト」がいます。ニニギがアマテラスから三種の神器を預かり、天孫降臨する時に、アメノヤチマタ(道がいくつも別れている場所)で出てきた神様が、サルタビコノカミ。
ニニギノミコトらは交渉に長けたアメノウズメノミコトを差し向け、サルタビコノカミに道案内をしてもらうことになりました。
アメノウズメノミコトは、天照大神が天岩屋戸に隠れてしまった祭、神楽を舞い、岩戸を開かせた神様ですね。
ニニギノミコトを高千穂に導いたサルタビコノカミは、アメノウズメノミコトに送られ、伊勢の五十鈴川の川上に戻り国土を開拓し、地主神となりました。
方位石。古殿地とありますね。
御神座が昔あった場所にある、方角を刻んだ八角の石柱です。
現在の社殿は、昭和11年に移され、建てられたものです。
願い事が叶うと言われており、仕事運・金運・家庭運・人気運とそれぞれの方位があって、それを順に触るといいのだそうです。
ネットでの情報として、「自分の干支の文字に手を当てて祈り、仕事運は亥→卯 →未、金運は巳→ 酉→丑、家庭運は申→子→辰、人気運は寅→午→戌の順に触れるとご利益があり、手にしっかり文字が刻印されるくらいギュウギュウ押し付けると良い」・・・とされていますが、猿田彦神社のHPには方位石への願掛けの方法が書いていないため、よくわかりません。
たから石。
宝船のような舟型石に、富を象徴する白ヘビが乗った、めでたい石だそうです。
他に、さざれ石や、子宝池もあります。
猿田彦神社の大鳥居の右側にあるのが、佐瑠女(さるめ)神社。
御祭神はアメノウズメノミコトです。
俳優、神楽、芸能、縁結びの神様として信仰されているそうです。
「猿田」と言えば、手塚治虫さんの「火の鳥」での登場人物を思い出す方も多いのではないでしょうか。
眼光するどく長い鼻をもった天狗のような姿をしていたとされているサルタビコガミのように、猿田も鼻が長くて目つきが鋭いです。
古事記のサルタビコノカミは、天孫降臨したニニギノミコト一行を高千穂に道案内しますが、手塚治虫さんの火の鳥での猿田は、狂言回しとして火の鳥シリーズの世界へ、読者を導きます。
手塚治虫さんは、旧約聖書物語やブッダの漫画を書いており、宗教や神話に詳しかったので、おそらくサルタビコノカミから何かのアイデアを思いつかれたんでしょうね。
火の鳥での猿田の役割をちょっと取り上げておきます。 一部の作品では出てきませんが、かなりの割合で出てきます。
他に、ブラックジャックの恩師である、本間丈太郎も猿田に近い姿をしています。
それにしても手塚治虫さん、よくこんなにアイデアが出てくるなぁ~と心底感心します。
医師免許を持ちながら漫画家としての道を選んだ手塚治虫さんは、速読にも長けており、いろんな本を読んでいたそうです。
作り上げた作品は、全604作で、その内分けは少年向け341作、少女向け36作、大人向け110作、低年齢向け32作、絵本39作、4コマ漫画17作、1コマ漫画29作にもなるそうです。
いろんなところからアイデアを引っ張ってくる才能を持っていたんですねー。
私の勝手な想像ですけれど、寝ている間にアカシックレコードにアクセス(またはチャネリング?)して、ネタを拾っていたんじゃないのかな・・・とか思います。
私はミュージカルを見るのも好きで、赤川次郎原作の劇団四季ミュージカル「夢から醒めた夢」では、宇宙のスーパーコンピューター(アカシックレコードのようなもの)にアクセスし、天使と悪魔が死んだ人間の善行と悪行を全て見て、天国行きの白いパスポートと地獄行きの黒いパスポートと、その中間の灰色のパスポートをそれぞれに発行する・・・という場面があります。
灰色のパスポートは、黒いパスポートほど悪いことをしたわけではないけれど、いろんな人に迷惑をかけた場合(自殺したり、仕事ばかりで家庭を顧みなかったり、やくざ的生き方をして殺されたり、バイクを爆走させて後ろに乗せていた友人と事故死したり・・・)、霊界空港で他の霊に尽くすことで白いパスポートになるのを待つ・・・という設定です。
やっぱり、お釈迦様やイエス・キリストが言うように、エゴを捨てて他人に尽くせる人になるのが、一番良いんでしょうね。
それが「光の国行きの白いパスポート」をもらう最短ルートだと思います。
情けは人のためならず、とも言いますしね。
全て自分のために、なるのです。
小さな善い行いは身近にたくさんあります。
笑顔でいること、思いやりを持ち、あたたかい言葉をかけること、困っている人を助けてあげること・・・などなど。
アカシックレコードに、私の情報はどんな風に書き込まれているのかな・・・。
日々、精進しなくては!
なんだか話がそれた猿田彦神社の記事でしたが、万事良い方向へ導かれると良いな(他力ではなく自力が大事)と思った、猿田彦神社でした。
ちなみに・・・、自分の身の回りで起こることは、善悪にかかわらず、全て「その時に」、「その必要があって」起こるのだそうです。
「運(うん)」とは「はこぶ」と読め、良い運になりたいのであれば、現在をしっかりと生きて、良い運を運んでやるのだそうです。
そのために、「善い選択」をしたいですね・・・。
猿田彦神社からの帰りのバスですが、少し離れたところにある猿田彦神社前のバス停から乗ると、五十鈴駅や伊勢市駅に戻ることができます。
・NAVIタイム 猿田彦神社前バス停
さて、この後私達は五十鈴川駅から電車に乗り、松坂駅近くに宿泊し、松阪牛を食べに行きました。
関連記事
すぐ近くです。
→→おはらい町、おかげ横丁の記事はこちら・・・赤福本店と、黒いポスト。日本一コシのないうどん「伊勢うどん」と赤福もち。
交通アクセス
遠方から行く場合、 名古屋駅で新幹線をおりて近鉄名古屋駅で近鉄名古屋線急行・宇治山田行に乗車し、伊勢市駅か、宇治山田駅か五十鈴川駅で下車し、内宮前行きのバスに乗り、猿田彦神社前で下車します。(五十鈴川駅から出るバスは本数が少ないので、伊勢市駅か宇治山田駅からバスに乗るのをオススメします)
内宮行きのバスは、三重交通 路線バス【51系統・55系統】と、周遊バス【CANばす】があります。
・三重交通路線バスHP
他にも、近鉄特急を使った行き方や、JR線を使った行き方もあるので、ヤフー路線でお調べください。
車で行く場合、参拝者用の有料駐車場があるようです。(ご祈祷・おはらいの場合、無料)
フリー切符
近鉄電車を利用していく場合、まわりゃんせ、伊勢神宮参拝切符、近鉄週末フリーパスがあります。
・近鉄電車のお得な切符
三重でたくさん遊びたい方にオススメなのは、まわりゃんせです。
まわりゃんせを利用した三重旅行はまた後日紹介します。
JR東海を利用していく場合、伊勢路フリーきっぷと南紀・熊野古道フリーきっぷがあります。
伊勢・鳥羽地方の観光をする場合、伊勢二見周遊バスCANバスがあります。
一日フリー切符(1000円)と、二日間有効のフリー切符(1600円)があります。1日(1DAY)と2日(2DAYS)で一部フリー区間が異なります。
・CANバス
フリー切符を利用する際は、注意事項をよく読み、どの切符がお得か比較検討してください。
近くの宿泊施設
伊勢シティホテルアネックス。近鉄・伊勢市駅近鉄改札口から徒歩3分。小学生以下添い寝無料。