【香取神宮】 香取神社の総本宮、凸形の要石で地震ナマズを抑えている。東国三社参り

前回からの続きで、一人旅の紹介です。

一泊二日の一人旅も、今回(香取神宮)と、次回(鹿島神宮)で終わりです。

 

香取神宮は、茨城県鹿嶋市の鹿島神宮、茨城県神栖市の息栖神社とともに東国三社の一社です。(三社は直角三角形に配置されています)

香取神宮だけ千葉県にあり、創建は神武天皇十八年(紀元前643!)と神代の時代までさかのぼる、大変古い歴史のある神社です。

香取神宮、鹿島神宮、息栖神社の三つは比較的近いところにあるので、まわりやすいです。(息栖神社だけ、時間が足りず行けませんでした・・・)

東国三社は、「海から神様が来た」ということで海に向かって鳥居が建っており、中でも香取神宮・鹿島神宮はともに要石があるため、昔から対で考えられているそうです。

牛久大仏から香取神宮までの距離は40kmほどで、車で40分くらいかかります。

参拝記

公共交通機関で行く場合、香取神宮駅で降りてはいけません。香取神宮駅から香取神宮まではバスが出ていないので、3km歩く(30分)ことになります。バスで行きたい方は、佐原駅で降りましょう

佐原駅前から、佐原循環バスに乗車します。運航日は、土日祝日のみで、一日13便。(年末年始は運行していません)
バスの乗車料金は大人300円、一日フリー乗車券は大人500円です。
佐原循環バス

平日は、佐原駅1番乗り場から、香取神宮経由・古見川駅行きの千葉交通バスに乗るそうです。
8:15、11:35、15:30、18:10発のみで、とても少ないです。
(お金がかかりますが、タクシーが便利かもしれません。香取神宮行きのバスについて詳しいことは、千葉交通バスにお問い合わせください)

車で行く場合、無料駐車場があります。私が訪れた時、駐車場が満車で困ったのですが、2周目まわった時に出て行く車があり、無事に停められました。

神宮前の通りには飲食店、土産物が何件かありました。(そんなに多くない)

 

 

 

5月末とは思えないような暑さで、お店で冷たいものでも食べたかったのですが時間が無かったため、ペットボトルのお茶を数口飲むだけにしました。

 

 

 

参道正面にある大鳥居で、第二鳥居。

第一の鳥居は、香取神宮から北へ3kmほど離れたところの津宮鳥居河岸(つのみやとりいがし)にあり、利根川に面して立っているそうです。
十二年に一度、午年に行われる式年神幸祭には、第一鳥居から御神輿をのせた御座船が大利根をさかのぼるそうです。

付近は大利根サイクリングロードになっているみたいです。

 

 

 

境内参道。

やっぱり木があると涼しいです。

ひんやりとした空気が心地よかったです。

途中、要石へと続く左への道があったのですが、まずはお参りを・・・と、直進。

 

 


楼門。重要文化財。

元禄13年の徳川幕府造営(五大将軍・徳川綱吉)のもの。

楼門の右側には「竹内宿祢」、左側には「藤原鎌足」と伝えられている像がありました。

 

楼上の額は 東郷平八郎の筆だそうです。

→→東郷神社の記事はこちら(東京都渋谷区)

 

 

香取神宮だけではなく、鹿島神宮の額も東郷平八郎の筆です。

両宮は武神を祀っているため、道場には「鹿島大明神」「香取大明神」と書かれた2軸の掛軸が対で掲げられることが多いそうです。
額の筆が「東洋のネルソン」ともいわれた東郷平八郎というのも、なるほど・・・という気がしますね。

 

 

 

夏越大祓をしていました。
写真は茅の輪です。奥にあるのが、社殿。
せっかくなので、夏越大祓を申し込むことにしました。

 

形代・茅の輪守り。初穂料500円。

大祓の神事は、昔から年に2度、六月と十二月に行われています。
私達は毎日の生活の中で、知らず知らずのうちに人を傷つけたり、良心に反することをしてしまっています。
そこで、遠い祖先の昔から長い間続けられてきたこの神事は、半年間に侵した私達の罪や穢れを形代(紙の人形)に移し、茅の輪をくぐり、さらに川に流すことによって災いをお祓いしてきました。
こうして、大祓いの神事は、私達の困った事、苦しみ、目に見えない罪、穢れを取り除いて、明るく、清らかで、まっすぐなまことの魂に清められ、幸福に過ごせるように祈願しています。

と、説明書きにありました。

 

形代でスッスッスッと体を撫ぜて、茅の輪をくぐり、御殿正面の赤い箱へおさめました。

その隣には地震で崩れてしまった熊本県の阿蘇神社への募金箱もありました。

 

 

 

 

拝殿。
御祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ) 。

 

 

鹿島神宮のタケミカヅチとともに出雲へ派遣され、大国主命と国譲りの交渉を行なった神様です。

フツヌシノオオカミを分祀する社は、全国に二千五百社くらいあるといわれているそうです。

香取神宮は、その総本宮です。

日本書紀にはフツヌシノオオカミという名前で登場しますが、古事記には出てきません。鹿島神宮の御祭神であるタケミカヅチノオノカミの別名として、タケフツノカミ・トヨフツノカミとして存在がうかがわれるのみだそうで、両神を同一とみる説もあるそうです。

 

 

本殿。重要文化財。

三間社流造、檜皮葺。この形式の社殿としては最大級の規模だそうです。
拝殿の奥にある本殿は、見られない神社が多いですが、香取神宮は社殿を一周ぐるりと回れるので、本殿をよく見ることができます。
神宮の鎮座する丘は、中央が低く周囲が高いという形状から「亀甲山(かめがせやま)」と言われているそうですよ。

 

 

 

 

 

 

御神木。樹齢千年余。

 

 

 

 

 

境内には他に、摂社9社(境内3社、境外6社)・末社21社(境内7社、境外14社)の計30社、三本杉、練習艦かとりのイカリなどありました。

 

 

 

 

参拝を済ませた後、要石へ向かう。




境内西方に位置する霊石、要石。

香取神宮は凸形で、鹿島神宮の要石は凹型です。

凸凹で一対。

地中にどれほど大きいのがあるか分かりませんが、思ったよりも小さいです。表に出ている面は、お盆サイズ。

 

(看板の説明を紹介します)

古伝によればその昔、香取・鹿島の二柱の大神は天照大神の大命を受け、葦原の中つ国を平定し、香取ヶ浦付近に至った。しかし、この地方はなおただよえる国であり、地震が頻発し、人々はいたく恐れていた。
これは地中に大きなナマズが住みつき、荒さわいでいると言われていた。大神たちは地中に深く石棒を差し込み、ナマズの頭尾を押さえ地震を鎮めたと伝わっている。
東宮は凸形、鹿島神宮は凹型で地上に一部だけを表し、深さ幾十尺とされている。1664年3月、徳川光圀公が当宮に参拝の折、これを掘らせたが根元を見ることができなかったと伝わる。

 

ナゾの霊石ですね・・・。

地中に埋まっているのは、どうなっているんでしょう?

社殿に参拝する人がとても多かったのですが、要石はあまり人がおらず、ひっそりとしていました。

 

 

 

「大きな地震、起こりませんように・・・」

 

この後、経津主大神の荒御魂を祀る奥宮(おくのおみや)もお参りしたかったのですが、場所がよくわからず・・・。

 

時刻は15:40になり、残された時間が少なかったため、再び車に乗り込んで鹿島神宮を目指しました。

香取神宮から鹿島神宮へは、車で約22分の距離です。

 

 

道中、雲の切れ間からの陽光が美しかったので記念に撮影。

ちょっと六芒星(亀?)っぽく見える。

 

 

 

次の記事はこちら

前回からの続きで、初めての一人旅の旅行記です。 今日紹介する鹿島(かしま)神宮は、東北地方・関東地方を中心として、全国に約600社ある鹿島神社の総本宮で、常陸(ひたち)国一宮です。(タケミカヅチノカミを祀る神社は全国に2451社あるそ[…]

(この参拝記は2016年です)

 

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香取神宮、伊雑宮、住吉大社は、日本三大御田植祭で有名。
→→伊雑宮(いざわのみや・いぞうぐう)の記事はこちら・・・志摩国一宮、伊勢神宮内宮の別宮で、謎があるらしい。

→→手賀沼の香取神社、香取神社古墳群。 自宅で出来る水質改善の方法。・・・香取神社は主に利根川・江戸川沿いを中心に分布している。

交通アクセス

注意!  香取神宮駅で降りてはいけません。香取神宮まで3kmほど離れており、バスも出ていません。
降りる駅は、佐原駅です。

佐原駅前から、佐原循環バスに乗車します。運航日は、土日祝日のみで、一日13便。(年末年始は運行していません)
バスの乗車料金は大人300円、一日フリー乗車券は大人500円です。
佐原循環バス

平日は、佐原駅1番乗り場から、香取神宮経由・古見川駅行きの千葉交通バスに乗るそうです。
8:15、11:35、15:30、18:10発のみで、とても少ないです。
(お金がかかりますが、タクシーが便利かもしれません。香取神宮行きのバスについて詳しいことは、千葉交通バスにお問い合わせください)

車で行く場合、無料駐車場があります。
大きな神宮の割りに、駐車場はそんなに大きくないです。

近くの宿泊施設

佐原北ホテル。佐原駅から徒歩7分。

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