【仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)】 世界3大墳墓の一つ! 日本で一番大きな古墳! 堺市博物館を見学後、古墳カレーを食べる

久々の大阪府の旅行紹介!

今日は、2019年に世界遺産登録された日本一大きな古墳である「仁徳天皇陵古墳(にんとくてんのうりょうこふん)」を紹介します。

旅行記

仁徳天皇陵古墳(にんとくてんのうりょうこふん)は「大仙古墳(だいせんこふん)」とも言われ、大阪市の南隣の堺市(さかいし)にあります。

 

グーグルマップの航空写真。

 

どうです、この大迫力!

美しい前方後円墳!!

 

仁徳天皇陵古墳は、百舌鳥(もず)古墳群を構成する古墳の1つで、日本最大の古墳にして、世界最大級の墳墓です!

公共交通機関で行く場合、最寄り駅は三国ケ丘(みくにがおか)駅か、百舌鳥(もず)駅。百舌鳥(もず)駅の方が近いのでオススメ。

車で行く場合、大きな有料駐車場があります。

 

現地のマップ。

私達が訪れたのは2018年のゴールデンウィークでした。

ちょうど古墳の前で、「仁徳天皇陵古墳を世界遺産にしよう」の署名活動がされていたので、名前を書きました。

「もうすぐね、世界遺産になると思うんですけど、ぜひ署名してください」

との言葉通り、私達が訪れた翌年の2019年7月、「百舌鳥・古市古墳群」として世界遺産に登録されました!(大阪府堺市、羽曳野市、藤井寺市にある45件49基が世界遺産登録)

 

おめでとうございます!

 

「4世紀後半~5世紀後半にかけ広域の豪族による連合政権が初期国家を形成してゆく過程を示している」、「四種の墳形と規模に差異がある古墳群からは被葬者の身分差が読み取れる」、「古墳時代は中国の律令制を採り入れる前の日本固有の文化である」、「古墳の形状は後の時代の皇族の墓形に受け継がれており埋葬の伝統を証明している」、「土製建造物の極めて優れた技術があったことを示している」とされた。(ウィキペディアから抜粋したイコモスの評価)
天皇や皇族が葬られた「陵墓」が世界遺産となるのは初めてであり、令和に入ってから初の世界遺産登録でした。

 

近くには、仁徳天皇陵古墳と、そのまわりにある古墳の大きさと位置関係を表した、石碑がありました。

 

 

 

仁徳天皇陵古墳が巨大すぎて全容が分からないので、世界遺産登録の署名活動をしていたおじいさんが持っていた写真を載せておきます。

 

古墳の中に入ることは不可能で、一般参拝客は写真で赤丸をつけた遥拝(ようはい)所まで。

 

仁徳天皇陵古墳の遥拝所。

宮内庁により百舌鳥耳原中陵(もずのみみはらのなかのみささぎ)として仁徳天皇 (皇居・宮殿は大阪市にある難波高津宮 (なにわのたかつのみや))  の陵墓に治定されていますが、実際の被葬者は明らかでないそうです。

この古墳は5世紀中ごろに約20年をかけて築造されたと推定されており、前方部を南に向けた墳丘は、

  • 古墳最大長:840メートル
  • 古墳最大幅:654メートル

で、3段に築成されています。

 

仁徳天皇陵古墳は、日本一巨大な古墳で、このレベルの大きさは世界的に見てもトップクラス。

 

エジプトのクフ王のピラミッド、中国の秦の始皇帝陵と並ぶ世界3大墳墓の一つです。

 

 

外濠は明治時代に掘り直されたもの。
今は宮内庁管理できちっと整備されていますが、荒廃していた時期もあったようです。(南隣にある堺市博物館で、仁徳天皇陵古墳の歴史を学べます)

 

 

時間のある方は、堺市役所へ行きましょう。無料で入れる高層館21階展望ロビーから、仁徳天皇陵古墳全体を見下ろせます。(上の写真は航空写真です)

 

 

大仙公園内にある、百舌鳥耳原由来の像。

仁徳天皇が御陵を造営しようとした時、鹿が野の中から走り出て倒れ、その耳から百舌鳥(もず)が飛び去ったので、この地を百舌鳥耳原と呼ぶことにしたと日本書紀に記載されているそうです。

 

仁徳天皇の言葉「天皇は民のためにある」

 

 

仁徳天皇は、民が飢えた時、税をとることをやめ、穴の開いた住まいの修理もせず、腐りかけのご飯を食べていたそうです。

 

 

近くの売店で,古墳サブレを買いました。

 

 

「もっと仁徳天皇陵古墳について知りたい!」と、古墳の南隣にある堺市博物館へ。

入館料は、大人200円、高校生・大学生は100円、小・中学生は50円です。(堺市在住・在学の小・中学生は無料)

 

入り口に顔出しパネル発見!

う~~~ん、このパネルは何を表しているのだろう??(西洋人? キリシタン?)

 

 

博物館では、仁徳天皇陵古墳のムービーを見れます。←オススメ!

展示物は写真撮影OKのものとNGのものがあります。

こちらは写真撮影OKコーナーの「石棺(せっかん)」レプリカ。

仁徳天皇陵古墳にもこのような石棺がありましたが、江戸時代には盗掘されていたそうです。

 

石棺のレプリカの中に入れます!

 

いろんな展示物があって楽しいです。

写真右に映っている動物の埴輪(はにわ)は、百舌鳥梅町窯跡から出土した犬形埴輪「梅ちゃん」で、マスコットキャラクターにもなっています。

梅ちゃんは5世紀につくられたものだと推定されており、売店でキーホルダーが250円で買えます。(娘にねだられて買った)

 

割れた壺・・・ではなく、パズルになっています。

お時間のある人はぜひ、「弥生土器壺 立体パズル」に挑戦してください。

 

 

銅鏡のレプリカに触れます。

 

馬や人の飾りとして使われていた、三環鈴(さんかんれい)。

奈良県天川村の【天河大弁財天社】の五十鈴守りと形がよく似ているなぁと思いました。

 

江戸時代の元治元年(1864年)の、仁徳天皇陵古墳の様子。

今は宮内庁により整備され古墳に入れませんが、江戸時代には後円部墳頂などを除き住民の立ち入りが認められていたようで、「素焼ノ水瓶(埴輪)」が並んでいたことや「コロタ石(葺石)」が多いことが記されていたようです。

兵庫県の五色塚古墳のような姿だったのかな・・・???

→→【五色塚(ごしきづか)古墳の記事はこちら】・・・教科書にも載っている兵庫県最大の古墳で、パワースポット。

 

 

館内に顔出しパネルがあったので記念撮影!(行く先々で顔出しパネルを探しては、写真を撮っている)

堺市は、茶人・千利休(せんのりきゅう)の故郷なんですね!

知らなかった・・・。

 

見どころたっぷりの堺市博物館ですが、なんと、オンラインで博物館見学ができます!(ユーチューブチャンネルもある)

 

 

 

日本で一番巨大な古墳「仁徳天皇陵古墳」を参拝し、堺市博物館で知識を深めたところで、昼食。

向かったのは、JR百舌鳥駅にほど近い「花茶碗」というお店。

「名物 古墳カレー」ののぼりが目印。住宅の一階にある喫茶店です。

営業時間は、11:00~19:00。

 

古墳の森カレー 1,000円(税込)。

スプーンがスコップ型!

 

他にも「古墳ちゃんカレー」や、「古墳の森ヘルシーカレー」、「古墳カップルカレー」、ブロッコリーたっぷりの「天空カレー」などがあります。

大盛りプラスは200円、激辛プラスは100円。

店内にはお客さん達が書いたメッセージノートがあり、カレーが出てくるまでの間、子供達と読んで楽しみました。

カレーの味はそんなに辛くなくて、とても美味しかったです!

花茶碗は「元祖古墳カレー」のお店だそうで、TVや雑誌でも紹介されている有名店。

気取らないアットホームなお店でしたので、仁徳天皇陵参拝とあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。

 

楽しいお出かけになりますように。

 

(この旅行記は2018年です)

 

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→→【USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)】 今は無き、開業当初のアトラクションの写真を掲載

 

 

古墳の記事です。

→→【キトラ古墳、キトラ古墳壁画体験館 四神の舘】・・・奈良県明日香村。壁画は国宝。

→→【紀伊風土記の丘。特別史跡岩橋(いわせ)千塚古墳群】 日本一、古墳が密集したところ・・・和歌山県和歌山市。

→→【五色塚古墳】 教科書にも載っている兵庫県最大の古墳で、パワースポット・・・兵庫県最大の古墳。

→→埼玉古墳群・・・埼玉県。また今度紹介します。

交通アクセス

公共交通機関で行く場合、JR阪和線百舌鳥駅で下車、仁徳天皇陵古墳まで徒歩4分。

車で行く場合、大仙公園に有料駐車場があります。2時間まで200円、以後1時間ごとに100円追加、5時間以上600円。

料金

仁徳天皇陵古墳に参拝は無料。

向かい側にある堺市博物館は、大人200円、高校生・大学生は100円、小・中学生は50円です。
(堺市在住・在学の小・中学生は無料)

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