【神代植物公園の、水生植物園(無料)】 ハス、菖蒲、アシ原が見所

東京都調布市の深大寺(じんだいじ)観光の続きです。

【深大寺】お参り後、おそばを食べた私達は、道路を挟んだ隣にある神代植物公園 水生植物園へ行きました。

お寺は「深大(じんだい)」ですが、植物公園は「神代(じんだい)」です。

神代植物公園は、本園と水生植物園に分かれており、都立唯一の植物公園です。

散策記


公共交通機関で行く場合、調布駅近くにあるパルコ前のバス乗り場から、京王バスか小田急バスの「深大寺行き」に乗車し、神代植物公園で下車します。
→京王バス 調布駅発深大寺行き時刻表
休日は一時間に4~5本のバスが出ています。

車で行く場合、228台停められる神代植物公園第一駐車場と、100台停められる第二駐車場があります。(有料)

 

今日紹介する「神代植物公園水生植物園」は無料で入れます。

徒歩8分ほど離れたところにある本園は、バラ、ダリア、大温室などが見ごたえのある広大な公園で、有料です。(大人500円)

以前記事にしたので、ご覧ください。

 

 

 

私達は神代植物公園本園から水生植物園に移動したのではなく、すぐ近くにあるお寺「深大寺(じんだいじ)」から移動したので、徒歩2分の距離。

 

深大寺の裏山から湧き出た水が集まって、湿地帯になっていたところに、昭和60年6月、木道などを整備して公開されたのが「神代植物公園水生植物園」です。

開場時間は午前9時30分~午後4時半。

入場料はかからず、無料。

綺麗に整備された所で、売店はありませんが、トイレがあります。

 

 

この水生植物園の一番の見所は、「はなしょうぶ園」です。

訪れたのが7月中旬だったので、写真のように見ごろは過ぎていましたが、江戸系50品種を見れるそうです。

開花種類により異なりますが、5月末から6月中旬まで。

 

 

7月中旬でも、3本だけ残っていました。

 

 

現在(7月中旬)見ごろなのは、ミソハギという花。

 

 

ミソハギの茎の断面は、四角いそうです。(オドロキ!)
盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などとも呼ばれるそうです。

 

 

 

大池には、コイ、カメがいました。周囲にはマコモやツルヨシが茂り、大池の向こう側には「ヨシ原」が広がっていました。高さ3mくらいある草で、アシとも呼ばれます。

 

 

(ウィキペディアより)

「ヨシ」という和名は、日本の国を『豊葦原(とよあしはら)の国』(日本書紀)とも呼ばれ、更級日記で関東平野の光景を「武蔵野の名花と聞くムラサキも咲いておらず、アシやオギが馬上の人が隠れるほどに生い茂っている」と書き残したように、平安時代までは西では「アシ」と呼ばれていた。しかしその後「アシ」が「悪し」を連想させ、縁起が悪いとして「ヨシ」となった。

関東平野は、ヨシだらけだったんですねぇ。

ヨシは、すだれ、茅葺屋根に使われるそうです。エジプトでは、ヨシの仲間の種類でパピルス(紙)を作っていたそうです。いろんな用途があるんですね。

 

 

 

面積は広くないですが、ハスも見れます。
昼ごろに訪れたので、花が閉じてしまっていました。もう少し早く来ればよかったな~。

2000年前の古代蓮の記事はこちら・・・ハス好きな人には府中市がオススメ。大賀博士が、遺跡から発掘された2000年前のハスの種を発芽させた「大賀ハス」があります。

 

 

 

奥の斜面ではヘメロカリスが綺麗に咲いていました。
はっきりとした色の、中くらいの百合で、ひとつの花は1日しか咲かないため、「デイリリー」とも呼ばれるそうです。
ヘメロカリスのほかに、アサガオ、ハイビスカスなども「一日花」です。

 

 

 

ガマの穂。
「因幡の白兎」にも出てきますね。

ソーセージ(焦げたキリタンポ?)のようなところは、雌花の集まり。

ガマは、魚類などの産卵場所や避難場所として利用され、栄養塩類の除去などの水質浄化に役立っています。

私は「焦げたキリタンポ」だと思ったのですが、当たらずといえずも遠からずで、「ガマの穂」は「かまぼこ」の語源です。昔のかまぼこは、細い竹にすり身を付けて焼いて食べたそうです。

 

 

 

シオカラトンボがたくさん飛んでいました。

オニヤンマも見つけましたよ~♪

 

 

 

園内の一部は「東京都指定史跡深大寺城 跡」になっており、外堀、土塁、柱跡が見れるそうです。

深大寺城の築城年、築城主は不明ですが、扇谷上杉氏が改修し、北条氏綱に攻略された江戸城を奪還するために上杉朝興(うえすぎ ともおき)が深大寺城に陣を敷いたそうです。

対戦相手が誰かと言うと、北条氏康(ほうじょう うじやす)で、陣は川崎市多摩区菅仙谷の小沢城だったそうです。

おお~、小沢城、私達が住んでいるところのすぐ近くではないですか。

2ヶ月くらいまえに小沢城址を散歩しました。また後日紹介したいと思います。(近くに穴澤天神社という歴史の古い神社があります)

深大寺に陣をしいた扇谷上杉朝興小沢と、小沢氏城に陣をしいた北条氏康は、1530年7月6日に小沢原で合戦になりました。
結果、北条氏康が上杉勢を退けて初陣を飾ったそうです。

深大寺城が廃城になったのは1537年で、1998年に東京都指定史跡になり、2007年に国史跡に指定されました。
(一方、小沢城址は指定文化財なしで、小沢城址里山の会が緑地保全を行っています)

 

深大寺城跡・・・見ればよかったな~~~。

 

また秋頃、再訪したいと思います。(紅葉がきれいだそうです! アキアカネも見れるかも)

 

ちょっと話がそれてしまったので植物公園に戻りますが、有料(大人500円)の神代植物公園本園は水生植物園よりずっと広く、バラ園、つつじ園、大温室、売店などがあります。

春バラは409品種5,200余本、秋バラは約300品種5,000余本見れるそうですよ。

→→「神代(じんだい)植物公園」のバラ園。 関東有数のバラ園です。・・・後日、バラ園を見てきました! 奇麗でした♪

 

 

写真を出すのが遅れましたが、深大寺には「水車館」があります。

場所は、小田急の深大寺バス停の近くで、バスどおりに面しているのでわかりやすいです。

私達が訪れた時は、閉められており、中に入れませんでした。

昔、この近辺にはたくさんの水車小屋があったそうです。

 

深大寺そばが美味しいのも、綺麗なお水が豊富な土地だからこそですね。

のどかで、自然が豊かで、気持ちの良いところでした。

ぜひお出かけしてみてくださいね。

 

楽しい一日になりますように。

 

 

関連記事

→→深大寺の記事はこちらから・・・東京都で二番目に古いお寺です。

→→【鬼太郎茶屋 深大寺店】 調布市は、水木しげる氏の第二の故郷

→→【深大寺そば 元祖嶋田屋】 深大寺そばの元祖

→→「神代(じんだい)植物公園」のバラ園、大温室の記事はこちらから・・・こちらは有料です。

→→【神代植物公園・大温室】 2016年5月リニューアルオープン! 食虫植物や、サルみたいな花など、珍しい植物にあえる!

交通アクセス

調布駅近くにあるパルコ前のバス乗り場から、京王バスか小田急バスの「深大寺行き」に乗車し、終点の深大寺で下車します。
深大寺の端っこにある不動堂の向かい側に、水生植物園があります。
バス停からは徒歩3分ほどでしょうか。
京王バス 調布駅発深大寺行き時刻表
休日は一時間に4~5本のバスが出ています。
京王バスは、土日祝日、現金精算の場合のみ子供の乗車料金が50円になります。
車で行く場合、「神代植物公園駐車場(有料)」を利用するか、深大寺周辺の有料駐車場(一日700円くらい)を利用します。

料金について

神代植物公園は、大人500円、中学生200円の入場料がかかりますが、水性植物園は無料で入れます。
有料の神代植物公園は、深大寺の北側にあります。園内マップ・開園時間などは神代植物公園HPでご覧ください。

近くの宿泊施設

調布クレストンホテル。
調布駅北口より、徒歩1分。

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