【イーハトーブ火山局】 「もしも岩手山(活火山)が噴火したら」に備える。火山災害と、砂防堰堤の役割について

間に立川防災館の記事が入りましたが、また岩手県の観光紹介に戻ります。

今日紹介するのは、イーハトーブ火山局です。

旅行記

イーハトーブ火山局は「岩手山火山防災情報ステーション」とも呼ばれ、無料で入れます。

 

 

本当は八幡平の後に小岩井農場に行く予定だったのですが、けっこうな大雨だったので、「こりゃもう無理だわ」とあきらめ、たまたま通った火山局でゆっくりすることに。

 

宮沢賢治さん好きなら、「あっ、イーハトーブ」とピンとくるネーミングですね。
「グスコーブドリの伝記」では、主人公のブドリが「イーハトーブ火山局」の技師になり、みんなのために自分を犠牲に・・・。泣いた・・・。

 

 

イーハトーブ火山局は、岩手山の北にあります。(オレンジ色の□で囲んだところ)
赤い□で囲んだところは、この次に向かった「国指定天然記念物 岩手山焼走り熔岩流」です。
岩手山の熔岩を見る前に、防災情報ステーションで知識を深める・・・良い流れだったのかもしれません。

 

 

 

お天気が良かったら雄大な岩手山が見えたのですが、大雨で雲に隠れていたため、イーハトーブ火山局のパネル写真を載せます。


岩手山・・・、カッコ良いですね。なんだか男性的な印象。

向き合うように東側にある姫神山と、男女で対になっているのだそうです。

天気が良ければ、どちらも良く見えるスポットで記念写真を撮るつもりだったんですけどね。

毎年青森に帰省するので、またいつかの、道中のお楽しみ。

 

 

岩手山は、岩手県で一番高い山で、標高2,038mもあります。

日本の活火山は111あり、その中でも50は常時観測火山。岩手山、富士山、桜島、阿蘇山も、常時観測火山です。

気象庁 火山の監視に、一覧があるのでご覧ください。
活火山は、北海道、東北、関東、九州に多く、関西にはありません。

 

 

 

 

秋田県の駒ケ岳も、岩手県の岩手山も、活火山であるため、常時観測されています。
隣り合わせなんですね。

このマグマ、深いところでつながっているんでしょうか??

駒ケ岳と言えば、2017年9月14日に火山性地震が227回も観測されたそうです。現在は落ち着いているようですが・・・。

 

気象庁 火山活動の状況
で、各活火山の情報が見れますので、活火山の近くにお住まいの方、観光で行く方はチェックした方が良いかもしれません。

 

岩手山は、現在(2017年9月25日)、「火口内で噴気、火山ガスの噴出等が見られます(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)。火口内等では警戒が必要です。」とあります。

 

 

イーハトーブ火山局では、「もしも岩手山が噴火したら・・・」の映像が見れます。

 

 

岩手山は25個以上の火山からできているんですね。

1998~2003年 に火山性地震、地殻変動が見られたのだそうです。

夫は2001年に青森県を出て、岩手県の大学寮に移ったので、「ちょうどあの時、岩手山がもうすぐ噴火するかも~、って言われてたんだよ」と、教えてくれました。

 

 

 


広範囲に被害が及ぶ水色ゾーンは「火山泥流(かざんでいりゅう)」の恐れがあるところ。
火山泥流とは、土砂など多量の火山砕屑物と水が混ざって流下する現象のことです。

 

 

 

この火山泥流や土石流を防ぐための対策が砂防堰堤(さぼうえんてい)。
係員さんに声をかけると、実験装置を作動させてくれます。

 

 

何の対策もないと、このように土砂が襲ってきて、町がやられる。

 

 

 

砂防堰堤(さぼうえんてい)があると、土砂をせき止めて町を守ってくれます。

ずいぶん違うもんですね。

 

 

 

 

山は生きている。
桜島の噴火はすごいですねぇ・・・。

 

 

 

現在、お鉢巡りを楽しめる三原山は、過去に何度も噴火した活火山です。
またいつか、三原山も噴火するのでしょう。

 

 

 

私たちは、2011年に熊本県の阿蘇山に行きました。
噴火口を見て「エメラルドグリーンの溜まり水が奇麗だな~」と記念写真を撮り、その4年後の2015年に噴火した時は驚きました・・・。
「エーッ、阿蘇山噴火したぁ! あの火口のふちで写真撮ったのに!」

 

 

火を噴く阿蘇山。

・・・うーん、不思議だぁ。
あの火口で写真撮ったのよ。
現在も立ち入り禁止です。

→→【阿蘇山】の記事はこちら・・・2015年に噴火。

アメリカのセント・へレンズ山の写真がありました。富士山が山体崩壊したら、このような形になる、と言われています。

・・・富士山は今の姿のままでいてほしいなぁ。

 

 

岩手山も噴火したら、形を変えるんでしょうね。

「ずっとそのままなんてものはない。あらゆるものが、絶えず変化し続けている

諸行無常ですねぇ。

前回の記事でも書きましたが、一億三千年前、日本列島はありませんでしたものね。
いつか日本列島も、大きく形を変えるのでしょう。

→→前回の記事はこちら・・・日本列島は無く、イザナギプレートがあった。

 

 

私たちの、ずーっと昔のご先祖様たちは、どんな景色を見たのだろう?

私たちの、ずーっと先の子孫たちは、どんな景色を見るのだろう?

 

・・・なんか、しんみりしますね。

 

 

はい、次は、岩手山の焼走り熔岩流を紹介します。

280年前に岩手山が噴火した際に流出した熔岩です。

 

次の記事はこちら

前回からの続きで、岩手県の観光紹介です。 今日は「岩手山 焼走り溶岩流」を紹介します。 旅行記 岩手山焼走り溶岩流は八幡平市と盛岡市の間にあります。 盛岡駅からタクシーで15分。車で行く場合、無料駐車場があ[…]

(この旅行記は2017年です)

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→→後生掛(ごしょうかけ)自然研究路の記事はこちら・・・秋田県。焼山の近く。日本一の泥火山が見られます。

→→【大雪山旭岳 ②】の記事はこちら・・・北海道最高峰。噴煙のすぐそばまで行ける。

→→【西山山麓火口散策路② とうやこ幼稚園跡】の記事はこちら・・・北海道。有珠山の噴火で幼稚園がボコボコに。

交通アクセス

盛岡駅からバスに乗車。詳しい交通アクセスは、イーハトーブ火山局に問い合わせてください。

車で行く場合、無料駐車場があります。

料金について

無料。
開館:9:00~17:00。
月曜日がお休みです。

近くの宿泊施設

岩手山焼走り温泉 いこいの村岩手。焼走り熔岩流の近くです。

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備えあれば憂いなし! 準備ができる時に、しっかりと備えておきましょう。