先週、夫の故郷に帰省し、帰りは青森市から秋田県→岩手県へと抜けて、盛岡駅から新幹線に乗車して帰りました。
秋田県小坂町観光→秋田県鹿角市観光→八幡平観光→岩手県観光の順で書いていきたいと思います。
今日紹介するのは、秋田県小坂(こさか)町の、康楽館(こうらくかん)です。
旅行記
青森市から秋田県を通って、岩手県の盛岡市まで、レンタカーを利用して一泊二日で抜ける小旅行。
一番の目的は、秋田県鹿角市の大湯環状列石でした。
でも、そのままスーッと目指すのも味気ない・・・。
ルート(下のマップで、赤線で印をつけました)の途中、どこか見るところないかしら・・・と探して小坂町(こさかまち)の観光を組み込みました。
関西出身の私は小坂町のことを全く知らなかったのですが(ゴメンね)、ざっくりいうと「十和田湖の秋田県側の地域」です。
十和田湖の青森県側の記事は、十和田湖の記事でご覧ください。
十和田湖を水源とした景勝地が奥入瀬渓流(青森県)です。
この小坂町は、江戸時代に小坂鉱山が発見されて金・銀の採掘、明治時代には銅・亜鉛の採掘で栄えた町。(現在の約6倍もの人口があった)
中でも銀の生産高は、明治時代に日本一だったそうです。
今日紹介する「康楽館(こうらくかん)」は、小坂鉱山で働く人たちの厚生施設として、1910年(明治43年)に建てられました。
康楽館前の道路は「明治百年通り」と言って、100もの大のぼりが飾られて華やか。
康楽館(こうらくかん)は、今から約百年前に建てられた日本最古級の劇場で、国の重要文化財です。
移築や復元を行わず、現在も利用されている和洋折衷の木造芝居小屋として最古なのだそうです。
チケットは「施設見学のみ」と、「芝居観劇&施設見学」に分かれます。
施設見学のみは大人600円、芝居観劇&施設見学は大人2100円です。
私たちは2館共通券(康楽館見学のみ+小坂鉱山事務所)大人890円を購入しました。
本当は、隣にある小坂鉄道レールパークも行きたかったのですが、休園日だったため断念・・・。
康楽館+鉱山事務所+レールパークのお得な3施設セット券もあるのでオススメです。
料金や上演中のお芝居は、康楽館HPでご覧ください。
大衆演劇が主ですが、歌舞伎、浄瑠璃も年に何度か公演しているそうです。
見学のみのチケットを買って最初に通されたのは、二階でした。
ある程度時間を区切って、お客さんをまとめて見学案内しているようで、「準備が整うまで二階席で大衆演劇をお楽しみください」と言われました。
上演中の舞台は撮影禁止なので写真はありませんが、良かったですよ~!
大衆演劇は初めての経験でしたが、15分見ただけで「ああっ、最初から最後まで見たい!」と思いました。
時間の都合で見学だけにしたのですが、お時間のある方は、ぜひ観劇されるのをオススメします。
お芝居の他、舞踊ショーもあるようです。
「もうちょっと見たかった~!」と後ろ髪を引かれる思いで案内されたのは、地下一階の奈落。
この一本道が一番湿気て傷むところなので、新しい木材に変えてあるそうです。
壁の両側には、歌舞伎や浄瑠璃のポスターがたくさん貼られてあり、ガイドさんの詳しい説明が聞けました。
私たちが訪れた数日前に、壇蜜さんが来られていたようで、過去には緒方拳さん、里見浩太朗さん、由美かおるさん、中村勘三郎さん、人間国宝の吉田蓑助さんなどの公演があったそうで、電話で座席やお弁当の予約を受け付けているのでまたお越し下さい、とのことでした。
切穴(すっぽん)。
この細長い通路の上が花道になっており、ここから紐を引っ張って、人力で役者を上げるのだそうです。
奈落。舞台のすぐ下。
物事のどん底に至ることを「奈落の底」と言いますが、そこから転じて花道の地下を「奈落」と呼ぶようになったのだそうです。
舞台は「回り舞台」になっており、四か所のろくろ仕掛けを人力で動かして回します。
ちょうどお芝居が休憩に入る時に舞台下の見学をしていたようで、バタバタ、ミシミシ・・・と役者さんの足音がして、ちょっとドキドキしました。
なかなかこんな経験ないですからね~~!
康楽館、オススメです!
12月から3月の舞台が空いている場合に限り、舞台を回す体験などができるそうですよ。
最後は桟敷席へ。
お芝居が休憩中なので写真撮影OKとのことで、記念写真を撮りました。
桟敷席は飲食自由(ただし持ち込み不可)なので、くつろぎながら気楽にお芝居を観れるそうです。
お芝居上演中に見学すると、楽屋が見れません。
館内のパネル写真を見る限り、楽屋も古そうですね。
見学のみの方は、お芝居上演中に見学を申し出てお試しでお芝居を少し見せてもらうか、お芝居上演時間を外して楽屋を見せてもらうか・・・、悩みどころですね。
売店。一押しはアカシアのソフトクリーム。
小坂町と南の鹿角市は国内最大のアカシア群生地で、アカシア蜂蜜が特産品なのだそうです。
売店で味見させてくれますので、気になった方はぜひ味見してください。
さっぱりとした蜂蜜でクセがなく、誰でも好きなんじゃないのかなぁと思いました。
お値段もそんなに高くなく、200g入りで1200円くらいです。
康楽館で買ったもの。
蜂蜜と、顔の大きさ程のでっかい豆菓子。
また今度、小坂町に来たときは、康楽館でお芝居を見て、レールパークで遊ぶぞ~!
次は、隣の小坂鉱山事務所を取り上げます。
かなりオシャレな建物で、ドレスを着て記念写真が撮れます。
続いて秋田県小坂(こさか)町の観光です。 前回の【康楽館(こうらくかん)】の隣に、小坂鉱山事務所があります。 旅行記 小坂鉱山事務所は、前回の康楽館と同じく、国の重要文化財。明治期から大正期にかけて鉱産額日本一を誇[…]
(この旅行記は2017年です)
関連記事
十和田湖の青森県側の記事は、
→→十和田湖の記事はこちらでご覧ください。
十和田湖を水源とした景勝地が奥入瀬渓流(青森県)です。
→→奥入瀬渓流の記事はこちら
交通アクセス
公共交通機関で行く場合、JR十和田南駅で秋北バス「小坂行き」に乗車し、小坂小学校前で下車。乗車時間約20分。
または、JR盛岡駅から高速バス「あすなろ号」に乗り小坂高校前で下車。乗車時間90分。
車で行く場合、120台収容可能な無料駐車場があります。
料金について
観劇+見学、見学のみのチケットに分かれます。お得なセット券もありますので、
→康楽館HP
で料金、公演情報をご覧ください。
お芝居の座席、お弁当は事前に電話予約可能だそうです。
近くの宿泊施設
ホテル小坂ゴールドパレス。康楽館から徒歩6分。