さて、五泊六日の滋賀県琵琶湖一周+京都旅の、最終日に突入です!
滋賀県の残りの記事はあと3つ!(途中の京都旅は→→【賀茂御祖神社(下賀茂神社)】の記事からご覧ください)
ひとまず、米原から始まった琵琶湖一周旅を完結させます。
今日は、河内(かわち)の風穴(ふうけつ)を紹介します。
旅行記
先日書きましたが、旅行中とっても楽しかったのですが、この最終日の朝は、酷い寝違えで右首に激痛!
車の運転で、右左折する時の、後方確認の首のひねりが苦痛!
「ンぎぃぃぃ、首がマズイ~~!」
と、顔をしかめてうなりながら運転し、河内の風穴(かわちのふうけつ)へ向かいました。
「風穴(ふうけつ)」というと、有名なのが富士山のふもとにある富岳風穴(ふがくふうけつ)ですが、あちらは熔岩窟で、河内の風穴は鍾乳洞窟です。
→→【富岳風穴(ふがくふうけつ)】の記事はこちら・・・山梨県。富士山のふもと、青木ヶ原樹海にある、最大の風穴。熔岩窟。
→→【おきなわワールド】の記事はこちら・・・沖縄県。美しい鍾乳洞窟「玉泉洞(ぎょくせんどう)」があります。
→→【五代松鍾乳洞】の記事はこちら・・・奈良県。鍾乳洞窟。
河内風穴の場所は多賀(たが)町。
彦根市、米原市にも近いです。
途中から道が細くなるので、運転が苦手な方はご注意を。
私達が訪れた時(2018年三月末)、道路拡張工事をしていたので、これからもう少し走りやすくなるかもしれません。
公共交通機関で行く方は、多賀大社駅前からタクシーで行きましょう。
河内の風穴は、55万年以上前にできた関西でも有数の鍾乳洞で、ウィキペディアによると、長さは日本で三番目なのだそうです。
・・・といっても、日本全国に鍾乳洞はたくさんあるのですが、洞窟内は複雑ですし、人が通れなかったり水没していたりするので、末端まで調査されているわけではありません。
なので、日本一の長さ、日本で三番目の長さ・・・というのは、不確かです。
私達が訪れたのは、三月末の平日、朝一番(9時)でしたので、この日の一番客でした。
駐車場は二時間400円で、河内の風穴見学は、大人500円、小人(5歳~小学生)300円かかります。
チケット窓口に行くと、おじいさんが、
「朝早くからこんな山奥に、ようこそお越しくださいました!」
と、歓迎してくださりました。(笑)
チケット売り場から、風穴入り口までは片道15分ほどです。
近くを流れる川が美しいことにびっくり!
石が真っ白!
「うわ~、奇麗~~~。ここ、滋賀の奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)といったところだな~~」
と、早朝から気分爽快。
落石注意の看板が立っていました。
階段をひたすら上って、河内風穴の入り口に到着。
洞窟内は、決められたエリアのみ自由見学です。
河内風穴の説明看板を載せておきます。
カルスト地帯にできた石灰岩の洞窟で、55万年以上前にできました。
天然記念物に指定されています。
さあ、中へ入りましょう!(ワクワクドキドキ)
入り口、せまっ!
高さは1mほどしかありません。
ショルダーバッグを抱え、腰をかがめ、頭を下げて中に入ったのですが、首がっ! 寝違えた首に激痛が!!
(イイィィチチチィィィッ! 首が死ぬ!)
もう、涙目です。
狭い入り口をくぐると、あとは広いです。
朝一番に入ったせいか、洞窟に入った瞬間、夫の右側1mのところを、デカイ蝙蝠(こうもり)が「キキキッ」と鳴きながら飛びました。
あの蝙蝠、なんていう名前でしょうね。
アブラコウモリくらいなら、夕方、市街地を飛んでいるので見慣れているのですが、アブラコウモリの3倍くらいの大きさはあったような・・・。
「あのデカさは、初めて~~。さすが洞窟!」と、感心しました。
階段を降りると、驚くほど巨大な空間が、突如出現!
天井からはピタッピタッと水が滴り落ち、空気はちょっと湿っているものの12℃から13℃とひんやり気持ちよく、こもった嫌な臭いもせず(やっぱりどこかとつながっているんでしょうね)、蝙蝠は始めに見ただけで、後はひたすら静かでした。
気が遠くなるほどの大昔から、長い長い時間をかけて作られた洞窟に、私達家族だけでたたずむ。
なんて贅沢な一時!!!
キョロキョロしたかったけど、首がっ、首がっ!
ああっ、なんでこんな感動的な日に・・・
ちなみに、私達が以前入ったことのある鍾乳洞は、沖縄県の玉泉洞と、奈良県の五代松鍾乳洞でしたが、そこはつららのような鍾乳石が奇麗なポイントがたくさんありましたが、河内の風穴の見学は手前部分なので、鍾乳洞っぽくはないです。
しかし、小さな入り口をくぐった先に、巨大な空間がデデーーンと広がるのは、かなり迫力があるので満足満足。
巨大な空間の奥へ進みます。
奥は行き止まりで、左奥に小さな隙間があったのですが、人が通れるような大きさではありませんでした。
そこで、左のハシゴを通って上へ。
この鉄のハシゴが、滑る滑る! 気を付けて上がってください。
梯子を上がった先は、小さな空間になっていて、お賽銭?入れがポツンと置かれているだけでした。
奥に続く道は、フェンスで閉ざされていました。
後でチケット売り場のおじいさんに話を聞いたのですが、以前TV局のバラエティ番組の取材がきて、初代仮面ライダー役の藤岡弘(ふじおかひろし)さんと、照英(しょうえい)さんらが、ゴムボートで奥まで探検したのだそうです。
12時間もの道のりを進み、「青の水路」というところに到着したらしいのですが、一般観光客は入れません。(・・・というか、12時間洞窟って、私には無理だわ~)
藤岡弘さん、照英さんらが来た時の写真は、チケット売り場に飾られており、おじいさんが説明してくれるので、ぜひご覧ください。
私達が入った巨大空間の先には、シアターホール、ドリームホール、石切り場、集水ホール、森の間、鐘の鳴る池と呼ばれたところがあり、河内の風穴の総延長は10km以上あると推測されていますが、いまだに全体像は解明されていないのだそうです。
ちなみに、観光できるのは、10km以上ある中の、たった200mです。(それ以上奥は危険らしい)
昔、洞窟内に犬を放したところ、鈴鹿山脈の反対側である伊勢市に出てきたという伝説が残っているようです。
また、三重県いなべ市の、篠立の風穴につながっているともいわれているそうです。
この辺りは、神奈川県の江ノ島洞窟と、山梨県の鳴沢氷穴が繋がっているとかの伝説もありますし、昔から「ここの穴と、あそこの穴はつながっているかもしれない」と、各地で言い伝えが生まれたのでしょうね。
確かに、洞窟の先はどうなっているのか気になる・・・。
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洞窟探検家の吉田勝次さんの本です。これまで1,000以上の洞窟に入っています。
実は、吉田さんは、狭い所や高所は苦手で「洞窟の中では一刻も早く外に出たいという気持ちしかない」のだそうです。
「一刻も早く外に出たい」気持ちが、ものすごい集中力と度胸を生み出すんでしょうかね?
洞窟ってなんか出てきそうだし、機材が故障したら真っ暗闇で発狂するので、私には無理だわ・・・。
滑るハシゴを下り、巨大空間へ戻ってきました。
出入り口から、洞窟退場。
コウモリはどこかへ消えたのか、見当たりませんでした。
それにしても、デッカイこうもりだったな~~。
帰り際、チケット売り場のおじいさんと軽く雑談して、駐車場へ戻ると、駐車場係りのおばあさんが、息子と娘さんへ・・・と、手作りの「あやとり紐」をプレゼントしてくれました。
「これな、おばあちゃんが作ったんやけど、遊んで~」
思わぬプレゼント、嬉しかった・・・。
「よかったら、また遊びに来てね~」
と、手を振って見送ってくださいました。
河内風穴のおじいさん、おばあさん、ありがとう!
55万年かけて作られた洞窟も素晴らしかったけれども、人とのふれあいは、なんて楽しく、優しく、うれしいのだろう。
私達は旅行するのが好きで、行く先々で出会う方々に親切にしていただいたことを、とてもありがたく思う。
そして、私も、温かくて優しい人達の一員でありたい。
親切にされた分、いや、それ以上、人に優しく在りたい。
次は彦根城へ向かう予定だったのですが、駐車場のおばあさんに、「お多賀さんへも寄って行って~~。美味しい名物お菓子あるのよ」
と教えられたので、多賀大社へ向かうことにしました。
河内の風穴からは、車で15分ほどの距離です。
前回の続きで、滋賀県の琵琶湖一周旅です。 琵琶湖一周旅の記事は、残り2記事! 今日は、多賀大社を紹介します。 →→2018年5泊6日滋賀県琵琶湖一周旅行記の行程はこちら・・・レンタカーを利用して、5泊6日で27か所を巡りました。 […]
(この旅行記は2018年です)
関連記事
→→2018年・春 滋賀県琵琶湖一周 5泊6日旅行の行程・・・この旅行の行程まとめ。
→→【たねや、クラブハリエ、八幡掘り散策】・・・この前の記事。
→→富岳風穴の記事はこちら・・・こちらも風穴ですが、熔岩窟です。富士山の噴火でできました。(静岡県)
→→【おきなわワールド 玉泉洞】の記事はこちら・・・長い長い鍾乳洞。沖縄県。
→→【五代松鍾乳洞】の記事はこちら・・・鍾乳洞。奈良県。
料金
大人500円、小人(5歳~小学生)300円
営業時間は、9時から16時。
交通アクセス
車で行く場合、駐車場は2時間400円。
公共交通機関で行く場合、多賀大社前駅からタクシーで30分。
近くの宿泊施設
ホテルサンルート彦根。彦根駅出てすぐ。