ずっと、東京都調布市の「ゲゲゲの鬼太郎巡り」の紹介をしてきましたが、今回で終わりです。
最後は、布多天神社(ふだてんじんじゃ)。
前回取り上げた天神通り商店街の北にあります。
参拝記
布多天神社(ふだてんじんじゃ)は、調布(ちょうふ)の総鎮守です。
創建は不明ですが、平安時代の法典に名前が出ている古社。
多摩川畔の古天神にありましたが、多摩川の洪水を避けて1469~1487年ごろ(戦国時代)に現在地に鎮座。
もともと祭神はスクナヒコナ神だけでしたが、移転時に菅原道真命を合祀。
スクナヒコナは、国造りの神様大国主と共に、国土造成をして神様です。本州最南端の神社「潮御崎神社」の記事を以前書きましたが、スクナヒコナは国造りを終えた後、紀伊半島最南端から常世国に渡ったと言われています。
菅原道真公は学問の神様、天神様として有名ですね。天神社・天満宮の本社は、京都の北野天満宮です。
参道。
調布に長く住んだ水木しげるさんも、ここによく参拝に来ていたのでしょうか?
「墓場鬼太郎」第5巻「おかしな奴」で、鬼太郎は「布多天神社の奥の雑木林に住んでいる」という設定にしたそうです。
境内には、赤松、黒松などの巨木が立ち並び、とっても静かでした。
拝殿。
500年程前に現在地に移されましたが、創建は約1940年前というから、歴史がありますねぇ・・・。
祭神は先ほども書きましたが、スクナヒコナ神と、菅原道真命です。
外から本殿を見ることはできませんが、1706年に再建されたもので、江戸時代中期の装飾が残されているそうです。
拝殿前の狛犬。
境内で開かれる市(いち)の繁栄と商売繁盛を祈願して1796年に建立されたもので、調布市で一番古い狛犬です。
市(いち)は少なくとも200年前から開かれており、現在も毎月25日に開催されているそうです。
水木先生も、市に来たのかな?
狛犬の後ろにある牛は、「御神牛」。
みんな鼻を撫ぜていくので、鼻だけピカピカ。
布多天神社はテレビでパワースポットとして紹介されたそうです。
ゲゲゲの鬼太郎おみくじもあります。200円。
興味があったのですが、この数日前に近所の神社でおみくじを引いたので(大吉!)、こちらはまた今度のお楽しみにしておきました。
今年(2018年)の春から、フジテレビで六度目の「ゲゲゲの鬼太郎」の放送が開始されれるので、1月末に、声優キャスト、スタッフなど総勢約100人が布多天神社に訪れて、製作の安全とアニメのヒット祈願が執り行われたそうです。
初代鬼太郎の声をつとめた野沢雅子さんが、今回は目玉おやじ役というから、面白そうですね~。私も、小学生の息子と一緒に見ます♪
梅の花が奇麗に咲いていました。
菅原道真公は、梅を愛したそうですよ。
境内社の大鳥神社。日本武尊をお祀りしています。総本社は大阪で、「おとりさま」と称されて開運・商売繁盛の神様だそうです。酉の市はもともと、大鳥神社で行われる特殊神事なのだそうです。
こちらも境内社で、左から御嶽神社、祓戸神社、疱瘡神社。
他に、金毘羅神社、稲荷神社、厳島神社があります。
お参りが終わったところで、気になるのが「布多天神社の裏の雑木林に鬼太郎が住んでいた」という設定。
神社の裏はどうなっているんだろう・・・?と、裏へ回ってみることに。
裏はこんなふうに、駐車場?になっていました。
「神社裏の雑木林」は、水木先生の空想なのか、それとも開発前は雑木林があったのか・・・。
水木先生もこの辺りで、いろいろ設定を練っていたのかなーと思うと、また楽しい参拝になるのではないでしょうか♪
以上で、「調布市鬼太郎巡り」は終わりです。
楽しいお出かけになりますように。
(この参拝記は2018年です)
関連記事
調布市鬼太郎巡りの記事です。
→→「水木しげる ゲゲゲギャラリー」・・・調布市文化会館たづくり一階(無料)。水木先生のサインと手形があります。
→→鬼太郎茶屋 深大寺店・・・深大寺は東京都内で二番目に古いお寺です。鬼太郎茶屋と、鬼太郎バスの写真を掲載。
→→本州最南端の神社「潮御崎神社」・・・国造りをした少彦名命が常世国に渡ったところ。
→→北野天満宮・・・天満宮・天神社の総本宮。学問の神様、菅原道真公について書きました。
交通アクセス
京王調布駅中央口出て、北へ徒歩8分ほど。