前回の続きで、一泊二日の静岡県旅行の紹介です。
熱海梅園を楽しんだ後、近くにある来宮(きのみや)神社へ向かいました。
この来宮神社、樹齢二千年の大樹(天然記念物)があることで有名です。
参拝記
来宮神社は、樹齢2,000年を超える楠(くすのき)があり、パワースポットとして有名です。
本州では、一番大きな木(幹周が大きい)なのだそうです。
ちなみに日本で一番大きな木は、鹿児島にある蒲生の大楠。
木に詳しい方がいらっしゃるので、日本の巨樹・巨木でご覧ください。
大きな木で有名なのは、縄文杉ですね。
縄文杉の幹周は16.10mで、来宮神社の大楠の幹周は23.90m。
太いですね・・・。楠(くすのき)は大きくなるんですね・・・。
ちなみに、楠は人の手の入らない森林では見かけることが少なく、人里近くに多い木だそうです。
では、神社の中へ・・・。
樹齢2000年の大楠は、こちら。
立派でした!
幹を一周まわると寿命が一年延び、心に願いを秘めながら一周すると願いが叶うそうです。
健康長寿、心願成就をする方が多いらしいのですが、「きのみや」を「忌の宮」と解して禁酒など断ち物の祈願をする方も多いんだとか。
右回り、左回りは決まっていないので、好きな方からまわっていいようです。
毎年5月5日は、大楠祭りが行われます。
(ウィキペディアより抜粋)
阿豆佐和気神社の大クス(あずさわけじんじゃのおおくす)
本殿裏にあり、推定樹齢2000年以上、一部枯れているが樹高約20m、幹周り約24mの大楠で、昭和8年に天然記念物に指定された。これを1周すると寿命が1年延びるとか、願い事が叶うなどと信仰されている。
以前は境内に7株の大楠があったが、嘉永年間(1848~53年)、大網事件という漁業権を巡る争論が起こり、訴訟費等捻出のために5株を伐採した。
旧記によると、この木も伐ろうとしたところ、白髪の老翁が現れて立ち塞がり、樵夫の持つ大鋸を2つに折ってどこかへ消えたので、それ以来神木として崇めるようになったという。
もう1株も神社の入口付近に残存し第2大楠と呼ばれている。
なお、天然記念物指定名称に「阿豆佐和気神社」と冠せられているのは、それが指定当時の社名であったためである。
面白いですね。
白髪の老翁・・・、木の精霊でしょうか? 仙人でしょうか?
話は少し変わりますが、子どもの頃、よく遊んでいた神社の境内に、幹の太い大きな楠がありました。
私、この木が大好きで。
ボコボコと地表に出ている根っこの上を歩いたり、くぼみに木の実を詰めたり、友達と木の周りで追いかけっこをしたり、幹に耳を当てて音がしないか確かめてみたり・・・。
たくさん、楠に遊んでもらいました。
その後、10歳の時に少し離れた別の賃貸へ引っ越したことで、楠木とは一度お別れになり、結婚後懐かしくなって神社を訪れました。
10歳だった私は三十代半ばの二児の母となりましたが、私の大好きなその楠は、全く変わらないままでした。
面白いもので、長男が子どもの頃の私と同じように、根っこの上をたどるように歩いたり、幹に抱きついたり・・・。
皆さんには、思い出の場所、思い出の木はありますか?
子どもの頃に戻してくれる場所へ、久しぶりに訪れてみてはいかがでしょう?
懐かしさで胸が熱くなりますよ
子どものころに遊んだ神社とは違いますが、私のふるさと和歌山県には、日本中に木を植えた神様を祀る神社があります。
来宮神社の二千年を超える大楠は、いったいどんな歴史を見てきたんでしょうね。
いろんな人を見て、変わり行く風景を見てきたことでしょうね。
一部枯れていますが、これからも元気でいて欲しいです。
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大楠伝説について書かれています。
来宮神社の社務所は新しくてオシャレで、お守りや絵馬、おせんべいがあり、隣には軽食のとれる店が入っていました。
参拝を終えた私達は、徒歩で来宮駅に向かい、電車で再び熱海駅へ戻りました。
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交通アクセス
JR来宮駅から徒歩5分です。(熱海駅の隣が来宮駅)
前回紹介した熱海梅園から、1kmほど歩いたところにあります。
だいたい徒歩20分くらいで到着しますが、歩道が狭いです。小さなお子様連れの方はお気をつけください。
バスで行く場合、熱海駅前から乗り、来の宮神社前下車です(乗車時間13分。料金230円)
車で行く場合、来宮神社の無料駐車場があります。
有料の駐車場もあります。
近くの宿泊施設
熱海温泉法悦。来宮神社のすぐ近くです。