これからしばらく、静岡県の伊豆(いず)半島旅行記を紹介します。
今日紹介するのは、静岡県伊東市の城ケ崎(じょうがさき)海岸。
旅行記
城ヶ崎海岸(じょうがさきかいがん)は、静岡県伊東市の南西にある海岸で、富士箱根伊豆国立公園の指定を受けています。
最寄り駅は、城ヶ崎海岸駅。
海岸沿いは「城ケ崎ピクニカルコース」と「城ヶ崎自然研究路」の、合わせて全長9kmの遊歩道が整備されており、気持よい散歩を楽しめます。
私達は城ヶ崎海岸駅から2kmほど離れた「ぼら納屋」から、海岸沿いの散策を始めました。
ぼら納屋(なや)。
寛永三年(江戸時代)、紀伊家により建築されました。
現在は食事処として利用されていますが、もともとは紀州より伝わった「ぼら漁」を操業するため、ぼらが回遊する春と秋に村人が船や網の手入れをしながら住み込んだ漁師小屋です。
ぼら納屋のお食事メニューに「ぼら」はなく、キンメダイが名物のようです。
ぼら納屋の駐車場は普通車500円かかるのですが、食事のお客さんは無料で利用できるようです。
城ケ崎海岸は天城(あまぎ)山系の溶岩が海になだれ込んでできたリアス式海岸です。
黒い海岸が、いかにも溶岩と言った感じですね。
ぼら納屋から南へ進むと砲台跡に到着。黒船に備えて、この地の領主が築いたもの。
舗装された道路から顔をのぞかせる溶岩が、荒々しい。
この一帯の地形をつくったのは、約4,000年前の伊豆東部火山群の噴火。この噴火により大室山(おおむろやま)が形成され、流れた熔岩は海岸線を2km近く埋め立て、複雑に入り組んだ城ヶ崎海岸を作りました。
衛星写真。
伊豆東部火山群(大室山)は、次の記事で紹介します。
柵が無いので、崖っぷちまで行けます。
写真の左上に、鳥がたくさん飛んでいるのがわかるでしょうか。
これはアマツバメという鳥で、写真真ん中に映っている「燕島」(つばくろじま)と呼ばれている離れ島を、繁殖地としています。(写真を撮る位置が悪くて島に見えませんが・・・)
(ウィキペディアからアマツバメの写真を拝借)
アマツバメは毎年3月下旬から4月上旬に、東南アジア方面から渡来し、5月〜7月に産卵、子育て等を行い、9月ごろにこの島を離れ、東南アジア方面に渡り冬を過ごすのだそうです。
私達がここを訪れたのは2011年の7月末で、アマツバメは忙しく子育て中。
アマツバメが飛び回る景色はけっこう迫力があったので、ぜひ夏季シーズンに訪れてみてください。
門脇吊橋(かどわきつりばし)に到着。
長さ48m、高さ23mの吊橋です。
写真を撮った位置が悪いのですが(ごめんなさいね、この頃はまだブログをしていなかったので、良い写真が無いのです・・・)、実はスゴイ迫力なのです!
フリー素材の写真を貼っておきます。(撮影者igamaniaさん)
どうです、この迫力!!
迫力満点、無料で渡れるので、ぜひ門脇吊橋を渡ってください。
すぐ近くには有料駐車場やトイレもあります。
城ケ崎海岸の石碑。
門脇埼(かどわきさき)灯台に到着。
灯台の展望台には無料で登れましたが、2022年現在、展望台は閉鎖しているようです。
私達は「ぼら納屋」から、門脇埼灯台までの短い距離しか歩きませんでしたが(子供とのんびり歩いて一時間でした)、城ヶ崎海岸のハイキングコースは全長9kmもあるので、時間に余裕のある方はたっぷり楽しんでみてはいかがでしょうか♪
次は、城ヶ崎海岸をつくった大室山(おおむろやま)を紹介します。
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(この旅行記は2011年です)
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交通アクセス
公共交通機関で行く場合、城ヶ崎海岸駅から2km(徒歩20分くらい)で海岸に出ます。
またはバス停「城ケ崎口」で下車、徒歩数分。
車で行く場合、ぼら納屋と、伊東市門脇駐車場があります。どちらも普通車500円です。