前回の続きで、滋賀県の琵琶湖一周旅五日目です。
【安土城跡】の次は、車で15分ほど離れた日牟礼八幡宮(ひむれはちまんぐう)へ向かいました。
参拝記
日牟礼八幡宮(ひむれはちまんぐう)は、八幡山のふもとにあります。
近くには、八幡掘めぐりや、かわらミュージアムなどの見どころがあります。
日牟礼八幡宮駐車場は、無料です。
奥には八幡山ロープウェイがあり、八幡山山頂の城跡へ行くことができます。
八幡城は、豊臣秀吉の甥である秀次(ひでつぐ)の居城でした。
秀次は、世継ぎに恵まれなかった秀吉の後継者でしたが、側室の淀殿が秀吉の子供(?)である秀頼(ひでより)を産んだこと等で排除され、和歌山県の高野山で切腹することとなりました。
28年の短い人生でした・・・。
なんだか幸の薄い秀次ですが、信長の死後、安土山から少しばかり離れた八幡山に城を建て、安土城下町から人々をここに移し、城下町を作らせ、楽市楽座を施行し、八幡堀と琵琶湖をつないで往来する船を寄港させるなどしました。
その政策で、八幡山一帯は商人達により、大いに栄えました。
秀次の居城のあった八幡山に上りたかったのですが、時間の都合で八幡山ロープウェイには乗りませんでした。
ロープウェイはなぜかしら外国人に人気で、山上からの眺めは良いらしいので、興味のある方はあわせて寄ってみてはいかがでしょうか。
さて、日牟礼八幡宮(ひむれはちまんぐう)へ参拝。
楼門。
本殿。創建は131年ごろと伝えられる、古社です。
御祭神
- 誉田別尊(ほむだわけのみこと)・・・第十五代應神天皇の御神霊。
- 息長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)・・・應神天皇の母君、神功皇后の御神霊。
- 比賣神(ひめがみ)・・・田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫神(たぎつひめのみこと)、市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)の御神霊。
この三柱の神様を「八幡様」として呼び、古くは近江商人たちの信仰を集め、徳川家康が関ヶ原の戦い後、武運長久の祈願を込めて参詣しました。
もともとは、この地に住んでいた土着の氏族が、祖先を祀ったのが始まりだそうです。
日牟礼八幡宮には、江戸初期に海外貿易で活躍した、西村太郎右衛門が寄進した「安南渡海船頭」が納められているそうです。
日牟礼八幡宮には二大火祭の「左義長まつり」と「八幡まつり」があり、左義長(さぎちょう)まつりは前回の【安土城跡】の記事にも書きましたが、信長と関わりの深いお祭りで、 「チョウヤレ、マッセマッセ」の掛け声を上げ、祭り最終日には担ぎ棒以外全て燃やしてしまうという迫力あるお祭りだそうです。
金のハト。
日牟礼八幡宮は、991年の第66代一條天皇の頃、勅願により、八幡山に宇佐八幡宮を勧請して、お宮を作ったそうです。
宇佐八幡宮と関わりのある八幡宮には、神様の御使いとしてハトが飾られていることがあるようです。
現在、八幡山のお社(上の社)ではなく、1005年に八幡山のふもとに建てられた遥拝所「下の社」が、日牟礼八幡宮の御宮となっています。
愛宕大神、子安大神、秋葉大神は、岩戸神社に合祀とありました。
拝殿。
能舞台。
近江八幡の発展は、秀吉の甥である秀次がこの地に城を構えたことから始まりましたが、秀次が高野山で自害したあと、八幡山の城は廃城。
しかし、残った近江商人たちにより、町は発展をつづけました。
なんだか、たくましい町ですね。
次は、日牟礼八幡宮の隣にある、たねやとクラブハリエ、八幡掘り散策について書きます。
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(この旅行記は2018年です)
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→→【高野山 金剛峰寺(こんごうぶじ)】・・・空海が開いた真言宗の総本山。秀次が自害した部屋がある。
→→【長浜城】・・・秀次の叔父、秀吉が初めて築城した城。
交通アクセス
公共交通機関で行く場合、近江八幡駅で下車、北口から近江鉄道バス(長命寺行)で大杉町停留所下車、徒歩5分。
車で行く場合、駐車場無料。普通車70台、大型車10台収容可能。
近くの宿泊施設
ホテルニューオウミ。近江八幡駅出てすぐ。