今日取り上げるのは、神奈川県横浜市の「こどもの国」です。
「こどもの国」と名前のついた遊び場は全国にたくさんありますが、それぞれ提携関係などではなく、独自に運営されているそうです。
横浜のこどもの国は、もともと日本軍最大規模の弾薬組み立て・格納などを目的とした、弾薬製造貯蔵施設(東京陸軍兵器補給廠・田奈部隊填薬所)であったところです。
敗戦後は田奈弾薬庫として米軍に接収されましたが、後に返還。
1959年の当時の皇太子(後の、平成の天皇)の成婚を記念して、主に、国費と雪印乳業など民間からの寄贈により施設跡地を整備し、1965年5月5日(こどもの日)に開園しました。
一日中遊べる楽しいところです。
レジャー記
こどもの国の最寄り駅は「こどもの国駅」で、駅を出てすぐです。車で行く方は大きな有料駐車場があります。
こどもの国は、どの季節に行っても楽しめる施設です。
春はお花見、夏はプール、秋は紅葉、冬はアイススケートを楽しめます。
平日は閑散としていますが、土日祝日は混雑します。
広大な園内。開園は9:30~16:30(最終入園時間 15:30)。7~8月は17:00まで開園です。毎週水曜日がお休み。
入園料は高校生以上の大人が600円で、小中学生は200円、3歳以上の幼児は100円です。(これは2021年の料金です。訪れる前に必ず料金などをこどもの国 公式HPで調べてください)
広大な園内はどこから回ってもいいのですが、雪印こどもの国牧場で、乳搾り体験をしたい方は、早く行きましょう。整理券があっという間になくなってしまいます。
ジャージー牛の乳搾り。
土日祝日の、11時と14時のみ開催(8月から11月は14時の回は休止)。
各回先着60名で、開園より牧場えさ売場にて受付、整理券を配布します。体験は無料、対象年齢は4歳以上です。
ジャージー牛は大人しいので、小さな子供でも怖がらないと思います。
係員さんが乳絞りのコツを教えてくれます。
「やわらかくて、温かかった」と、乳しぼり初体験の息子は、とても楽しかったようです。
また、毎週日曜日は一組500円でバター・チーズつくり教室を行っています。これも先着順なので早めに行ったほうが良いです。
牧場にはたくさんの牛やヤギがいて、1カップ100円でエサやりができます。
指をかまれないように、動物たちとの間には距離があります。
こども動物園は、大人250円、こども200円の入場料がかかり、ウサギやモルモットを抱っこしたり、1カップ100円でエサやりができます。
ポニー牧場も混むので、早めに行ったほうがよいです。
2歳から小学6年生までのこども乗馬は400円、中学生以上の大人乗馬は550円、親子乗馬は800円で、引き馬ですので恐くないです。
10時から11時は「早割り乗馬」で、全ての乗馬料金が100円引きになりお得です(大型連休は対象外)。
12:00~13:00は、お昼休みで乗れません。
雪印こども牧場で生産した特別牛乳「サングリーン」を使ったソフトクリーム(380円)は、ここの名物です。ぜひ食べてください!
味は生クリームのようにまったりとしていて、夏に食べるとちょっと口直しに飲み物が欲しくなるような味わいです。
園内には写真のような牛型ベンチがある他、レジャーシートを広げてのんびり過ごす方もいました。
2019年に訪れた時の、雪印こどもの国牧場でのイベント。
モーモードーム。小学生未満のドームと、小学生以上のドームに分かれています。
雪印こどもの国牧場の次は、こどもの国の遊具を紹介。遊具は、有料のものと、無料のものがあります。
サイクルボート(700円)や手漕ぎボート(500円)は有料です。
手漕ぎボートは一部分細い通路を通らなければならないので、慣れていない方はサイクルボートがオススメ。
次は「じてんしゃのりば」へ。それぞれの利用料は、大人200円、子ども(3歳~中学生)100円です。
大人気の「おもしろじてんしゃ」。土日祝日は混雑します。いろんな種類があって楽しいです。一回10分の完全入れ替え制。
自転車にスイスイ乗れる小学生以上は、1.6キロのサイクリングコースがオススメ。珍しいタンデム(二人乗り)自転車にも乗れます。
へリサイクル。
他にジェットコースターのようなローリングサイクルがあります。
チャレンジサイクル。陸の上だけじゃなくて水の上も進むことのできる自動車型の自転車です。
小さな子供用にバッテリーカーもあります。
無料のアスレチックも豊富です。
無料の遊具は、いろんな場所に点在しているので、それほど混まずに楽しめます。
110mのロール滑り台は大変混みますが、はっきり言うとすべりが悪いです。
ロール滑り台を楽しみたい方は、同じ神奈川県の【金沢動物園】がオススメ。
入園ゲート付近にはチョークがあって、自由に落書きを楽しめます。
水遊び場は夏になると大混雑です。飛び石を渡るのも楽しい♪
ジュルとチッチ。こどもの国キャラクターで、こどもの国の森にすむ代表的な野鳥であるエナガをもとにデザインされたそうです。(土産物店にマスコットキーホルダーがあります)
他にミニSL乗り場(300円)や園内バス(300円)、ドラム缶いかだ、イベントが行われる中央広場、バナナなどが見れる温室などがあり、あっという間に閉園時間になってしまいます。
夏季のプール。とっても混みあいます。
こどもの国はいろんなイベントを開催しているので、お出かけ前にぜひチェックしてくださいね。
冒頭で少し触れましたが、こどもの国はもともと軍施設(旧・田奈弾薬庫)でした。
園内を散策していると、古いトンネルや、古びた扉、換気口がいろんなところにあるのに気づくでしょう。
戦時中敷地内に弾薬庫は33か所あったそうですが、そのほとんどが開園までに埋め立てられ、現在は10基のみ残っているそうです。
弾薬庫の古びた扉は施錠されており、中に入ることはできません。
現在は、子供達の笑い声溢れる楽しい施設ですが、悲しい出来事があった場所でもあります。
1944年、学徒動員による移動でトラックごと川へ転落する事故がおこり、男子学生6名が亡くなりました。
その翌年にはゲート近くの広場で弾薬運搬中の爆発事故が起き、軍属6名が亡くなり、たまたま付近にいた学徒動員中の女学生1名も片足切断の重傷を負ったそうです。
こどもの国付近にある住吉神社のそばには、男子学生の同級生より慰霊碑があり、入口ゲート付近には学徒動員された女学生らによって「平和の碑」が立てられているそうです。
「平和の碑の裏側・・・戦争のない世界を願って」
1944年から45年にかけて、神奈川高等女学校の学生だった私たちは、国の命令で勉強をやめ、ここで砲弾を作る作業につきました。
その砲弾が地球上のだれかを傷つけたのではないかと思うと、とても恐ろしい気持ちです。戦争を再び起こしてはならない、この思いを込めて、女学生休憩所のあった丘に平和の碑を建てました。
平和な世界の中でこどもたちがのびのびと育ちますように。
争いの歴史を、繰り返さない。
それが、戦争で亡くなった方たちへの最大の慰霊であると思います。
どうか、世界が平和でありますように。
私達がもっと賢くなって、いつかきっと、争いの歴史が終わりますように。
園内の弾薬庫や平和の碑について知りたい方は、公式HPをご覧ください。
(このレジャー記は、2012年、2014年、2016年、2019年のものです)
関連記事
→→国営昭和記念公園の記事はこちら・・・旧立川基地・立川飛行場跡に建てられた公園。
交通アクセス
長津田駅でこどもの国線に乗り換え、終点「こどもの国」で下車し、徒歩3分です。
車で行く場合、有料駐車場があります。
駐車料金は1000円です。
土日祝日は混雑するため、早い時間に駐車し、混まないうちに退園するのをオススメします。(電車も閉園前後は酷く混雑します)
料金について
・入園料
高校生以上の大人 600円
小学生・中学生 200円
3歳以上幼児 100円
0~2歳は無料です。
その他、プールセット券、アイススケートセット券、バーベキューやボートなど、各場所利用に追加料金がかかります。
開園時間は9時30分~16時30分(最終入園時間/15時30分)
◎7~8月は17時まで開園(最終入園時間/16時)
毎週水曜日休園
近くの宿泊施設
青葉台フォーラム。こどもの国駅から4駅離れた青葉台駅出てすぐ。