【手賀沼(てがぬま)親水広場、カッパの像】 一時、日本で一番汚い沼だった。現在は放射性物質で汚染

前回、千葉県我孫子(あびこ)市の日本唯一である「鳥の博物館」を取り上げましたので、その目の前にある「手賀沼親水広場」について書きたいと思います。

レジャー記

公共交通機関で行く場合、我孫子駅からバスに乗り、「市役所」下車、徒歩5分。
土休日のみ、我孫子駅または天王台駅から、直行バスが運行しています。「鳥の博物館前」下車。

 

【我孫子市 鳥の博物館】にすごく近いです。

 

 

我孫子市鳥の博物館のベランダから見た手賀沼。

右側に見えている丸い屋根の建物は「水の館」です。

私達が訪れた時はリニューアル工事のため、水の館はお休みでした。

 

 

親水広場には、あずまや等があります。

手賀沼は一周20kmくらいあるようで、ウォーキングやサイクリングを楽しむ方がたくさんいました。

 

 

フィッシングセンターもありました。

 

 

 

私達が訪れたのは、鳥の博物館前にある「手賀沼親水公園」。

 

「カッパの像」が見たかった。

 

 

 

 

 

かっぱの像前で記念写真。

ちょうど水鳥が飛んで来ました。

ザザザ・・・と着水する様子は、綺麗でした。

 

 

 

カッパの像拡大。

もともと4体立っていたそうですが、一体破損したため、3体しか残っていません。

 

色から「ブロンズ像かなぁ?」と思うのですが、ボートと同じFRP素材で作られているそうで、軽いようです。

 

噴水は停止していました。

 

 

写真集「手賀沼」さんのサイトで、噴水が活躍していた時の写真があります。

 

1時間おきぐらいにブシューとあがっていたようで、いろんなバリエーションがあったみたい。

夜のライトアップカッパ噴水は、良い感じですね~。

それにしてもけっこうな高さで噴き上げていたんですね。

 

 

 

 

 

手賀沼で残念なのが、カッパが住めるような水質では無いということ。


異臭はありませんでしたが、ドヨ~~ンとした水でした。

 

 

江戸時代は水鳥がたくさんいて、ウナギなどの魚がたくさん獲れたそうです。

 

大正時代には、湖畔に志賀直哉や武者小路実篤らの別荘もあり、手賀沼は白樺派ゆかりの地であったそうですよ。

 

昭和49年に水質汚染全国ワースト・ワンとなり、2013年はワースト2位だそうです。

 

 

 

 

周りに大きな建物がなく、開けているので、開放感があります。市民の憩いの場になっているようです。

 

 

 

手賀沼では約170種類もの鳥が見られたそうで、写真は、オオバン。我孫子市の「市の鳥」で、手賀沼で一年中見られるようです。

 

「市の鳥」と言われるだけあり、私達が訪れた時、一番多い種類でした。

 

 

 

オオバンに次いでカモが見られ、コサギが1羽だけいました。

 

 

オオバンは、初めて見たので、ちょっと感激♪  額から嘴が白いのがオシャレ。

とってもかわいい鳥ですが、他の水鳥同様、減少傾向にあるそうです。

 

 

 

これは、我孫子市鳥の博物館のパネル展示です。

手賀沼はもともと「つ」の形をしていました。写真は明治12年の水域です。

 

 

 

こちら、昭和42年の水域。
江戸時代から干拓事業が行われていたようですが失敗を重ね、現在のような形になったのは昭和に入ってから。

現在はもともとの面積の2割しか残っておらず、南北に分断されています。

 

メインとなっているのは、北の方。

 

昭和39年には、手賀沼ディズニーランドの建設計画が持ち上がったそうですが、失敗したようです。

 

かつては新種の水草が発見されるほど豊かだったのが、水質の汚染で水草が消え、底のシジミなどの生物が消え、逆にプランクトンが増えて水質汚染に拍車をかけるようです。

 

 

 

 

 

昭和中後期から水質汚染が深刻でしたが、さらに手賀沼を傷めたのは2011年3月の福島第一原子力発電所の爆発。

 

現在、底には放射性物質がたくさんたまっているようです。

 

 

国の基準値を超える放射性セシウムが検出されたため、手賀沼で獲れた魚は食べられません

 

 

東京新聞 「上流部で高濃度汚染 基準超2カ所、手賀沼に注ぐ大堀川」(2015年)
こちらには、わかりやすい地図付きで載っています。

 

 

 

 

地球上の、生物の頂点は、「人間」です。

 

 

【我孫子市 鳥の博物館】では人間により絶滅に追い込まれた鳥の展示がありましたし、「進化」というのはどういうことなのかと、一人一人が考えなくてはいけないのかもしれません。

 

 

 

ガンジーは、「人間性なき科学は社会的な罪である」と説きました。

 

 

みなさんは、どのように、思われますか。

 

 

 

手賀沼、綺麗になると良いね。

地域の人に、大事にされますように。

 

 

 

次は、手賀沼親水広場の前にある「我孫子市鳥の博物館」から徒歩5分くらいのところにあった、香取神社と香取神社古墳群を取り上げたいと思います。

 

手賀沼周辺は、古墳や香取神社が多いんですよ。

次の記事はこちら

千葉県我孫子(あびこ)市の記事は今回が最後です。 手賀沼(てがぬま)親水広場のカッパの像を見た後、まだ帰りのバスまで時間があったので、グーグルマップで周辺を探すと、香取(かとり)神社と香取神社古墳群があったので寄りました。 参拝記 […]

(この散策記は2017年です)

 

関連記事

同じ我孫子市内です。
→→我孫子市 鳥の博物館の記事はこちら・・・日本で唯一、鳥類について総合的に研究・展示する博物館です手賀沼親水公園の前にあります。

交通アクセス

JR常磐線我孫子駅からバス「市役所」下車、徒歩5分。
土休日のみ、我孫子駅または天王台駅から、直行バスが運行しています。「鳥の博物館前」下車。
私達は、直行バスで行きました。
鳥の博物館前から我孫子駅へ戻るバスはとても少ないので、市役所前まで歩いてバスにお乗りください。
電車の乗り換えはヤフー路線などでお調べください。

近くの宿泊施設

ホテルマークワンアビコ。天王台駅出てすぐ。
鳥の博物館から3km。

お得で便利な、旅の予約サイト