今日は、兵庫県神戸市の生田神社(いくたじんじゃ)を紹介します。
参拝記
生田神社(いくたじんじゃ)は、兵庫県内で最も利用客が多い「三ノ宮駅(さんのみやえき)」から徒歩5分とアクセスがとても良いです。
神戸観光でお馴染みの異人館、南京町、神戸ポートタワーにも近いので、徒歩やシティループ(バス)を利用して、一日でまわれます。
生田神社(いくたじんじゃ)の創建は201年ごろと言われており、約1800年の歴史がある、大変古いお宮です。
もともと砂山(いさごやま)に鎮座していましたが、799年の洪水で布引(ぬのびき)の渓流が氾濫したことにより、社殿が被害を受けてしまいました。そこで、生田村の刀禰七太夫という方が、ご神体を背負って一週間ほど鎮座地を探し、生田の森に来た時に、背負ったご神体が重くなったことから「ここにしよう」とご神体を安置。これが現在の神社の地です。
社領は、現在の神戸市中央区の一帯であり、これが「神戸」という地名の語源となっています。(カンベ→コンベ→コウベと呼ばれるようになった)
地元では親しみを込めて「生田さん」と呼ぶそうです。
立派な楼門(ろうもん)。
本殿。
私が参拝したのは2007年の12月で、この年の2月に女優の藤原紀香さんと芸人の陣内智則さんが、生田神社で挙式しました。(2年後に別れてしまいましたが・・・)
生田神社の祭神は稚日女尊(ワカヒルメノミコト)で、縁結びの女神なのだそうです。
朱塗りの本殿で挙式し、隣の生田神社会館で会食ができるようです。
稚日女尊(ワカヒルメノミコト) ウィキペディアより抜粋
日本神話ではまず、『日本書紀』神代記上七段の第一の一書に登場する。高天原の斎服殿(いみはたどの)で神衣を織っていたとき、それを見たスサノオが馬の皮を逆剥ぎにして部屋の中に投げ込んだ。稚日女尊は驚いて機から落ち、持っていた梭(ひ)で身体を傷つけて亡くなった。それを知った天照大神は天岩戸に隠れてしまった。『古事記』では、特に名前は書かれず天の服織女(はたおりめ)が梭で女陰(ほと)を衝いて死んだとあり、同一の伝承と考えられる。
次にこの名前の神が登場するのは人代記に入ってからである。神功皇后が三韓外征を行う際に審神を行い、その際に「尾田(現、三重県鳥羽市の加布良古の古名)の吾田節(後の答志郡)の淡郡(粟嶋= 安楽島)に居る神」として名乗った一柱の神が稚日女尊であるとされており、元々の鎮座地は三重県鳥羽市安楽島の伊射波神社(式内社 粟嶋坐伊射波神社二座 並 大)に比定されている。
神功皇后の三韓外征の帰途、難波へ向おうとしたが船が真直に進めなくなったため、武庫の港(神戸港)に還って占いを行った。そこで稚日女尊が現れられ「私は活田長峡国にいたい」と神宣があったので、海上五十狭茅に祭らせたとある。これが今日の生田神社である。
神名の「稚日女」は若く瑞々しい日の女神という意味である。天照大神の別名が大日女(おおひるめ。大日孁とも)であり、稚日女は天照大神自身のこととも、幼名であるとも言われ(生田神社では幼名と説明している)、妹神や御子神であるとも言われる。丹生都比賣神社(和歌山県伊都郡かつらぎ町)では、祭神で、水神・水銀鉱床の神である丹生都比賣大神(にうつひめ)の別名が稚日女尊であり、天照大神の妹神であるとしている。 兵庫県西宮市の越木岩神社には稚比売命の磐座がある。
玉津島神社の社伝の説明では、神功皇后が半島に軍を進めた時に、玉津島の神が大変な霊威をあらわしたため、皇后がこれに報いて、御分霊を葛城町天野の地にお鎮め申し上げたとある。 以来玉津島と天野に一神両所が並び立ったとされている。
祭神の「ワカヒルメノミコト」は、天照大神(アマテラスオオカミ)自身説、アマテラスの幼いころの名前説、妹説・・とあり、謎の神様ですが、和歌山県の丹生都比賣神社(にうつひめじんじゃ)、玉津島神社(たまつしまじんじゃ)の祭神でもあります。
丹生都比賣神社でのワカヒルメノミコトは水神・水銀鉱床の神様とされていますし、玉津島神社では和歌の神様となっています。
以前、お参りしたことがありますので、併せてご覧ください。
●【丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)】の記事はこちら(和歌山県かつらぎ町)・・・丹生都比売神を祀る神社の総本社で、水神・水銀鉱床の神
●【玉津島神社】の記事はこちら(和歌山県和歌山市)・・・天皇、山部赤人、菅原道真、小野小町も参拝した、和歌の神様。
(この参拝記は2007年です)
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交通アクセス
公共交通機関で行く場合、三ノ宮駅から北へ徒歩10分。
車で行く場合、70台停められ、最初の1時間500円、以後15分毎に100円かかります。
近くの宿泊施設
第一グランドホテル神戸三宮。生田神社から徒歩1分。