今日は、大阪府大阪市西区の「サムハラ神社」を紹介します。
参拝記
サムハラ神社ですが、上のマップのように、大阪市西区と、岡山県津山市にあります。岡山にあるのは奥宮で、今日紹介するのは大阪市西区の方です。
西大橋駅の北、徒歩5分の所にサムハラ神社。車で行く場合、付近の有料駐車場を利用。少し離れたところにサムハラ神社平野町護符所もあるようです。
サムハラ神社。わかりやすくカタカナで書かれた看板が出ていますが、
本当はこのように書きます。漢字のようですが、神字であり漢字ではないそうです。
不思議な名前「サムハラ」ですが、サンスクリット語の saṃvara (「三跋羅」さんばら。幸福を維持する意味)という言葉に由来するという説と、古朝鮮語の「サム(生きる)」「ハラ(しなさい)」で「生きなさい」が語源という説があるようです。
どちらが語源かわかりませんが、創建されたのは1950年と比較的新しい神社です。
創建者は、万年筆業界の先駆者である田中富三郎。出身地の岡山県にある廃れた小さな祠を嘆き、再建したのが始まりですが、岡山県特高課から無許可神社で商品広告しているとして自主撤去を求められ、1946年に大阪城近くの【豊国神社(ほうこくじんじゃ)】の隣接地に自費で建立し、現在地に移したのは1961年なのだそうです。
創建者の田中富三郎さんは、サムハラ大神をあつく信仰していたため日清戦争、日露戦争で数々の危難をまぬがれました。
この「サムハラの霊徳」を世の人々に分かつため、私財でサムハラ神社を建立。戦時中に兵士にお守りを贈る活動をし、戦後も小判形のお守りを自費で作成して、無料で人々に配布したのだそう。
鳥居。
手水舎。
拝殿。
御祭神。
造化の三神である天御中主神、高御産巣日神、神産巣日神の三柱の神を総称して「サムハラの大神」と呼び、無傷無病、延命長寿の神であると伝えています。
社務所。
令和元年より指輪型のお守りである「御神環(ごしんかん)」は取り扱い中止、とありました。再開も未定だそうです。
お話を伺ったところ、
- 高額転売目当ての方が買占めてしまい、本当に欲しい人の所にお守りがいかない、数が足りない
- 指輪守目当てに深夜から神社前に並び、近隣に騒音の迷惑をかけてしまう
といった理由から、やむなく授与中止となったそうです。
「本当は一日も早く、指輪守の授与を再開したいところなのですが、なかなか難しい問題です」と、申し訳なさそうに説明してくださりました。
指輪守は3,000円ですが、10倍近い値段で転売している方がいるようです。売る方も売る方ですが、買う方も10倍近い価格でお守りを買うのならば、そのお金でなにか困っている人の役に立つことをすれば、徳を天に積むことになる(死後に霊界で評価される)のになぁと思いました。
いろんな神社仏閣の御朱印転売も一時問題になっていましたし、本当に残念なことです。
「自分が良ければいいのだ」というエゴイズムを排除し、「お金が何よりも大事」という拝金主義も排除し、思いやりのある社会になれば良いなぁ・・・と思った、サムハラ神社参拝でした。
(令和5年8月の情報です)
長い間休止になっている指輪守(御神環守)の頒布ですが、令和6年(2024年)の再開を目指しているそうです。
サムハラ神社の指輪守りが欲しい方は、令和5年の年末ごろ、サムハラ神社に直接お問い合わせください。
(この参拝記は2022年秋です)
関連記事
大阪市の観光記事です。
→→【大阪城 豊国神社(ほうこくじんじゃ)】 大阪城の主・豊臣秀吉が御祭神。開運出世の御利益・・・サムハラ神社が以前あったところ。
→→【大阪城】 天下統一した秀吉が築いた城の姿は謎のまま。見学できる遺構は徳川大阪城なのです!
→→【大阪歴史博物館】 難波宮跡とセットで訪れて! 10階、9階、7階の展示は、写真撮影スポット!
→→【天王寺(てんのうじ)動物園】 国内で唯一キーウィがいる、日本で三番目に古い動物園! 爬虫類生態館と夜行性動物舎は必見!
→→【海遊館(かいゆうかん)】 ジンベイザメが見られる数少ない水族館! 天保山マーケットプレイスや観覧車も楽しめる
→→【USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)】 今は無き、開業当初のアトラクションの写真を掲載
→→【通天閣(つうてんかく)】 大阪のシンボルタワー! 幸福の神様「ビリケンさん」の足の裏をかこう!
→→【難波宮(なにわのみや)】 大阪城のすぐ近く。大極殿跡が立派! 大化の改新後、日本の首都になったのは難波
→→【中之島リバークルーズ】 大阪周遊パスでお得に乗ろう! ライトアップされた大阪を楽しめるクルージングデート
→→【新世界】 通天閣の足元には、看板が派手で個性的なお店がたくさん! 大衆娯楽遊戯場「秘宝館本店」の射的場は日本最大!
→→【ナニワの看板御三家】 かに道楽の動くカニ、くいだおれ太郎、づぼらやのフグ。道頓堀は大阪観光の記念写真スポット!
交通アクセス
西大橋駅の北、徒歩5分。車で行く場合、付近の有料駐車場を利用。