この三連休、親戚に会いに兵庫県へ行き、ついでに淡路島観光をしてきました。
まずは、明石海峡大橋の手前にある、五色塚古墳(ごしきづかこふん)を紹介したいと思います。
旅行記
和歌山出身の私からすると、関西で有名な古墳と言えば、大阪の大仙陵古墳(仁徳天皇陵)か、生まれ育った和歌山市にある岩橋千塚古墳群。
→→【仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)】の記事はこちら・・・日本一巨大な古墳。大阪府堺市。
→→【特別史跡岩橋(いわせ)千塚古墳群】の記事はこちら・・・日本一古墳が密集したところ。紀伊国造家「紀氏」と関わりがある。和歌山県和歌山市。
兵庫の五色塚古墳は、全く知らなかったのですが(ゴメンね)、青森出身の夫が「教科書に載ってたよね」と言っていたので有名な古墳のようです。
訪れたのは2017年11月4日、土曜日の朝九時半。
駐車場が満車だったらどうしよう・・・と心配していたのですが、訪れた時間が早かったためスカスカでした。
駐車場はそんなに大きくないので、行く時期によっては駐車場待ちをしなくてはいけないかもしれません。
巨大な五色塚古墳。
「うわぁ、大きいなぁ・・・」とチラチラ見ながら、入場口へ進む。
古墳というと、木がこんもりと茂っていたり、芝生が生えた丘のようになっているイメージがあるので、石が葺かれた古墳は初めてでビックリ。
五色塚古墳入場口への途中、右手側に小壺(こつぼ)古墳があります。
こちらは和歌山の岩橋千塚古墳群でもよくみる、草の茂った丘のような円墳で、直径70m、高さ約8.5m。
お椀を伏せたような円墳なのかと思いきや、二段に築かれていたようで、五色塚古墳と同じように埴輪がめぐらされていたようです。
斜面に葺石(ふきいし)が無かったため、整備にあたっては芝張りをしたと説明書きにありました。
小壺古墳は柵で囲まれており、中に入れません。
小壺古墳から少し歩くと、五色塚古墳の入場口です。
入場は無料で、午前9時から午後5時まで(最終入場は午後4時45分まで)。
古墳見学前に管理事務所で、住所、名前、駐車場の利用について簡単に書きます。
まずは管理事務所から見ることにしました。古墳から出土した埴輪の展示があるので、ぜひ見てください。
五色塚古墳にはおよそ2200本の埴輪が建て並べていたと推定されているそうです。
そのうち約600は発掘調査で取り上げられ、破片になったものを繋ぎ合わせて復元したもので、重要文化財に指定されています。
たくさん壺型埴輪が出てきたため、別称を「千壺古墳(せんつぼこふん)」ともいうそうです。
古代人の足跡の展示がありました。ボテッとした形が、自分の足によく似ていて親近感がわく。
左が私の足跡で、右が夫の足跡。(この写真を母に見せたら、「あんた、サンダル履いてたんちゃうん?」と言われた。ボテッとした形だけど、裸足です!)
五色塚古墳・小壺古墳CG復元図。
前方後円墳って、鍵穴みたいに見えますね。
海の向こうは、淡路島です。
事務所を出て、古墳へ向かう。
五色塚古墳は全長194mの前方後円墳で、兵庫県で一番大きな古墳なのだそうです。
全国的にみると40番目の大きさですが、同じ時期のものとだけで比べると、奈良県北部の大王墓と肩を並べる大きさ。
四世紀の終わりごろ(古墳時代中期)に、この古墳に葬られた人は、明石海峡とその周辺を支配した豪族だと考えられているそうです。
階段を上って古墳の上部へ向かう。
復元された葺石(ふきいし)が奇麗。
日本書紀には、「仲哀(ちゅうあい)天皇の偽の墓で、葺石は淡路島から船で運んできた」と書かれているようです。
仲哀天皇の偽の墓というのが謎ですが、丁寧に作られ、人が葬られている石室の石材が出土しているので、偽物とは考えられていないようです。
葺石は推計223万個も使われ、前方部の葺石は出土した石を利用し、後円部は新たに購入した石を利用して、再復元しているそうです。
それにしても、奇麗に復元しましたねぇ・・・。
前方部にて。
後円部の盛り上がりが、祭壇のようにも見えますね。
前方部からの眺め。
淡路島、明石海峡、明石海峡大橋が良く見えました。
明石海峡大橋は世界最長の吊り橋です。
開通した1998年、私はまだ高校生で、父が「できたばっかりの明石海峡大橋にドライブに行くでぇ」と言ったので一緒についていき、淡路島にわたってすぐの道の駅で、竹ちくわとタコ飯を食べて帰りました。(橋を渡っただけで、淡路島観光なし!)
この後、19年ぶりに明石海峡大橋を渡りました。
もう一度、五色塚古墳・小壺古墳CG復元図を貼ります。
古墳時代の人が、タイムスリップして現代に来たら、「島とこっちがつながってるー!」とびっくりするでしょうね。
前方後円墳左右にある方形マウンド。手前に映っている埴輪は、レプリカです。
最後は古墳で一番高い、後円部のど真ん中で記念撮影&お祈り。
後円部の中央部は、パワースポットなのだそうです。
私はパワーに鈍感なので特にこれといって感じませんでしたが、合掌するといつもよりもホカホカと掌が温かいような気がしました。
天気が良い日は、見渡す景色も良く、爽快感のあるところですので、興味を持った方はぜひ訪れてみてください。
五色塚古墳の出土品の多くは、神戸市埋蔵文化財センターで保管されているので、お時間のある方はそちらも併せて行くと、勉強になるかと思います。
次は、明石海峡大橋と、道の駅あわじについて書きます。
前回からの続きで、一泊二日の兵庫県淡路島旅行記の紹介です。 教科書にも載っている【五色塚古墳】を見た後、明石海峡大橋を渡って淡路島へ行きました。 旅行記 本州と淡路島を結ぶ、世界最長の吊り橋「明石海峡大[…]
(この旅行記は2017年です)
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交通アクセス
山陽電気鉄道(山陽電鉄)本線 霞ヶ丘駅から徒歩約10分。
車で行く場合、無料駐車場があります。
料金について
入場は無料で、午前9時から午後5時まで(最終入場は午後4時45分まで)。
古墳見学前に管理事務所で、住所、名前、駐車場の利用について簡単に書きます。
近くの宿泊施設
シーサイドホテル舞子ビラ神戸。五色塚古墳から徒歩15分。