【下町風俗資料館】 昔の駄菓子屋さんで、良い写真が撮れる

東京都台東区の上野公園の観光施設をずっと取り上げてきましたが、今回で最後です。

今日は下町風俗資料館(したまちふうぞくしりょうかん)を紹介します。

見学記

下町風俗資料館の最寄り駅は、京成上野駅で、徒歩3分。上野駅からは徒歩5分です。

公共交通機関で行く場合、付近の有料駐車場を利用します。

 

下町風俗資料館は、【上野恩賜公園】【不忍池(しのばずいけ)】の南東にあるので、【上野動物園】【国立科学博物館】【アメヤ横丁】などの散策のついでに寄れます。

 

入場料は大人300円、小中高生100円。休館日は月曜日。入場時間は、午前9時30分~午後4時30分 (入館は午後4時まで)です。

東京・ミュージアムぐるっとパス対象施設です。

 

下町風俗資料館は小さな資料館なので、1時間もあれば十分です。

 

私達が訪れたのは12月の土曜日だったのですが、お客さんは少なめでゆったりと楽しむことができました。

 

お客さんのほとんどは年配者でした。昔が懐かしくなるんでしょうね~。

 

ここはけっこう穴場で、7歳の息子が「上野動物園と同じくらい楽しかった!」と言っていました。

 

見るもののほとんどが「初体験」ですから、そりゃ楽しいでしょう!

私も楽しかったヨ!

 

 

ここはフラッシュ、三脚、セルカ棒の使用は禁止ですが、展示物の大半は自由に写真撮影ができます!

 

 

入り口すぐにあるのが、大正時代の電話。

7歳の息子は使い方がわからなかったようですが、私は「となりのトトロ」でサツキちゃんがこんな電話機で電話をするのを見たので、ばっちりわかりました!

左側にかけられた筒を耳に当てて、真ん中にあるロウトみたいなところに話しかけるのです。

 

 

人力車。
実際に使われていたものです。

 

 

昔はソロバンで計算していたので、さぞかし頭を使ったでしょうね・・・。

 

 

大正時代の下町の通路。狭い!
なんだか隣近所の声がよく響きそうだな~~~と思いました。
こんなに近いんだから、今よりも近所付き合いが濃かったでしょうね。

 

 

 

昔の駄菓子屋。奥に小さな部屋があって、上がることが出来ます。


ここで良い写真を撮れるのです!

 

一階の展示では、子供達が一番楽しそうにしていました。

 

 

 

 

銅壷(どうこ)屋の長屋。
さまざまな調度品や生活道具は、実際に使われていたものだそうです。

 

 

一階の奥には小さな稲荷神社があって、おみくじが出来ます。

 

 

私が引いたくじ(左)。

おみくじの文字が昔すぎて解読不可能・・・。

近くにあるファイルに、現代文で書かれたおみくじを見ることができます。

 

それにしても、同じ日本語なのに「読めない」というのは、時代の移り変わりなんでしょうかね?

 

 

 

二階には、昔遊びコーナーがあります。
ベーゴマ、けん玉、おはじき、パチンコゲームなどなど。

 

近くに係員さんがいるので、わからないことがあったら教えてもらえます。

 

ここが、思ったよりもかなり楽しくて、30分近く遊んでしまいました。

 

私のお気に入りはコリントゲーム!

棒でビー玉をはじいて、良い点数の穴に入れるやつです。地味に面白くて、息子と対戦。ビー玉をはじくだけなので、2歳の娘も楽しそうでした。

 

もっと遊びたかったけれど、この後、上野動物園に行く予定だったので早めに切り上げました。

 

 

二階の展示は、時期により変わります。

昔の銭湯の番台もあるようですが、私達が訪れた時は特別展「娯楽の聖地 浅草 ―華やかなる130年―」をしていたので番台はありませんでした。

 

 

 

正直なところ、昔の銭湯の番台に座りたかったのですが、特別展で「凌雲閣(りょううんかく)」の模型を見れたのはラッキーでした。

 

帝都物語」の映画に出てくる建物です。

明治期から大正末期まで東京・浅草にあった12階建ての塔で、約52メートルの高さがありました。
凌雲閣は10階まで煉瓦造りで、11・12階は木造。
関東大震災で建物の8階部分より上が崩壊し、後に陸軍工兵隊により爆破解体されました。(地震による崩壊で10人くらいの人が亡くなった)
ちなみに、【浅草寺】の五重塔(木造33m。東京大空襲で焼失)は無傷だったそうです。

跡地は後に映画館の浅草東映劇場ができたそうですが、現在はパチンコ店になっているらしいです。

 

 

陵雲閣には日本初の電動式エレベーターが設置されましたが、故障が頻発したのと、安全性の問題があるとかで、途中から使用禁止になったそうです。

 

 

昔の「花やしき」の写真もありました。
花やしきは、日本で一番古い遊園地です。
左にそびえている塔が、「陵雲閣」です。

 

 

なにげに面白かったのがコレ。
「100年前の立体写真」。

右のケースにいろんな写真が置かれているので、めがねの台にセットして覗き込むと、微妙な感じに立体的に見えます。

 

「う~~ん、これは、なんだか惜しいなっ! もうちょいだな~」

と思えるような、立体写真です。

 

 

この言葉で表現しづらい「ビミョーさ」を、ぜひ体験してください

 

 

下町風俗資料館では、第一日曜日に紙芝居、第二日曜日に伝統工芸の職人技が見られるそうです。

また、第四土曜日は「こども土曜塾」というのが開催されていて、昔のおもちゃを作ったり出来るそうです。

 

 

 

ぐるっとパスを握り締めて、【上野動物園】に行くついでにプラッと入ったのですが、思っていたより面白かったです。

 

またぐるっとパスを買う機会があったら、次も上野動物園とセットで入りたいです。

 

 

次は、葛西臨海(かさいりんかい)水族園を取り上げます。

こちらも、東京ミュージアムぐるっとパスで入れる施設です。

 

次の記事はこちら

続けて東京・ミュージアムぐるっとパス対象施設である、東京都江戸川区の葛西臨海(かさいりんかい)水族園について書きます。 ここは、東日本で最も人気のある水族館だそうです(2017年の人気ランキング)。 レジャー記 葛西臨海[…]

 

(このレジャー記は2016年です)

 

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交通アクセス

JR上野駅(しのばず口)     徒歩5分
京成上野駅            徒歩3分
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。

車で行く場合、専用の駐車場がないので、付近の有料駐車場を利用することになります。
下町風俗資料館は、不忍池の南東にあります。

料金について

大人300円、小中高生100円。
毎週土曜日は台東区在住・在学の小中学生とその引率者は入館無料。
開館時間・・・午前9時30分~午後4時30分 (入館は午後4時まで)
月曜休館。
東京・ミュージアムぐるっとパス対象施設です。

近くの宿泊施設

三井ガーデンホテル上野。

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