前回からの続きで、一泊二日の静岡県旅行です。
熱海を楽しんだ私達は、熱海駅から電車に乗って一時間ほど離れた伊豆熱川(あたがわ)駅まで移動しました。
翌日、河津町の河津桜を見るため、できるだけ近いところに宿泊したかったからです。
伊豆熱川は「熱川温泉」として、たくさんの入浴施設や宿があります。
旅行記・宿泊記
熱海観光後に到着したため、時刻は17時を過ぎていました。
伊豆熱川駅前にて。
駅前には「熱川湯の華ぱあーく」があります。
熱川温泉湯の華はネット購入できるので、自宅で温泉を楽しめます。
顔出しパネルで記念写真を撮れます。
湯の華ぱあーくは、足湯と源泉ゆで玉子が楽しめるそうですが、17時に閉館していたため利用できませんでした。
でも、駅前の温泉やぐらから湯煙がモクモクと出ていて、「あーー、温泉に来たな~~♪」とテンションが上がります。
熱川温泉街は、とにかく湯煙があちこちから立ち上っていて、良い風情があるのです。
テクテクと坂を下って、お湯かけ弁財天を目指します。
5分くらい坂を下ると、お湯かけ弁財天に到着。
ここにも温泉やぐらがあって、シューシューと湯気がたくさん立ち上り、源泉が沸いていました。
この源泉は100度なので、触るとやけどをします。お子様連れの方は気をつけてくださいね。
生卵があれば温泉卵を作れるそうですが、私達は持っていなかったので、銭洗いをしました。
(お金、卵を入れるザルがあります。卵は近くのお店で買えるそうです)
この源泉でお金を洗うと増えるそうですよ。
お湯かけ弁財天。
近くには由来を記した看板がありました。
この土地の先代の所有者は、大阪商船の船長として世界の海を駆け巡っておりました。
ある日、船長の夢枕に弁財天が現れ、熱川のこの地を掘れ、そこには豊富な熱水が噴出するであろう、とお告げがありました。
その際、温泉のそばに我が象を立て、その温泉をかけ願をかければ土地は繁栄し諸願は必ずかなうであろう、と申されました。
船長はやがて下船しここを採掘いたしました。
お告げの通り、地下200米の地底より100度の熱泉が噴出いたしました。
しかし尊像建立の運びまでにいたらず、他界致しました。今般土地の有志相計り尊像を建立し、お告げに応えることになりました。
噴出する熱湯にも似た熱い願いを一杓の温泉に託し、尊像にかけ御利益をお受けください。
と、記されていました。
私達はお賽銭をして、一杓の温泉に熱い願いを託し、弁財天にちょろちょろとかけました。
それから湯煙立ち込める街並みを少し散歩して、予約した宿「熱川温泉 ゲストハウス つくし館」に向かいました。
このお宿のオーナーさんは、マップの上部にある「日本仮面歴史館(緑色の丸で囲ったところ)」の館長さんです。
仮面歴史館と、宿はけっこう離れている。
私達は旅行が好きで、個人経営の素朴な民宿、オシャレなペンション、ビジネスホテル、お手頃価格の旅館・・・といろいろ泊まっているのですが、この「熱川温泉 ゲストハウス つくし館」だけは場所がわからず、前の道をフラフラと二周してしまいました。
このころは、今のようにスマートフォンなどありませんから、旅行する前にマップや工程表を印刷して、それをもとに歩いていたのですが、宿が見つからないという初めての事態にオロオロ。
「えー、ないでぇ、おっかしいなぁ~~~!?」
とブツブツ言っていると、御主人さんが出てきて、案内してもらえたのでした。(宿の前を二回通っていたのに気づかなかった)
ちなみに、ここのお風呂は激熱です!
源泉(100度近いと思う)をそのまま湯船にドボドボと引き入れているので、蛇口をひねって水で半分くらいに薄めないと入れない!
私、夫、当時3歳くらいだった息子は、貸切家族風呂内で、素っ裸のまま激熱の温泉がぬるくなる(薄まるともいう)のを、待っていたのでした。
お食事はボリューム満点で美味しく、食堂にはご主人さんが作られた仮面がたくさん飾られていました。
日本仮面歴史観の館長(ゲストハウスつくしのオーナー)は、「一生涯一千種の面」を目標にして、900面を製作、500面を展示説明しておられます。
大きい面では、高さ2メート ル以上のものや、重さ500kgを超える作品も展示されておられるようです。
ゲストハウスつくしの食堂も迫力ありましたが、日本仮面歴史観にも訪れたら良かったなぁ・・・。中学生以上500円で、説明もしてくださるようですよ。
↑
お手頃価格で、激熱の温泉。食事処にはたくさんの仮面・・・と、インパクトのあるお宿でした。また泊まりに行きたい。
熱川温泉にはたくさんの宿があるので、ぜひ自分達の好みに合ったお宿を探してくださいね。
私達は河津桜を見に行くための中継地として、熱川温泉に宿泊し翌朝には出発しましたが、熱川バナナワニ園や、工房、ハーブ園、夏季は海水浴が楽しめる町です。
また改めて訪れたいと思います。
翌朝、電車に乗って河津桜を見に行きました。
関連記事
→→熱海サンビーチと金色夜叉。貫一・お宮の像とお宮の松・・・前回の記事です。
交通アクセス
熱海駅から、JR伊東線・伊豆急下田行に乗り、伊豆熱川駅下車です。一時間ほどの乗車時間で、料金は1321円。
東京から熱川温泉まで行く場合、
①東京駅で新幹線こだまに乗り、熱海駅で普通電車に乗り換える方法
②東京駅で特急踊り子に乗り、乗り換えなしで伊豆熱川駅まで来る方法
があります。
(2014年11月末まで、上野・横浜から、熱川温泉行きの送迎バスライナーが出ていたのですが、廃止になりました)
熱川温泉は、とにかく坂が多いです(山の斜面を開拓した温泉街)。
足腰の弱い方、小さなお子様連れの方は、車を利用したほうが良いかと思います。
近くの宿泊施設
玉翠館。伊豆熱川駅出てすぐ。
熱川グランドホテル。伊豆熱川駅から徒歩7分。海辺のホテル。