【井の頭恩賜公園】 かいぼり中に訪れたので勉強になった。昆虫缶詰自動販売機がある!

今日取り上げるのは、井の頭恩賜公園(いのかしらおんしこうえん)です。

散歩の気持ち良い公園で、近くには井の頭自然文化園があります。

散策記

私達は三鷹の森ジブリ美術館の帰りに、井の頭恩賜公園に寄りました。


南に野球場や子供遊具があり、北に井の頭自然文化園(動物園)、東部には井の頭自然文化園(水生物園)、井の頭池と弁財天、ボート乗り場があります。

 

 

井の頭恩賜公園には、徳川家に関係するところが二つあるそうです。

  1. お茶の水・・・井の頭池の西端に、かつて地下水が湧き出していた木立があり、徳川家康がこの地を訪れ点茶の水をくんだところから、その名がついた。
  2. 御殿山・・・将軍家光が鷹狩りのときに休憩舎を立建てたことに由来。
    御殿山台地を中心とする一帯は、井の頭池遺跡群で、縄文時代を中心とした文化財が地下に眠っている。

また、井の頭池湖畔は、250本の桜があり、お花見スポットになっているそうです。

 

 

弁財天あたりの井の頭池は、かいぼり中で、水が抜かれていました。


 

 


かいぼりとは・・・

①池の水を抜く
②生き物をとる
③在来種と外来種に分ける
④池底を天日干しする
⑤水を入れる
⑥在来種を戻す

の、一連の作業をいい、ため池の生態系保持・維持管理に欠かせないのだそうです。

 

池底を干して空気にさらすことで、泥の中の窒素が窒素ガスとして空気中へ発散され、泥の中のリンが水中へ溶け出しにくくなります。

水中の栄養である窒素とリンが少なくなると、植物プランクトンが増殖しにくくなり、水の透明度が保たれ、水質改善となるようです。

 

私達が訪れた時は「かいぼり屋」という小さな小屋があり、たくさんの説明が展示されていました。

 

 

在来種として、うなぎ、すっぽん、なまず等。

オオクチバス、ブルーギル、ミシシッピアカミミガメは外来種の中でも有名ですね。

以前「稲田公園 おさかなポスト」の記事でも取り上げましたが、外来種は多摩川でもたくさん繁殖し、在来種を食べて、本来の生態系を乱してしまいます。

井の頭池は外来種問題のほか、自転車などの粗大ごみの不法投棄が多いことで、何度かTVニュースで取り上げられていました。

人の手により、生態系が乱され、汚されるのは心が痛みます。

 

 





弁天池の水を巨大なホースで吸い上げて、隣のボート池へ流しているところ。

1月からは、茶の水池とボート池のかいぼりを行い、2月下旬まで池の底を天日干しして、3月下旬には元の水位に戻す予定だそうです。

 

 

こちら、2016年秋に訪れた時の写真。めっちゃ綺麗なレインボー。

 

 

 

井の頭弁財天。

 

HPに面白いことが書いてありました。

江戸時代に入り、徳川家康は江戸入府に際して上水道の整備を行いますが、その際の水源として選ばれたのが井の頭池であり、その上水路が神田川です。

家康自身も何度かこの地を訪れたとされ、慶長11年(1606)に家康が井の頭池の水でお茶をたて、その時に使用したとされる茶臼は今も弁天堂に伝えられています。

家康茶臼・・・見てみたいですね。

 

私達が訪れたのは16時過ぎだったので、閉門しており中に入れませんでした。

お参りする方は、時間に気をつけてください。

 

 

井の頭公園付近は、広大な遺跡群があったようです。

 

 

七井橋を渡った時、不思議な自動販売機を発見。

下段にパンの缶詰、上段左側には、蜂の子と、いなご甘露煮の缶詰。

 

 

 

蜂の子:お値段なんと2300円!
「朝元気!昼元気!夜元気! 24時間戦えますか の昭和を作った人たちの滋養強壮。肉体疲労・食欲不振・耳鳴りなどにはちの子といわれてますね」
 

いなご甘露煮:お値段900円。
「国連食糧農業機関(FAO)も推奨する昆虫食! たんぱく質を多く含んだ栄養価の高い食べ物。きみを守る彼っていなご食べれますよね?」
 

インパクト大だったんですけど、2300円の自動販売機商品に躊躇し(こんな高い自販機商品見たこと無い・・・)、いなご甘露煮はリーズナブルな気がするけれどもイマイチ気分が乗らず、別の自販機で飲み物を買いました。

 

昆虫食・・・普段から食べていたら、気にならないんでしょうね。

 

カニやエビも、海の中の昆虫のようなものだから、たぶん美味しいんでしょうね・・・。

森三中の大島さんが、タランチュラの腹部を食べて「おいしい。エビのミソのような味」って言ってましたし・・・。

 

 

ネットでも買えます。

 

 

パンの缶詰は以前、息子が幼稚園でもらってきたのですが、しっとりしていて美味しいです。「え、これ缶詰??」と驚きます。

こちら、2016年秋に訪れた時の自動販売機。内容が少し変わっていました。
「売り切れたら (^_^)/~~ バイバイニャン!」

 

 

さてさて、七井橋ですが、井の頭池はかつて湧水口が7ヶ所あり「七井の池」と呼ばれていたことから由来するそうです。

七井橋の近くには、先ほどの昆虫缶詰自販機の他、グリーンアドベンチャーの看板もありました。

 


こういう工夫は素敵ですよね。

近所の公園でもやってほしいです。

 

かいぼりに興味をもった方は、ぜひ訪れてくださいね。

 

いろんな問題のある井の頭池、綺麗な環境が保てるといいな・・・。

 

関連記事

→→三鷹の森ジブリ美術館・・・近くです。

→→井の頭自然文化園① 水生動物園。・・・公園内にあります。

→→井の頭自然文化園②  動物園(本園)、追悼ゾウのはな子。

→→稲田公園 「おさかなポスト」 タマゾン川にしないための対策・・・川崎市多摩区。多摩川に外来種を放流させない対策です。ボランティアで行われています。

→→薬師池公園。2016年1月かいぼり中・・・町田市。

交通アクセス

JR中央線「吉祥寺」下車 徒歩5分か、京王井の頭線「井の頭公園」下車 徒歩1分です。
付近には有料駐車場があります。

料金

公園は無料で解放されていますが、→→井の頭自然文化園とボートは有料です。

足こぎスワンボート30分700円、手こぎローボート60分600円、足こぎサイクルボート30分600円。
利用時間は季節により異なるそうです。

近くの宿泊施設

吉祥寺東急REIホテル。

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