【野島断層保存館 北淡震災記念公園】 阪神・淡路大震災で現れた地震断層のずれを保存しています

前回の【あわじ花さじき】からの続きで、兵庫県の淡路島(あわじしま)旅行の紹介です。

今日は「野島断層保存館」を紹介します。

もっと早く書きたかったのですが、写真をトリミングしていると、とにかく胸が痛くて痛くて。

こんなにいろいろ考えさせられた場所は、過去に訪れたことが無かったなぁ・・・と。

 

この記事が、ご覧になっている方の胸に残ると良いなぁ・・・、と思いながら書きます。

旅行記

野島断層保存館へは、前回の【あわじ花さじき】から車で12分ほどで着きます。

 

無料駐車場に車を停めて、北淡震災記念公園セミナーハウスで家族のトイレ休憩を待っていると、なにやらアナウンスが・・・。

14時から物産館でタコのてんぷらを無料配布するというではありませんか。

腕時計を見ると、13時58分!

おおっ、こりゃ良いタイミング!

 

 

4人家族なので4パックもらいました。

タコは淡路島や明石の名物ですからね~。当然、めっちゃ美味しい! プリップリ♪
ちょうど良いタイミングで来れて、大満足でした♪

 

 

 

物産館の隣には、ピラミッドがあります。

これは「べっちゃない(たいしたことない)ロック」と言い、震災ぐらいでは負けないぞ、という気持ちを表しているのだそうです。

 

 

 

野島断層保存館は、大人700円、中高生300円、小学生250円の入館料がかかり、館内の写真撮影はOKです。

 

入ってすぐのエントランスホールには、国道43号倒壊再現模型と、震災を伝える映像が流れていました。


「あー、この倒れた道路、TVで見たなぁ・・・」

 

ついさっきまで美味しいタコ天ぷらと淡路島牛丼を食べていたのが、どれだけ平和な時間だろうかと、どれだけ恵まれているのだろうかと、平和な日常のありがたさを感じた・・・。

 

 

結婚を機に、2008年から神奈川県に住んでいますが、私は和歌山市で生まれ育ちました。
淡いピンク色で印をつけたところが、私が暮らしていたところ。


「兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)」は、1995年(平成7年)1月17日5時46分に起こりました。
この時、私は中学2年生。
不思議なことに、揺れる数分前にパチっと目が覚め、「あれ? 変な時間に目が覚めたなぁ」とボーッとしていると、グラリと揺れました。
和歌山市は震度4で、初めて体験した大きな地震でした。(この16年後、神奈川県で東日本大震災の震度5を体験することになる)

 

 

 

赤い地域は震度7が観測されたところで、野島断層保存館があるのは、淡路島北西部の北淡町です。
震源地は明石海峡大橋のやや東側。

この地震による地盤のずれで、世界最長の明石海峡大橋は、当初予定していたよりも1m長く作られることになりました。

 

 

 

野島断層保存館は、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)」で現れた、地震断層のずれ(赤い四角のところ)をありのままに保存しているところです。

写真上部に「メモリアルハウス」と文字を入れましたが、この家も展示の一部として残されており、中に入ることができます。(次の記事で紹介します)

 

 

 

断層保存ゾーン。

野島断層の長さは、淡路島の北西部・旧北淡町の北端、江埼灯台付近から富島地区までの約10kmにわたっており、六甲山から淡路島へ至る六甲・淡路島断層帯の一部です。
この断層保存ゾーンでは、野島断層の一部(140m)をそのまま保存・展示しており、国指定天然記念物です。

 

 

断層保存ゾーンは屋内なので、荒天時でも見学できます。

 

 

これが、

このようにずれました。

 

 

生け垣が、一瞬で、

このようにずれました。

 

 

生け垣の実物が残されています。

 

 

陥没した地面。

 

 

最後は断層の断面図を見学できます。右と左で地層の色が全く違うのがわかるでしょうか。

 

 

 

これは別コーナーにあった断層の説明模型です。断層がずれることで、左右の地層に違いができる様子がわかります。

 

野島地区では13人の死者、北淡町全体としては39名の死者が出ました。

 

震源に近い神戸市市街地の被害も甚大で、阪神淡路大震災による被害は、死者6,434人、行方不明3人、負傷者43,792人、全半壊戸数249,180棟、全半焼戸数7,071棟にもなりました。(2005年末消防庁発表)

 

以前取り上げた、神戸ルミナリエは、この阪神淡路大震災での犠牲者の鎮魂の意を込めるとともに、都市の復興・再生への夢と希望を託して開催されているものです。
今年(2017年)は、12月8日から12月17日までの開催です。

→→神戸ルミナリエの記事はこちら・・・2007年に訪れました。

 

 

どうか、すぐ近くにいる人(家族、友人、恋人、同僚、ご近所さんなど)を大事にしてください。

 

私も、そうします。

 

一瞬にして離れ離れになってしまった、悲しい人達がいるのです。

 

私たちの平穏な毎日は、決して保証されたものではないのです。

 

平和に過ごせること、豊かに暮らせることは、とても尊いことなのだと、心の底から思います。

 

 

断層保存ゾーンの次は、メモリアルハウスへ入りました。

ここは、断層のすぐ近くにありながらも崩れずに残った「地震に強い家」として展示されています。

 

写真が増えるので、次の記事へ続きます。

 

次の記事はこちら

前回からの続きで、兵庫県淡路島旅行の紹介です。 今日は野島断層保存館のメモリアルハウスを紹介します。 旅行記 前回の野島断層保存館 北淡震災記念公園の記事は【野島断層保存館 北淡震災記念公園】でご覧ください。 &nb[…]

(この旅行記は2017年です)

関連記事

→→立川防災館の記事はこちら・・・防災館の職員さんがオススメする備蓄方法とは・・・。

→→神戸ルミナリエの記事はこちら・・・阪神淡路大震災の鎮魂と復興を祈る、光の芸術。

→→表層地盤の調査結果が、年内にインターネットで公開されます・・・地震の被害想定が従来よりも詳しくなります。

交通アクセス

北淡路の周遊バスあわ姫バスに乗り、北淡震災記念公園前で下車。
あわ姫号

その他バスで行く場合、淡路交通でお調べください。

車で行く場合、駐車場は無料です。

料金について

大人700円、中高生300円、小学生250円。
AM9:00~PM17:00

近くの宿泊施設

淡路島 海若の宿(わたつみのやど)。北淡震災記念公園から徒歩11分。

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備えあれば憂いなし! 準備ができる時に、しっかりと備えておきましょう。