2011年10月末の山梨県一泊二日旅行の紹介です。
【富岳風穴(ふがくふうけつ)】から【青木ヶ原樹海ハイキングコース】を通って、最後は鳴沢氷穴(なるさわひょうけつ)へ行きました。
風穴は見学し易いのですが、氷穴は縦に深くて洞穴内に階段があり、幅も狭いため、足腰の悪い方や小さな子供には不向きです。
抱っこやおんぶをして降りるのは不可能です。
旅行記
鳴沢氷穴へ車で行く場合、無料駐車場があります。
公共交通機関で行く場合、河口湖駅前からレトロバス(ブルーライン)に乗り、鳴沢氷穴で下車です。(乗車時間30分)
ブルーラインは本数が少ないので、グリーンラインに乗車し、鳴沢氷穴で下車しても良いです。グリーンラインは少し遠回りになり、乗車時間は50分です。
鳴沢氷穴入り口。只今の洞穴内0℃。
さーて階段を降りようかな♪、と思ったら、息子が、
「イヤッ、いかないっ、おりないーーー」
と泣き出しました。
それというのも、【富岳風穴(ふがくふうけつ)】でドタッと転んで痛かったのを、思い出したようなのです。
なだめすかしても断固拒否。
「イヤッ! いかないぃぃぃ~~!」
というわけで、家族みんなで降りるのはやめて、まず私だけ下りる事になりました。
夫も氷穴を見なきゃならないし、帰りのバスの時間もあるし、早く戻らなきゃ~~、と焦っていたため撮ってきた写真は2枚だけです。
一枚目は氷穴内の通路で撮ったもので、すごく狭かったです。
腰をかがめて散策するようなかんじで、抱っこもおんぶも無理です。夫は身長175cmですが「かなり窮屈だった」と言っていました。
二枚目は氷の写真。
風穴は柵のむこうに氷がありましたが、鳴沢氷穴は触れるくらい近くに氷があり、量も多かったです。
誰かがここに氷を運んで貯蔵しているのではなく、冬に降る雪が春先に溶け、しみこんだ雪解け水により氷柱ができたもので、4月ごろに最も氷が成長し、年によっては直径50cm・高さ3mにもなるそうですよ。
私が撮って来た写真は氷柱のものではなく、氷壁のものです。
氷柱は人が多くて写真を撮るのをやめました(夫と変わりばんこで見学するので急いでいた)。
鳴沢氷穴の全長は150m、高さは1m~3.6m、幅1.5m~11mで、環状になっています。
風穴はわりと広々と見学できましたが、氷穴のほうは人と道を譲り合いながら見学しました。
氷穴の所要時間は15分ほどなのですが10分も経たずに出てきて、夫と抱っこを交代。
夫の見学が終わるのを待っている間、氷穴の資料を見ました。
鳴沢氷穴の様子。
鳴沢氷穴は、ショーレンドーム型の変化にとんだ不規則型の洞穴です。
ショーレンドーム型とは、溶岩流の冷却につれて、溶岩内部に溶けていたガスが、溶岩流内部に「ガスだまり」を形成し、ガスが抜けた空洞のことを言います。
- 富岳風穴・・・溶岩がダーーーッと流れてきて、上部が冷えて固まり、内部はアツアツのままドロドロ~と通り抜けて出来た穴。
- 成沢氷穴・・・巨木などが溶岩に飲み込まれて徐々に冷め、溶岩が縮む時に、内部のアツアツのガスや溶岩が、プッと外に噴出したためできた穴。
二つの穴に入ると違いはハッキリわかり、富岳風穴は「やっぱり溶岩が通り抜けていったんだな~」と思わせるような、横に幅広い通路のような穴で、鳴沢氷穴はプッと外に噴出して出来たかのような、縦に長い穴でした。
鳴沢氷穴は富岳風穴と同じように、種子の貯蔵庫として使用されました。
氷穴には「地獄穴」とよばれる恐ろしい穴があり、なんと伝説では江ノ島の岩屋洞窟まで続いているといわれているそうです。(80kmくらい離れている)
こちら、江の島の岩屋洞窟の奥。
「富士山につながっていると昔から言われてきました」の説明書きがあり、奥には小さな隙間があるようでした。
謎ですね~~~。どうなっているんでしょうね。
氷穴前にあった溶岩樹形。
西暦864年富士山側火山である長尾山の噴火の際に流れ出した灼熱の溶岩流に包まれた樹木が長い年月のあいだに風化され、周りの溶岩だけが残ったもの。
溶岩樹形を観察したい方は、山中湖エリアにある「花の都公園」がおすすめです。
溶岩樹形の展示が豊富です。
前回の続きです。 旅行記 富士山五合目の散策後、富士山駅から「ふじっ湖号」に乗って、山中湖へ向かいました。 山中湖は「富士五湖」の一つです。 富士五湖 ・[…]
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(2019年追記) 8年ぶりに、鳴沢氷穴を訪れました。写真を追加で貼っておきます。
2歳だった息子は10歳になり、娘が生まれて四人家族になりました。(氷穴は8年経ってもほとんどかわりませんが、人間にとって8年という年月は大きいですね・・・。)
注意書きにあるように、しゃがんで進むところがあるため、おんぶやだっこは禁止です。
ヒールの高い靴を履いている方は、ここで長靴に履き替えられます。
氷穴の案内図。糸人間が転落して、氷の上でグッタリしていますが、中は安全なので大丈夫ですよ(笑)
ヘルメットをかぶって、入場待ちしている列。8年前よりも人が多いような・・・。
入り口がすごく狭いです。中には竹の手すりがあるので、階段を下りる時は手すりを持ちましょう。
ヘルメットをかぶるのは大人だけで、幼児(娘はこの時5歳)はヘルメット無しで入れます。
鳴沢氷穴(なるさわひょうけつ)内で、黒龍神を祀っています。
たくさんの氷がありました。
神奈川県の江の島岩屋とつながっている伝説があり、江島神社(えのしまじんじゃ)から勧請した白龍神をまつっています。
氷穴の下には冷たい地下水が流れているため、氷が解けないようです。
最後は外で、顔出しパネルで記念撮影。
次は簡単に山梨名物を紹介したいと思います。次が、山梨県旅行記最後の記事です。
今日は、山梨旅行の続きで、山梨名物とお土産について書きます。 山梨名物と言えば、やっぱり「ほうとう」! (現地に行かなくても、普通にスーパーでも売っています) 河口湖駅[…]
また、車で4分ほど離れたところには西湖コウモリ穴もあります。併せてまわると楽しいです。
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→→【西湖コウモリ穴】 入れるのは3月20日から11月末まで! コウモリが住んでいる洞窟を探検! クニマスも見れます
※他に何か所か、全国の洞窟に入ったので、記事検索のタグ「洞窟」をクリックしてご覧ください。
→→富士山五合目の記事はこちら・・・日本一の霊峰。活火山です。
→→【江の島観光 前編】 湘南名物の生シラスを食べる! 日本三大弁財天の江島神社(三社)巡り・・・神奈川県。鳴沢氷穴と江の島(えのしま)はつながっているらしい。
交通アクセス
河口湖駅前からレトロバス(ブルーライン)に乗り、鳴沢氷穴で下車です。(乗車時間30分)
ブルーラインは本数が少ないので、グリーンラインに乗車し、鳴沢氷穴で下車しても良いです。グリーンラインは少し遠回りになり、乗車時間は50分です。
・レトロバス時刻表
私達のように「河口湖周遊線/西湖・青木ヶ原周遊線2日間乗り放題(レッドライン、グリーンライン)1,200円」を購入した方は、追加で300円支払うとブルーラインも乗れるようになります。
または、河口湖駅から路線バス(富士五湖線)に乗車し、氷穴で下車。乗車時間は30分ほどです。
・路線バス富士五湖線
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。
富岳風穴からは道沿いに歩いて15分ほどです。バスの便数が少ないので、富岳風穴&鳴沢氷穴をセットで楽しむ方は徒歩で移動しても良いと思います。
車で行く場合、100台分の無料駐車場があります。
フリー切符
大月駅、河口湖駅、富士山駅からいろんなフリー切符が発売されています。
・富士急行HP お得な切符
・富士急行バスHP お得な切符
いろんな切符があるので、目的地にあわせて選んでください。
西湖周辺の観光には「レトロバス」が便利です。
河口湖周遊線/西湖・青木ヶ原周遊線2日間バス乗り放題1,200円。
富士五湖中、山中湖エリアを除く全線2日間乗り放題(レッドライン、グリーンライン、ブルーライン全線)1500円。
・周遊バス路線図
料金について
大人350円、小学生200円。小学生未満無料。(2012年の料金)
・富岳風穴・氷穴オンラインクーポンで、50円引きのクーポンがあります。プリントアウトする必要あり。
近くの宿泊施設
レイクホテル西湖。西湖に面したホテルです。西湖周遊レトロバスの十二ヶ岳登山口バス停下車、徒歩数分。
富岳風穴から車で10分。