前回からの続きで、岩手県の観光紹介です。
今日は「岩手山 焼走り溶岩流」を紹介します。
旅行記
岩手山焼走り溶岩流は八幡平市と盛岡市の間にあります。
盛岡駅からタクシーで15分。車で行く場合、無料駐車場があります。
前回のイーハトーブ火山局(オレンジ色の□)から、焼走り熔岩流(赤色の□)までは車で16分くらいです。
途中の道路は大雨で、一部冠水していました。
やたらに自衛隊の車を見たので「あれ? なんでかなぁ」と疑問に思ったのですが、岩手山の東の麓には陸上自衛隊岩手駐屯地があるようです。
焼走り熔岩流見学者専用無料駐車場のすぐ近くに、熔岩流への階段があります。
あまりにも雨が強かったので、夫と3歳の娘は車内で待機し、私と息子でちょっとだけ見ることに。
この時は、右から左へ風が吹いていたので、右太もも~右すねがビチョビチョに濡れました。
ここは、280年前に岩手山が噴火した際、標高1200m付近から熔岩が流出して、東北方面へ3.4km流れたのが「焼走り熔岩流」で、国指定特別天然記念物であり、十和田八幡平国立公園の特別保護地区にも指定されています。
天気が良ければこんなふうに、岩手山をバックに奇麗な写真が撮れるのですが・・・。雨で岩手山は全く見えませんでした。
280年前の熔岩流で、荒涼とした大地。
熔岩に、淡い色のコケが生えていました。たくましいですね~!
どこまで続いているのかな~と気になりますが、自然観察路から出ないようにしましょう。
約1kmのコースなので、ゆっくり観察して徒歩20分くらいでしょうか。
最後まで行きたかったのですが、あまりにも雨が強かったため、5分ほど歩いて引き返しました。
熔岩にはコケばかりではなく、花や、
ほんのわずかですが木も生えていました。
ここでは、コケ→イタドリ→松と、植生回復の変遷が分かるのだそうです。
熔岩の窪みの水たまりや、わずかに生えた草などを助けとして昆虫が住み、それをエサにする鳥たちがやってきて糞を落とし、その糞の中の種が発芽することで森林が育っていくそうです。
うーん、よくできてますねぇ・・・。
富士山の青木ヶ原樹海なんかも、昔は熔岩で草木一本生えていなかったでしょうが、今ではうっそうとした樹海なので、ここもやがてそうなるのかな?
今は真っ黒の西ノ島も、そのうち緑豊かな奇麗な島になるんでしょうね。
私たちが少し歩いたのは自然観察路の方で、岩手山へと向かう「焼走りコース」と「上坊コース」があるそうです。
自然観察路の出口には、宮澤賢治の石碑があるそうですよ。
また、初夏には高山植物の女王コマクサが咲いて美しいそうです。「国内最大級のコマクサ群生地」というから、とても奇麗でしょうね。
冬季は積雪のため、研究路は閉鎖されるのでご注意を・・・。
車内に戻り、濡れたズボンのすそをタオルで拭く。
グッチョグチョ~。
叩きつけるような猛烈な雨は止むことなく降り続き、ちょっと怖かったです。(この翌日、秋田の大曲花火大会会場が水没した)
ワイパーを最速にしても足りない感じで、とっても運転が疲れました・・・。ちょうどこの午前中、八幡平の濃霧運転もしたし。
18時にレンタカーを返す予定だったのを、15時半ごろに返却した私たちは、盛岡駅で名物のじゃじゃ麺を食べることにしました。
次が岩手県旅行の最後の記事です。
前回からの続きで、岩手県旅行の紹介です。 今日は岩手県観光最後の記事で、「盛岡じゃじゃめんの元祖 白龍(ぱいろん)」紹介します。 旅行記 夫の実家から車で、鹿角市湯瀬温泉や、八幡平を巡り、岩手山焼き走り熔岩流を見た私達。 […]
(この旅行記は2017年です)
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交通アクセス
盛岡駅からタクシーで15分。
車で行く場合、無料駐車場があります。
料金について
無料。
冬季は閉鎖されます。
近くの宿泊施設
岩手山焼走り温泉 いこいの村岩手。焼走り熔岩流の近くです。