今日は、子供のアトピーの話をしようと思います。
私には小学生の息子と、幼稚園児の娘がいます。
息子はアレルギーやアトピーが無かったのですが、娘は1歳ごろから卵と乳製品のアレルギーがありました。
娘の症状は、卵や乳製品を食べさせると口の周りにプツプツが出るくらいの軽いものであったため、少しずつ様子を見ながらご飯を食べさせ、慣らしました。
現在、娘は食事制限なしで何でも食べるのですが、食べ物と時期により、お肌の具合が悪い時があります。
長引くひじのガサガサは、アトピーだった
娘の調子が悪くなったのは、今年の3月。
ひじにガサガサが出来ては消え出来ては消え・・・の繰り返しになり、皮膚科を受診して、
「アトピーですね」
と診断されました。
ヘパリン類似物質油性クリームと、ロコイド(ステロイド)の二つのお薬をもらいました。
お薬を塗ると症状は改善。
ひじのガサガサは奇麗になりました。
娘の体質改善のため、菌活するものの・・・
「アレルギーは腸内細菌を改善することで良くなる」との情報を見て、ヨーグルトメーカーを購入してヨーグルトを作り、毎日娘に食べさせました。(ヨーグルトの摂取は夜が良いらしい)
また、ぬか漬けに含まれる酪酸菌が良いことも知り、ぬか漬けも開始。毎朝、娘に食べさせました。(ぬか漬けはあまり好きじゃないようで、イヤイヤ食べていました)
そのまま2か月ほど薬を塗らずにいたのですが、5月に再びヒジのガサガサが再発し、一気に症状が酷くなりました。
娘の腹部。左わき腹が特にひどく、お腹全体が痒いようで、入浴時と就寝時にボリボリと掻くように。
「皮膚がけずれちゃうから、かいちゃだめよ」
と言っても、痒いのは我慢できないようで(私もかゆいのは我慢できない)、ボリボリと掻いていました。
特に風呂上がりが強烈に痒いようで、バスタオルでゴシゴシゴシゴシとお腹をこすっていました。
背中にもブツブツが出現。お腹ほど痒くは無かったようです。
アトピーがどんどん広がっていく!
3月にもらった保湿剤とステロイドを塗っていたのですが、症状はどんどん広がっていきました。
風呂上がり、肩にみみずばれのようなものが。右目の下もうっすらと赤く腫れ、翌日、皮膚科を受診。
3月に受診した時とは違う先生が診てくださり、やっぱり「アトピーですね」と診断され、前回と同じくヘパリン類似物質油性クリームと、ロコイド(ステロイド)の二つのお薬をもらいました。
子供のアトピー、いったい何が原因なのか
私は心配でたまりませんでした。
「これはおかしい。どうしてこんなに、一気に症状が悪くなってしまったんだろう? この子はずっと、保湿剤とステロイドを塗り続けなくてはいけないのだろうか」
ヨーグルトもぬか漬けも効いていないのかなぁ・・・???
次は何をすればいいんだろう???
もっとアトピー治療の情報が欲しい。
と、ネットサーフィンをしていたところ、見つけたのが「油を断てばアトピ-はここまで治る /三笠書房/永田良隆」という本。
205ページの本で、1時間から2時間くらいで読めます。
著者の永田良隆(ながたよしたか)さんは、下関市立中央病院の小児科部長、栄養管理部長であり、日本アレルギー学会の専門医です。
アトピー性皮膚炎をはじめ、各種の難治性アレルギー性疾患の根本治療に取り組んでおられ、20年以上にわたり一万人を超える患者さんを治癒なさっているそうです。
油を断てばアトピーはよくなる。ステロイドは使用すべし
詳しいことは本を読んでいただきたいのですが、要点をまとめるとこのようになります。
- アトピー性皮膚炎は、皮膚の上で起きている火事。火事の燃料は間違った食べ物。
- アトピーは植物油と動物性たんぱく質の取り過ぎが二大原因。重症になれば米が大きな影響を与えている
- アトピー治療のメインは食事療法。
- ステロイド剤はあくまで補佐的に使用し、強いものから弱いものへと段階的に短期使用、短期離脱。
ステロイドの使用は反対する方もいるようですが、まず炎症を起こしているところをキレイに治してよく眠れるようにするのだそうです。痒みがとれ、よく眠れるようになると、皮膚の再生能力が高まるので、この間に食事療法で「アトピーという名前の火事の燃料」を絶つのだそうです。
火事の燃料は、植物油、動物性たんぱく質、重度なアトピーの場合は米なのだそうです。
これを改善することにより、小児は1~2週間、学童は2~4週間、重症の大人でも三か月から半年で、きれいな皮膚が再生するのだそうです。
納得、反省する私
本を読み、「あー・・・、たしかに・・・」と納得しました。
娘の症状が急激に悪くなった5月を振り返ると、景品でもらったお菓子がけっこうあったので、娘は小さな駄菓子を毎日2個ずつ食べていました。そんなおやつが2週間続いたある日の風呂上がりに、肩や目の下に腫れが出てきたのです。
思い返せば、息子はアレルギーなしでアトピーには一度もならなかったのですが、幼児期の彼のおやつといえば、ノリやお麩でした。野菜もよく食べ、マヨネーズは大嫌いで食べませんでした。息子は和食を好み、好物は煮物と刺身で、添加物や油ものはあまりとらない食事でした。
それに対して娘は、野菜が嫌いで、肉好き。サラダを食べる時はマヨネーズをたっぷりかけないと食べません。二人目の子供ということで私の気持ちもゆるみ、3歳から駄菓子を食べさせていました。娘は息子と正反対で洋食を好み、好物はチーズ、マヨネーズ、コロッケ。息子と比べて、油、砂糖、添加物が多いものを好みます。
子供に与えるものを提供するのは母親ですから、私は反省しました。
和食中心にしよう! 駄菓子もさようなら!
食事の改善スタート。結果は・・・
原因が見えてきたところで、食生活の改善スタートです。
- 娘のおやつは駄菓子を止めて、ふかしイモ、とうもろこし、バナナ、枝豆などの野菜・果物に変更。
- サラダにつけるのはマヨネーズではなく、ノンオイルドレッシング。
- 肉よりは魚と野菜中心の食事に変更。和食中心メニュー。
と、3つだけ変え、幼稚園の給食はそのまま食べさせました。
すると・・・、
左が食事変更前。右が食事変更+保湿・ステロイド剤での治療、一週間後です。
あっという間にキレイになりました。
キレイになってから3週間経ち、保湿剤をお腹とヒジに塗っていますが、六月下旬で湿度も高いですし保湿剤もそろそろやめます。
娘にはあれから、ブツブツは出ていません。お肌はすごくきれいなままです。
お肌に「アトピーという名の火事」は起こっていません。燃料(油)が絶たれているからでしょうか。
これから少しずつ、カレーや揚げ物も復活しようと思います(以前より頻度は減らす予定)。
「ブツブツのカユカユがずっと治らなかったら困るよね。だから駄菓子も、マヨネーズも、揚げ物も無しよ」と言った時、娘は「えー、なんでーーー???」とすごくイヤそうな顔をしましたが、マヨネーズと駄菓子を絶った今、「無いのが当たり前」となったようで、何も言わなくなりました。
はじめる前こそ不安でしたが、やってしまえば案外すんなりいくものですね。
娘も「もうかゆくない」と実感があったからこそ、大好きなお菓子とマヨネーズをやめられたのだと思います。
興味を持った方は、ぜひ本を読んでください。うちの娘は、これで症状がぐっと良くなりました。
↓
娘のアトピーは分類でいうと、軽症になるようです。
それでも、大変心配しました。
中には、血が出るほどお肌が傷んでいるお子様もいらっしゃると思います。
植物油と動物性たんぱく質を極力減らし、和食中心のあっさりとした食生活にすることで症状が改善するようです。
ざっくりと抜き出すような形で、本を紹介しましたが、読みやすいのでぜひお読みください。図書館でも借りられると思います。
私と娘の体験が、悩まれているどなたかのお役にたてますように。
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