【伊賀上野城】 高さ30mの日本一の高石垣は必見! 築城の名手「藤堂高虎」の兜がスゴイ

前回からの続きで、三重県伊賀(いが)市の観光紹介です。

今日は伊賀上野城(いがうえのじょう)を紹介します。

旅行記

伊賀上野城へ、公共交通機関で行く場合、上野市駅から徒歩8分。

車で行く場合、有料駐車場があります。

 

前回紹介した伊賀流忍者博物館と同じ上野公園内にあるので、セットで回るのをおススメします。

 

 

1583年、伊賀の国主となった筒井定次が文禄の頃、三層の天守をもつ平山城をここに築いた。
筒井氏国替えの後、1608年、藤堂和泉守高虎が入国して、これを西方に拡張して雄大な本丸を築き、さらに外堀を画して典型的な近世城下町を創建した。
天守は慶長16年、作事なかばに台風のため倒壊、再び立て垂れることなく廃藩となった。
現在のものは昭和10年の復興である。

と、石碑に書かれてありました。

 

藤堂藩は、徳川御三家を含む271の大名の中で、伊勢・伊賀32万3954石の領地を持っており、上位12位の大きな藩あったそうです。

 

 

天守は昭和10年に建てられて資料館になっており、正式には「伊賀文化産業城」とも言うそうです。

 

 

石垣は昔のまま。

 

 

伊賀上野城に入るには、大人600円、子供300円の料金がかかります。
入場時間は、9:00〜17:00(入館は16:45まで)

 

 

現存の天守閣は当地出身の政治家、川崎克氏が文化産業復興の城として復興を志し、熊野の山林家、奥川吉三郎氏らの協力を得て私財を投じて資金を調達し、昭和10年(1935)10月18日に落成した。

「伊賀文化産業城」と名付けられ、その優雅な姿から「白鳳城」とも呼ばれ親しまれている。

と、看板に説明がありました。

私財を投じて復興するとはすごいですね!

 

 

 

 

場内に入ると、すぐに出迎えてくれるのが「藤堂高虎(とうどうたかとら)」と、「た伊賀―くん(タイガーくん)」。

伊賀上野城のマスコットキャラクターの名前が「高虎くん」かと思いきや、地名の伊賀(いが)を含んで「た伊賀ー(タイガー)」で笑えた。

身長は藤堂高虎と同じ、およそ190cmで、とても大きいのが特徴なのだそうです。

 

 

藤堂高虎(とうどうたかとら)。

津藩10代の藩主で、藩第一の名君と言われているそうです。在職期間は19年で、財政再建、儒教精神にのっとって藩精神を引き締め、倹約を行い、飢饉に備えて倉を設置し、産業を奨励し、高齢者や善行者を表彰し、孤児の救済にもあたったのだそうです。亡くなった地は江戸で、43歳だったそうです。

戦国時代から江戸時代初期にかけての武将・大名。伊予今治藩主、後に伊勢津藩の初代藩主となる。津藩藤堂家(藤堂家宗家)初代。

何度も主君を変えた戦国武将として知られる。築城技術に長け、宇和島城・今治城・篠山城・津城・伊賀上野城・膳所城・二条城などを築城し黒田孝高、加藤清正とともに名人として知られる。高虎の築城は、石垣を高く積み上げることと堀の設計に特徴があり、石垣の反りを重視する加藤清正と対比される

(ウィキペディア「藤堂高虎」より抜粋)

 

ウィキペディアにもあるように、藤堂高虎は築城の名手で、伊賀上野城本丸の西に築いた石垣は高さ30mで、大阪城と並んで日本一の高さを誇っているそうです。

 

石垣は最後に紹介するとして、まずは城内から紹介します。

 

たくさんの展示がある中で驚いたのが、これ。

藤堂高虎の兜!

 

豊臣秀吉から拝領した「唐冠型兜(とうかんなりかぶと)」で、三重県文化財に指定されているそうです。

藤堂高虎のイトコに伝わり、子孫から寄贈を受けたそうです。

それにしても、こんなに横に張り出していたのでは・・・・、思わぬ事故が起こりそうですね!

私がここに訪れたのは新型コロナウィルスが世界的に大流行する前の2019年で、「いや、実用的じゃないだろ、この形」という感想でしたが、新型コロナウィルスで人と距離をとっている現在、改めて写真を見ると「ソーシャルディスタンス兜だな」と感心。(他人の顔面にヒットしそうで怖いですが)

 

 

他にもいろんな兜の展示がありました。

あなたの好みは、どれですか。

 

それにしても、武将の兜はやっぱりすごいですねぇ・・・。(他にも、チョウチョ、トンボ、ウサギ、シカ、龍がモチーフになった、面白い兜があります)

 

 

 

城内にはたくさんの甲冑が展示されていたので、外国人観光客にも好感度が高そうですね。

伊賀上野は忍者で有名ですから、【伊賀流忍者博物館】でニンジャショーを見た後で、伊賀上野城に入り、サムライの甲冑、模擬天守、石垣を見る・・・と観光ルーツを組んだら、めちゃくちゃ喜びそうです。

 

 

 

では、一階から三階へ上りましょう。

 

三階の窓から見た景色。

先にも書きましたが現在の天守は昭和10年に建てられた模擬天守で三階までしかありませんが、昔は五階まであったようです。

どんな景色が見えたんでしょうね。

 

 

左が現在の天守閣で、右が慶長期の五層天守閣の模型。

 

 

昭和の復興の様子が、写真展示されていました。

復元された天守は日本全国にありますが、伊賀上野城は床や柱に木材をたくさん使った天守で、とても良い雰囲気でした。(コンクリートの柱や、学校の廊下のようなリノリウム床じゃ、雰囲気が出ない)

 

 

 

最後は、築城の名手である藤堂高虎が手掛けた「高石垣」を紹介!

これは伊賀上野城の名物なので、必ず見てください!

 

 

石垣の上部で家族が手を振っているのがわかるでしょうか。

 

日本一といわれてきた藤堂高虎の、高さ約30mの石垣は大迫力!

 

黒澤明監督の映画「影武者」など映画、テレビドラマのロケ地にしばしば選ばれているそうです。

 

同じく築城の名手である加藤清正(かとうきよまさ)の熊本城の石垣も美しかったですが、藤堂高虎の石垣は高さがスゴイですね!

 

→→【熊本城】の記事はこちら・・・熊本県。2016年の地震で甚大な被害! 2021年4月に天守閣の復旧工事が無事完了しました。加藤清正が築城、藩主を勤めた城です。

 

なぜ伊賀上野城の石垣はこんなに高いのかと言うと、家康の家臣の藤堂高虎は、大阪城の豊臣と戦うことを想定しており、圧倒的な高さの城壁にすることで兵が少なくても頑健な守りが出来るようにしたのだそうです。(備えはしたけれども、実際に豊臣と戦うことなく終わった)

 

 

以上で、三重県の伊賀上野観光は終わりです。

 

忍者の二つを味わえる、とても素敵な場所でした。

 

楽しいお出かけになりますように。

 

(この旅行記は2019年です)

 

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交通アクセス

公共交通機関で行く場合、上野市駅から徒歩8分。
車で行く場合、有料駐車場があります。

料金

大人600円、子供300円。
9:00〜17:00(入館は16:45まで)

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