乳がん治療にかかった費用と、その間の体調について

参考までに、私の乳がん治療にかかった費用と体調を書いておきます。(このブログは家族も見ているので、自分の詳しい病状は書きません。怖がらせたくないので、子供には大まかなことしか話していません)

 

(注意)これは、私の病状であり、私が選択した治療です。怪しい民間療法や、効き目のよくわからないサプリメントに頼らず、しっかり医師と相談してください。乳がんになって、同じ病を患う方々のブログをたくさん閲覧しました。代替医療で取り返しがつかなくなり、後悔している方もおられました。癌の標準治療を受けたからと言って、全員が完治するわけではありませんが、よくよく調べ、相談して、決めて下さい。自分の体に責任を持つのは、他ならぬ自分自身です。他人ではありません。

 

乳がんの診断から、入院まで

入院・手術するまでに、11万7,230円の医療費がかかりました。

このうち6万円は、乳がん遺伝子検査費用です(三割負担で6万円。以前は保険適用外だったのでもっと高額でしたが、2020年4月から一定の要件を満たせば保険適用となりました)。

私は祖母が乳がん疑いで乳房切除、母親が乳がん罹患歴があるため、遺伝子検査を受けることを勧められました。遺伝子検査は血液検査で行われ、結果は一か月後くらいに出ます。私に遺伝子変異は見られませんでしたが、乳がん患者の約1割は遺伝性乳がんだと言われおり、乳がん発症リスクが6~12倍に高まるそうです。

遺伝学的検査でわかる遺伝性乳がんについて

 

手術までに受けた画像検査は、エコー、マンモグラフィ、造影MRI、造影CT。

エコーはプローブを押し当てるだけなので無痛。

マンモグラフィは胸を板で挟むため圧迫通があります(胸を縦に挟んで撮影、横に挟んで撮影。どちらも耐えられない痛みではないので、こわがらないでください)

造影剤を用いたMRIは、使用薬剤がガドリニウム。おっぱいケースに胸を入れて(垂らして)、うつぶせで撮影します。カンカンカンベンベンベンと音がうるさく、検査時間が長いです。痛みはありません。

造影CTは、ヤード造影剤使用。薬液注入の際に下半身(ピンポイントで言うと膣)が数秒ブワッと熱くなります。撮影は仰向けで行われ、すぐに終わります。痛みはありません。

どちらの検査も、体内に造影剤を入れたため「検査後は水分を多くとっておしっこをし、体内から早く薬剤を出してください」と言われました。

造影剤を用いた検査は、同日にできませんが、エコーとマンモグラフィは薬剤を使わないので、同日に検査可能。

あとは細胞を採る検査で、穿刺吸引細胞診と、針生検の両方行いました。

穿刺吸引細胞診は注射針を刺して細胞をとるもので、麻酔無し。チクッとします。

針生研は胸部に部分麻酔をしてから、専用器具でバチーン、バチーン、バチーンと3回細胞を採ります。部分麻酔をしているので痛みはありませんが、細胞を採った後に圧迫されたのが痛かったです。

これらの検査で、自分の乳がんのタイプがわかります。

私は「ホルモン受容体陽性乳がん」だということがわかりました(母と同じ)。

 

局所療法は、手術と放射線治療

全身療法は、ホルモン療法と抗がん剤

 

私は、まずは手術をして病巣を摘出し、放射線治療を受け、ホルモン療法を受けることを選択しました。

 

(ホルモン受容体陽性のLumnalAとBはホルモン剤の使用を検討。HERⅡ陽性のHERⅡ、Triple negativeでは分子標的薬を検討。このほかにKi67染色率、リンパ節転移、細胞の悪性度を考慮し、抗がん剤の使用を検討するそうです。自分の乳がんのタイプを知り、医師としっかり話し合って治療を決めてください。Lumnalタイプの乳がんで抗がん剤を使うメリットが高いか低いかは、オンコタイプDX検査があります。高額な検査なので、これも医師としっかり話し合ってください。)

 

入院・手術

手術前日の朝、センチネルリンパ節生検のための乳首注射を受け(これが激痛! 注射で初めて泣き、看護師さんに慰めてもらった。もう二度とやりたくない)、昼から入院。

翌日の昼、全身麻酔で左乳房を全摘出。

入院期間は一週間で、費用は17万9,860円かかりました(部屋代のかからない大部屋での入院。高額医療費貸付制度で、所得に応じて負担額が安くなります。病院の会計窓口で尋ねてください)。

 

全身麻酔をするのが初めてだったので怖かったのですが、手術台に横たわり、「点滴から薬を落としますね」の声掛けの後、スゥゥゥ・・・と意識を失いました。

 

名前を呼ばれて意識が戻った時、喉に気管チューブが入っていたのが苦しくて、少しもがきました。

ここから先の意識が途切れ途切れなのですが、手術室の外で待っていた両親と夫の声はハッキリ聞こえましたし、担当医が「無事に終わりましたよ」と声をかけてくれたのもわかりました。

手術が終わってリカバリールームに入ったのは夕方だったのですが、意識がハッキリと戻って時計を確認したのは夜の11時ごろ。

傷口がシクシク痛むのもつらかったですが(痛み止めを投与しているので、耐えられない痛みではない)、気管チューブを入れていた影響で喉が痛く、咳が「ごほ・・・ごほ・・・」と定期的に出て、痰が絡むのが辛かったです。

また、夜中に男性がリカバリールームに運ばれてきて、「痛い~~~、痛い~~~」と、うめいているのを横で聞いているのが、つらかった・・・。

夜中、尿意をもよおし、ナースコールで看護師を呼んだところ、「もう歩いて大丈夫なので、トイレに行きましょうか」と声をかけられたけれども、体に力が入らず、うまく起き上がれず。

さしこみ便器を持ってきてもらい、ベッドの上で排尿することになった。(母は乳房部分切除でしたが、導尿カテーテルを入れてもらったので、手術後しばらくトイレに行く必要はなかったそうです。私が手術後12時間で、歩いてトイレに行くように言われたのを聞いて、驚いていました。病院によって対応は違うのかも)

 

手術翌日の朝には、看護師さんに支えてもらいながら、リカバリールームから病室まで徒歩で移動。

「リカバリールームからベッドを持ってくるので、ちょっと待っててくださいね」と言われたので、病室横のトイレに入って用を足して、立ち上がったところ、意識が急に遠のきました。

「鍵のかかったトイレで倒れてはいけない~」と、薄れる意識の中、鍵を必死で明け、点滴ポールにすがりながらヨタヨタとトイレから脱出。運ばれたベッドの前に来た時にもう限界で、白目、意識が遠のく。

遠い世界で「大丈夫ですかっ! 倒れないで下さいよ!」と看護師さんの声。手を引いてもらい、ベッドの上に寝かせてもらいました。

すぐに血圧を測ってもらったら、60~40と言っているのがうっすら聞こえました。

冷汗、脂汗がドバッと噴出し、意識朦朧。

気分が悪くて朝食も食べれず、体を起こせたのは昼頃でした。

 

手術翌日、二日後、三日後くらいまで、食欲がありませんでした。おひたし、くだもの、みそ汁、たまご、魚が美味しかったです。肉やてんぷらを食べると、なぜかしら傷口がシクシクいたみ、「今、体に入れない方が良いんだな」と思いました。(肉、油は炎症作用がある)

肉と油もの(天ぷらとか)は食べる気にならず、「肉無しメニュー」に変更してもらいました。

 

切除した胸の痛みは、薬でコントロールできるので、「夜も眠れないほど痛い」ということはありません。左わき腹のドレーンの管(血液や組織液が溜まらないように、外に出すための管)を差し込んでいる辺りが、体勢を変える度にチクチクうずき、痛かったです。

術後4日で管を抜去してもらうまで、首からドレーンバッグを下げて過ごします。バッグにたまった液体は毎日抜いて空にしてくれます。(興味がある方は「乳がん ドレーンバッグ」で画像検索すると写真やイラストが出てくるのでご覧ください)

 

手術してから2日~3日後、切除した左胸周辺の肉がウネウネとうごめいているのを感じました。「がんばって組織が再生しているんだなぁ」と感心。

 

手術してから3日、4日くらいには、だいぶ御飯も食べられるくらいにまで回復し、病室から談話室の間を散歩して、体力の回復に努めました。

・・・・が、なぜかしら頭がフラフラするのが辛かったです。

片胸を切除したことで、体のバランスが変わったのでフラフラするのかな??と思いました。(左胸がぬれせんべいのようにペタンコ、右胸は肉まんのようなEカップで、左右差が大きい)

看護師さんに相談したところ「それはきっと、運動不足ですよ。もっといっぱい歩いてください」と言われたので、ヨタヨタと歩いて、回復に努めました。

乳房は皮膚扱いなので、乳房切除は軽い手術に分類されるようです。内臓を切ったわけではないし、足にも異常が無いので、歩行に支障はないのでしょうが、頭がフラフラするのはいったい何だったのだろうか・・・。全身麻酔薬の抜けが悪かったのでしょうか。

 

入院中、「子供と会えなくて寂しい」「もっと体を大事にすればよかった」とシクシク泣くことが何回かありましたが、その度に看護師さんが「私も子供がいるから、わかりますよ」と寄り添ってくださり、感謝しかありません。

 

退院後はしばらく、家で大人しく過ごし、乳がん手術後のブラジャーを注文しました。

術後の傷ですが、鏡に映った自分の上半身を見た時、泣きました。

「こんな体になったのか・・・」

と涙が止まりませんでした。(私は再発が嫌だったので、乳房全摘出を選択。乳房再建手術は考えていません。胸がペッタンコになるのは自分自身の選択だったのに泣きました)

・・・が、三日で慣れました。人間の適応能力ってすごいですね。

 

「おっぱいどうなったか見せて」と子供に言われたこともあり、退院した日に家族に胸を見せました。

傷の状態を見せたこともあり、子供たちは抱き着いたりぶつかったりしないように気を付けてくれました。

 

 

放射線治療(リニアック)

手術して一か月後、放射線治療開始。(私はホルモン受容体陽性乳がんなので、術後の全身療法にホルモン治療を選択し、抗がん剤は選択しませんでした。手術後に抗がん剤をする場合、放射線治療に先行して行うそうです。どの治療をするかは、医師としっかり相談して決めてください。効き目の怪しいサプリメントや代替医療で治療を遅らせて、後悔しないようにしましょう)

放射線治療費は全部で、25万2,275円かかりました。(これも高額療養費制度で安くなります。病院の会計窓口で聞いてください)

治療期間は五週間で、平日は毎日放射線治療(リニアック)を受けに通いました。毎週2回、白血球を上げる注射を打ち、放射線治療医の診察も毎週一回ありました。

放射線治療を受けるうえで困ったのが、手術の後遺症で左腕が思うように上がらないこと。

リニアックは両腕を頭の上に上げて、いろんな角度から胸に放射線を当てるため、両腕を上げなければなりません。

治療を受けるため、痛みをこらえて一生懸命ストレッチをしました。

放射線治療の副作用は三週間ほど経ってからで、主な症状は放射線焼け(皮膚炎)でした。

もう、かゆくてかゆくて。

けれども痛いわけではないので、それほど気にはなりませんでしたし、食欲も普通でした。

 

放射線治療終了から一か月は皮膚が黒ずんで「うわぁ、私の胸、きたなくなったなー」と思いましたが、徐々に皮膚が剥がれ落ち、今は普通の皮膚です。

放射線治療で、まれに肺炎、心臓に負担、とありますが、私はそのような副作用は感じません。

放射線の放射時間は短時間で、手術に比べると負担の少ない治療のように思えました。

 

 

ホルモン療法

私はホルモン受容体陽性乳がんなので、術後の全身療法にホルモン療法を選択しました。

  • タモキシフェンというお薬を毎日1錠飲む。
  • リュープリン製剤という注射を、へその横に半年に一回打つ。

以上、二つ。(私は41歳で閉経前なのでこの治療ですが、閉経後の場合は薬剤が変わります)

 

タモキシフェン(飲み薬)は、一か月の薬代が1,100円くらい。

リュープリン製剤は、4週間、12週間、24週間ごとに打つものがあり、私は通院回数が少なく、値段も少し安くなる24週間製剤を打ちました。(マイクロカプセルから徐々に薬が溶け出す。どの間隔の製剤でも効果は同じとのこと)

24週間リュープリン製剤注射と診察料込みで、2万5,940円でした。

 

ホルモン療法は更年期のような症状が出るとのことですが、今のところ副作用は特に感じません。(肌が乾燥するくらい。新たに副作用が出てきた場合、ここに追記します)

 

これからの通院は三カ月に一度になるとのことです。

 

ここまでにかかった総額

  1. 診断→左胸を切除→放射線治療→ホルモン療法で、抗がん剤はしない
  2. 病室が部屋代のかからない大部屋だった
  3. 乳房再建手術をしない

以上で、かかった総額は66万5,046円となりました。(高額療養費制度を使うと、もっと安くなります)

 

私が加入している医療保険は、支払額が毎月3,000円の掛け捨て型保険で、「神奈川県民共済」の「活き活き3000」です。

入院日数が7日だったので入院給付金が4万9,000円と、手術給付金が20万円の、合計24万9,000円が保険会社から支払われました。

 

さらに、夫の会社が加入している「電設健保」では、「同じ人が、同じ病院で、ひと月に2万円以上の医療費がかかった場合に、2万円を超えた金額分を保険組合が負担する」という手厚い制度「付加給付制度」があります。

遺伝子検査を受けた5月、手術を受けた6月、放射線治療を受けた7月~9月、半年分のホルモン療法注射を受けた9月は、それぞれ2万円を超える医療費だったのですが、付加給付金のおかげで医療費が後に返金されたことにより、乳がん治療費総額66万5,046円だったのが、17万180円にまで減りました。

神奈川県民共済から24万9,000円の保険支払いがあったことと合わせると、私は乳がん治療で、7万8,820円お金が増えました。(←まっっっったく、うれしくないですが! でも、やっぱり掛け捨てでも保険に入っておいた方が安心です。なにより、夫の会社の健康保険組合のサポートが手厚くて助かりました。医療費いっぱい使ってごめんなさい)

 

ホルモン療法でこれからも投薬が続きますが、毎月の医療費は5,000円くらいになると思います。

 

全摘出した胸のケアと、ブラジャー

私は左乳房を全摘出したことにより、左がペッタンコ、右がEカップという、非常にアンバランスな体になってしまったのですが、乳房再建は考えていません

理由は単純で「わたしには必要ない」と思ったからです。(私は再建しないことで温泉やプールに行きにくくなりましたが、気にせず楽しむ方もおられます)

 

乳房再建手術については、乳房再建ナビを見たり、主治医に相談してください。

 

胸が大きいと、走った時に胸が揺れて痛い、谷間やアンダーバストに汗が溜まってブラジャーが臭くなる(35歳を過ぎたあたりからニオイが気になるようになったのは、私だけ?)、ブラジャーで肩がこる・・・など、巨乳ならではの不便がありました。

Eカップの右胸は当然愛おしいですが、切除してペタンコになった胸は「これはこれで良いかな」と思っています。

ちなみに切除した胸は、汗をかきませんし、体が冷えるとピリピリ痛むことがあります。「乳房切除後疼痛症候群」といい、乳がん手術後の68%の方に生じるという報告があるようですが、時と共に、ある程度気にならなくなるんじゃないかと思います。

 

左乳房を全摘出して、以前のように可愛いブラジャーをつけなくなったのは少しばかり寂しいですが、今は傷跡がこすれない柔らかい綿素材の、乳がん用前開きブラジャーを使用しています。授乳ブラと似ており、「乳がん ブラジャー」で検索すると、いろんな商品が出てきます。

乳がん術後ブラジャーには内側に大きなパッド入れがあり、軽量パット フルカップ で丸みを整えて、重りに シリコンパッドを入れています。やわらかいパットだけだと上がってくるので、重りを入れる必要があります←これ大事!

これで、見た目的には、以前と変わりなく見えます。

 

私はブラジャー、形を整えるパッド、重りとなるシリコンの3点を1万円くらいで揃えましたが、もっと使い心地の良いものがたくさんあるので、興味のある方はいろいろ調べてください。

ハリウッドの特殊メイクのようなオーダーメイド人工乳房は、30万から90万円と価格の幅が広く、病院で見本を見ましたがかなり精巧な造りでした。接着剤で胸にペタッとくっつけたら、温泉でも目立たないんじゃないかと思えるくらいの質感でした。(ただ人工乳房は当然ながら血流がないので、長湯をすると肌との色の違いが際立ち、作り物だとわかりますが・・・。こういうことから、失った乳房の再建をする人の気持ちも、よくわかります。手術前に担当医師と、乳房再建についてよく相談してください。価値観は人それぞれです。自分にとってのBESTを選びましょう)

 

乳がんになって一番泣いたこと

私は自分が死ぬのは、さほど怖くありません。(輪廻転生を信じているので、肉体の死は終わりではないと思っている。今過ごしている世界を置き去る寂しさはあるけれども、存在の消滅という恐怖感はほぼ無い)

乳がんになって、何に一番泣いたかというと、周りの人に説明する時でした。

胸にしこりを見つけた時に「あ、乳がんかも」と予感し、夫にさんざん「たぶん乳がん、きっと乳がん」と言っていたので、夫には検査結果をしっかり告げましたし、母親が乳がん経験者なのでこちらにもしっかり報告できたのですが、父親と、夫の両親、子供に説明する時に泣きました。

「心配かけてごめんなさい」

「良い話じゃなくてごめんなさい」

「お母さん、入院でしばらく家にいられないから・・・」

 

古くからの友人や、従姉妹と話した時も、泣きました。

私の場合、祖母が乳がん疑いで片胸切除、母親が乳がん経験者なので、24歳くらいのときから「将来乳がんになるかも」の予感があったので、がん告知されたときにそんなにショックではなかったのですが、やはり人としゃべると涙が止まらない。

一人でいる時は、冷静でいられるのですが、人としゃべると心が揺れる揺れる。

「人間の成長」は「まわりの人たちと関わりあう中で」ということでしょうか。

日ごろ、わりと淡々と過ごしていたので、「あれ? 私ってこんなに心が動くんだ」と驚いた日々でもありました。

ちなみに、ホルモン受容体陽性乳がんは、ストレスにより癌細胞が増殖するらしいので、ストレスに気を付けて過ごしたいと思います。

また、和食を中心とした食生活と、運動は、乳がん再発リスクを確実に下げるそうです。(この記事を書いている今、ネンザで苦しんでいるのですが、治ったらしっかり運動したいと思います)

癌患者になって思うこと

家族の中で一番通院回数が少なく、治療費が安かったのが自慢だったのに、ここにきて治療費最高額を更新している私。

癌患者になってハッキリわかったのは、「みんながみんな、健康体のまま、おじいさんおばあさんになれるわけじゃない」ということです。別にこれは病気だからというわけではなく、不慮の事故死や広域災害での突然死も含み、全員に共通の「真理 = みんないつか死ぬ」です。

 

やりたいことは後回しにしないで、早いうちに。

毎日、感謝して過ごそう。

限りある日々だから、より良く生きよう。

 

 

最後に、「癌患者になんて言葉をかけたらいいのかわからない」「どう接していいのかわからない」と思う方もいらっしゃると思うので、私目線ではありますが、素直な気持ちを記したいと思います。

 

今まで通り、普通に接してください。

(特別扱いは要りません)

 

(「子供がまだ小さいのに・・・」は、お願いだから言わないでっ。父親からこのセリフを言われて、私は涙が止まらなくなった)

 

何が私を病気にしたのか

これは、よくわからない。

疲れていたんだろうし、ストレスもたまっていたんだろうけれども、そんなことは今までに幾度もあった。

 

乳がんリスクは以下の通り。( )のコメントは私の状況。

  • 出産・授乳の経験がない(私は子供を二人産み、どちらも完全母乳だった)
  • 家族(母親、姉妹など)に、乳がんにかかった人がいる(母親が乳がん。祖母が乳がん疑い。遺伝子検査で変異なしと診断されているので、遺伝ではなさそう)
  • 乳がんや良性の乳腺疾患にかかったことがある(今まで体調は良好だった)
  • 初めての出産が30歳以上だった(初めての出産は28歳)
  • 身長が高い(私は156cmで、高身長ではない)
  • 閉経しており肥満である(閉経前である。スリムとは言えないけれどもBMIは標準体重ライン)
  • 初潮がきた年齢が早い(これは、確かにその通り。私は小学4年生の冬に初潮が来た)
  • 閉経した年齢が遅い(まだ閉経していない)
  • 生まれたときの体重が重い(普通。3000gに少し足りなかった)
  • 飲酒量が多い(たくさん飲んでも1リットルまで。週末に500mlビールを飲むくらい)
  • 喫煙の習慣がある(タバコを吸ったことは一度もない)

 

・・・ということで、「初潮が来た年齢が早い」くらいしか該当していない。(新型コロナウィルスによる自粛やライフスタイルの変化で、ストレスが溜まっていたのは認めますが)

 

がんが消えていく生き方 外科医ががん発症から13年たって初めて書ける克服法という本を読んだのですが、著者は腎臓がんを患った外科医で、「癌患者にアンケート」をとったことが紹介されてあります。

124名のがん患者さん(このうち75%がステージ4)に「あなたのがんの言い分は何ですか?」とアンケートをとったところ、「がんが死ねと言っている」「がんが治してみろと言っている」と答えた人はゼロであり、「自分を大切にしなさい」「広い視野で見て希望を持ちなさい」「がんになって感謝できるようになった」「がんは生き方を訂正しなさいというメッセンジャー」「もっと生きようと思った」「人生を考え直しなさいとがんが言っている」「かけがえのない自分を再確認した」などの答えが多かったそうです。

 

がんは一言も「死ね」「治してみろ」とは言っていない。ただ、一つ「変わりなさい」とだけ言っている。

 

これは、乳がんになった私自身もそのように思うところがあり、無くなってしまったオッパイを見て「ごめんね。もっと体を大事にするんだったね。かわいそうなことをしたね」と思いました。

「ガンめ~! なんで私の体にぃぃ!」と思えない。

もともと、癌細胞も私の体の大切な一部だったのです。

 

「もっと自分を大事にしなさい」

これが、私が乳がんから受け取ったメッセージでした。

 

乳がんは今、増加の一途をたどっています。30年前よりも罹患者が5倍に増え、日本人女性の9人に1人が患うそうです。

 

原因は様々で、遺伝、ストレス、食生活の変化、運動不足の他、環境の汚染(添加物、合成香料、放射能汚染、ダイオキシンなどなど)もあり、今や日本人の二人に一人は生涯で癌になると言われています。

 

 

がんの原因は一つではなく、複合的なのだろうけれども。

私が完治するのかしないのか、わからないけれども。

 

 

「生まれて、いろんなことを体験して、最後には魂の故郷に帰る」のは、誰にも共通のこと。

私の「乳がん」も、人生に数ある出来事のうちの「ひとつ」なのでしょう。

 

 

これからも私の乳がん治療は長く続くわけですが、日々、この世界に生きていることを当たり前とは思わず、以前からブログでも言っていることですが、

  • まわりの人を大切にする
  • まわりの自然環境を大切にする

この二つを胸に、限りある日々を丁寧に生きたいと思いますし、何が起きても「自分の魂の成長になっている」と思えるようになりたいです。

 

 

楽な人生を願うな
 困難な人生を耐え抜く強さを願え
(ブルース・リーの名言)

 

 

長文を読んでくださり、ありがとうございました。

私の経験が、どなたかのお役に立てれば幸いです。

 

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